新しい両手持ちUMPC WIILCOM D4をフォトレビュー/前編 - 筐体、付属品、液晶画面、カメラ、名刺リーダ

ウィルコムとシャープが開発し、ウィルコムが販売するUMPC(Ultra Mobile PC)で、W-SIMスロットを搭載したことでPHSとしても利用可能なWIILCOM D4の試作機を借りることができた。その感想を前後編で紹介しよう。前編となる今回は、筐体や付属品の内容、カメラの使い心地などを中心にレポートする。
なお、使用したのはまだまだ製品版には遠いモデルで、動作速度などには不満はあまり感じなかったものの、バッテリー駆動時間は1時間にも満たない状態だった。このため、ここに記した使用感について、市販される実機とはかなり異なった部分がある可能性がある。W-SIMが付属しなかったため、通信テストでは筆者のW-SIM(RX420IN)を利用した。筆者の場合、2xパケット方式の契約をしていいるため、そちらで試したが、4xパケット方式で通信すれば、また異なった印象になるだろう。
重量バランスがよく、使いやすいタッチパッド
筐体はピアノブラック風で、遠目からは高級感はある。ただし、持つとややプラスチッキーだ。角度によってはかなり指紋が目立つので、こぎれいに使いたいユーザーは頻繁に拭いてやる必要がある。
外見は、かなり横長な印象を受けた。“大きなPSP”と揶揄するする人がいるのもうなずける。ただ、持った感触は悪くない。バランスは、キーを閉じてもQWERTYキーボードを出した状態でもなかなかいい。
ポインティングデバイス(タッチパッド)は、意外なことにかなり使い勝手がいい。これは両手持ちで親指で操作するのが基本なのだろう。ちょっと触っただけで、ぴたっと希望する位置にカーソルを移動させることができるようになった。ただし、タッチパッドのエリアは縦方向が長いのに比べて横が短いせいか、左右の移動には少し慣れが必要かもしれない。
CPUは、WILLCOM D4の発売が7月11日予定に遅れたことで世界初の発売かどうかはわからなくなってしまったが、インテルのAtomプロセッサー Z520(1.33GHz)を搭載した。全般的な動作は、Windows Vistaで1GBしかメモリがないという割には、きびきびとした印象を受けた。ただし、試作機なためかそういった仕様なのかはわからないが、バッテリーが極端に減った状態になると、動作が非常に緩慢になってしまう場合があった。
付属のBluetoothヘッドセット
電話の子機を思わせるBluetoothヘッドセット。筆者が借りた試作機は、相手先には普通に通話可能だったが、スピーカーの設定の問題か、小さな音でしか聞くことができなかったため、ヘッドセットは試していない。
美しい液晶、キーボードは手が小さいと打ちづらい!?
5インチワイドTFT液晶(最大1024×600ドット。ただし設定によっては、ソフトウェア的に画面両端が切れた状態の1024×768ドットでの表示も可能)は、すばらしいの一言。高精細、高輝度でとても見やすい。ビューアーとしては非常に美しく見ることが可能だ。
もっとも、見る角度によっては光が反射してやや見づらい場合もあるが、ディスプレイは傾けることもできるので、動画などを見ている場合に角度を調整すれば、姿勢に合わせて無理なく視聴可能だ。
キーボードは横幅はそれなりにあるが、パンタグラフタイプではなく携帯電話と同形式のため、両手で持って親指で入力する場合には入力しやすい。
しかし、テーブルなどに置いて、両手の指すべてを使って入力しようとすると、かなり硬く感じられる。筆者ではタッチタイピングは無理だった(筆者はLibretto 20以来の小型ノートパソコンユーザーで、小さなキーボードでの高速入力も得意なのだが)。
筆者の場合、WILLCOM D4では、テーブルの上などでも2本指での入力が基本になる。逆にウィルコムの立場で言えば、両手持ちでの入力を第一に考えた結果でもあるだろう。
キーボードの配列
キーボードはこの手のデバイスにしてはかなり横幅があり、キー配置も(気に入る、気に入らないは別にして)自然だ。Fnキーとのコンビネーションで、無線関係のオン/オフ、音量の増減、バックライトの輝度の変更が可能な点は好感がもてる。
キーボードでの入力方法
両手で持ってキーボードから入力する場合、かなり横幅があるため、キーボードの両端を持つ持ち方だと、中央部分のキーを押すことが難しくなって無理がある。そのため、自然に下の方を持つ形になる。手の小さな人の場合は、少し大変かもしれない。
付属品としてはそれほど変わった物はないが、ワンセグとデジタルカメラを搭載している。ワンセグの操作画面は、Advanced/W-ZERO3[es]の外付けの周辺機器として採用されたピクセラ製のワンセグ風で、録画することもできる。
ただし、ビルの屋内などでは電波状況はかなり厳しいようだ。都心でなければ窓際か、屋外など、外出した時の移動中などに見ることが基本のようだ。
WILLCOM D4は、有効画素数約198万画素のCMOSカメラのデジタルカメラを搭載している。画質は200万画素クラスのデジタルカメラとしては、なかなかだ。ただし、実際に撮影する場合を考えると、デジタルカメラ機能は正直なところ、屋外ではディスプレイでの確認がかなり難しい。
しかし、名刺リーダ(やはり、インターフェイスはAdvanced/W-ZERO3[es]の名刺リーダにそっくりだ)が付属している。この名刺リーダの認識率は非常にすばらしく、名刺1枚につき、文字修正の必要がまったくないという場合もしばしばだ。直しがある場合でも、数字の末尾の9とgを間違えたりといったやむを得ない場合が多いようだ。なお、名刺リーダで読みとったデータは、付属の住所録に自動的に登録される。
デジタルカメラのレンズ
レンズは液晶画面の裏側にある(画面左下)。デジタルカメラは、200万画素程度と現在なら決して高いものではないが、大きなディスプレイで確認できるのはいい。ただし、外ではかなり輝度を上げないと見にくい場合が多い。
ピントがあっているのかどうかが、わかりにくいのが残念。また、シャッターを押してから撮影されるまでにタイムラグがある。暗いところは苦手な印象だ。ただし、縮小してブログにアップロードする程度だったら十分だろう。もっとも、キーボードを出した状態のデバイスはかなり大きいため、撮影作業がかなり大変なので、非常用と考えた方がいいかもしれない。
後編では、電話機能や無線LANの使い心地、付属ソフトウェアなどについてみていくことにしよう。







































![Advanced/W-ZERO3[es]
ガイドブック](/ad/w-zero3.jpg)

