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新しい両手持ちUMPC WIILCOM D4をフォトレビュー/後編 -電話機能、データ通信、付属ソフトウェア

新しい両手持ちUMPC WIILCOM D4をフォトレビュー/後編 -電話機能、データ通信、付属ソフトウェア

前編に続き、WILLCOM D4の魅力を紹介していこう。今回は、通信機能や注目のソフトウェアなど、実用的な面に焦点を当てていく。

PHS通信で行う電話機能とブラウジング

WILLCOM D4では、もちろん、PHS回線を使った電話を使用することも可能だ。ただし、受信をしたい場合は、WILLCOM D4を起動しておき、待ち受け状態にしておく必要がある。携帯電話タイプのBluetoothヘッドセットが付属している。

電話をかける

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電話はテンキーなどからかけることができる。ただし、通話中はPHSでのデータ通信中は利用できない。音声通話は、ヘッドセットを利用する必要がある。
(タップ/クリックで拡大。以下すべて)

お借りしたモデルではW-SIMが付属していなかっため、筆者が所有する2xパケット方式のW-SIMで利用してみた。WIILCOM D4では、速度的にかなり厳しいかと思っていたが、テキスト中心のWebブラウジング程度であれば、まずまず利用可能なようだ。
画像が多いページではさすがに最初に四角い枠が表示され、画像が出るまで待たなければならないが、そんなに気になるほどではない。逆に2xパケット方式でもこれだけ使えるのかと、ウィルコムには申し訳ないけれど、はっきり言ってまったく意外だった。もちろん、ストリーミングなどは無理だが、文字情報寄りに限定したWebブラウジングやメールの閲覧などであれば、十分実用的だろう。

もちろん、無線LAN(IEEE802.11b/g)やBluetooth 2.0も内蔵しているので、状況によって使い分ければいい。自宅では無線LANを使用し、そのままWILLCOM D4を持ち出せば、速度的にはゆっくりになるが、全国どこでも続けてWebを利用できる。この楽しさは、なかなかのものだ。また、ウィルコムが想定した使い方ではないかもしれないが、Bluetooth経由やUSB経由で、イー・モバイルのS11HTを利用することもできた。

なお、WILLCOM D4でW-SIMを利用する場合は、まずオンラインサインアップを行う必要がある。手順や設定方法などはAdvanced/W-ZERO3[es]で行うことと同様だ。W-SIMをW-SIMスロットに入れると、オンラインサインアップが自動的に開始されるので、手順に従えばいい。

オンラインサインアップ

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PHS回線を利用するためには、まずオンラインサインアップを行う必要がある。設定などは、W-ZERO3シリーズと同様だ。

PHSでの接続

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PHSでの接続は、Windows Vista標準の機能でお手軽に可能だ。

ちなみに、WILLCOM D4では、インターネットメールだけではなく、ライトメールも利用可能だ。

広い画面でNAVITIMEはとても快適

WILLCOM D4のOSは、正式には、Windows Vista Home Premium with Service Pack 1だ。メモリは1GBしかないが、バッテリーが極端に減った場合を除いて、比較的キビキビと動作する印象だ。また、魅力的なのは、シャープ独自のソフトウェアも用意されていることだろう。

ざっと挙げると、OfficeソフトのWord 2007、Excel 2007、Outlook 2007、PowerPoint 2007がバンドルされているほか、電話、ライトメール、Windowsメール(IMAP4対応)(OS標準)、アドレス帳(OS標準)、D4 Status Monitor、Windows Live Messenger 2007、Internet Explorer 7(OS標準)、WILLCOM D4向け情報配信ツール、JWORD、ワンタッチメニュー、Windows Media Player 11(OS標準)、StationMobile(ワンセグチューナー)、カメラ、名刺リーダ、NAVITIME、Adobe Reader 8、リモートロック 、ウイルスバスター2008 90日版、ハードディスク消去ユーティリティ、ハードディスクリカバリ/Recovery Disk Creatorが付属している。

なかなかおもしろく実用的だったのは、前編ですでに紹介した名刺リーダだろう。Advanced/W-ZERO3[es]で利用可能な名刺リーダとインターフェイスなどはよく似ている。また、認識率が高いことも同様で、ほとんど誤認識がなくとても便利だ。ただし、保存したデータがOutlookではなくアドレス帳に保存されることになっているのは、好みが分かれるかもしれない。

NAVITIMEは、携帯電話やスマートフォンに搭載されているものと同様のインターフェイスと機能だが、1024×600ドットのWILLCOM D4で利用できるようになったことで、非常に快適になっている。地図を利用するにはPHSによる通信が必要だが、ベクター画像であるためか、地図のダウンロードはネットから行っているのにもかかわらず、ほとんどストレスなく行えた。地図サイトの画像などを見る場合はかなり待たされて、あまり実用的ではないと感じるが、NAVITIMEの場合は、あまりイライラすることなく利用できた。

NAVITIMEの画面

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NAVITIMEではBluetoothなどを使ったGPSにも対応しているので、自分の現在地から相手先までのルートを簡単に調べることができる(後述も参照)。携帯電話やスマートフォンと使い方の手順などは変わりはないが、1024×600ドットのディスプレイはたいへん魅力的だ。また、PHS回線利用の場合でも、地図は非常に高速で表示されるので、仕事の移動で急ぎたいときなどでも役に立つ。このあたりは、ビットマップ表示の地図サイトの画像などとはひと味違う感じだ。

試みに、すでに旧型になってしまったが「HI406-BT」というBluetooth GPSによる接続を試したところ、簡単に接続することができた。ただし、接続は毎回手動で行わないといけないようだ。便利なのは、やはりGPSで位置情報を知り、さらにルート検索が可能なことだろう。それがあまりストレスなしの速度で可能だ。

Bluetooth GPSとの接続も可能

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Bluetooth接続で利用するGPS機器も利用できた。上の秋葉原の地図のように、★で現在地を確認できるようになる。

また、WILLCOM D4には、基本的な設定を画面の手順に従って行う「基本設定」が用意されている。

基本設定

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多くの設定を画面の手順に従うだけで設定可能。

さらに、代表的なソフトウェアへのランチャーも用意されている。

ランチャーメニュー

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頻繁に利用するソフトウェアへは、簡単にアクセスできる。指でタッチしてスライドさせることも可能。

試しにFireFoxの旧版をインストールしてみたが、十分利用できるようだ。特にPHS回線でも、表示が重たい写真などは枠でくくっただけで先にテキストが表示されるため、さほど手持ちぶさたを感じることなく待つことができた。もちろん、こういった待つことに対する耐性は個人差が大きいので、すべてのユーザーが満足できるとは限らないとは思うが。

FireFoxでの見え方

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特に縦表示にしたときの一覧性が高い。YouTubeやニコニコ動画も無線LAN利用時には問題なく視聴可能だった。

WILLCOM D4は誰のためのデバイスか?

WILLCOM D4がどういった人に合っているのかを考えた場合、「何となくノートパソコンがほしい」といったユーザーには、正直向かないと思う。Libretto 20が発売された当時とは、もはや時代が違う。安価な小型ノートパソコンは、すでに山ほど発売されている。
「小さいパソコンがほしい」「出張先で使いたい」という程度のニーズであれば、別の選択肢を検討した方が賢明な場合も多いはずだ。

WILLCOM D4が向いているのは、実際に外で通信機能を利用したいユーザーだろう。それも移動中に立って使う機会が多いユーザーには最適だ。横幅があるため、人にとっては大きすぎると感じる人もいるかもしれないが、慣れれば立ったままでも十分、利用可能だ。

PHSを使ったインターネットやメールも、ストリーミングなどを除けば意外に実用的な速度を体感できた。ちょっとでも遅いと我慢できないといったユーザーには向かないが、どこにでも同じ環境を持ち出せて、比較的安価に通信ができればいい、という人には適しているだろう。

ただし、PHS電話としての利用に重きを置いて考えるのは、送信用ならともかく、いつ受信するかわからない待ち受け用には厳しいと思う。待ち受け状態にしておくには、WILLCOM D4を起動しっぱなしでないといけないため、バッテリーを消費してしまう制約があるからだ。
通話には、別に安価な携帯電話なりPHSなりを持っている方がいいだろう。

そういった意味で、WILLCOM D4は、文字通りのモバイル通信を指向している人に向いた、本当のモバイル端末といえる。

This article posted by yam on 2008/06/30 10:08

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