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ウィルコム、小型のUMPC『WILLCOM D4』発表

WILLCOM D4

ウィルコムは、2008年4月14日、CPUにインテルAtomプロセッサZ5250 1.33GHzを搭載し、スライド式キーボードを備えるUMPC(Ultra Mobile Personal Computer)、「Ultra Mobile WILLCOM D4(WS016SH)」(以下、WILLCOM D4)を発表した。OSは「Windows Vista Home Premium with Service Pack 1」。縦×横のサイズは、書籍の新書版とほぼ同じだという。

通信方法はPHS、無線LAN、Bluetoothの3種類を採用

ディスプレイは5インチワイドTFT液晶(1024×600ドット、26万2114色表示、タッチパネル、LEDバックライト付き)。本体サイズは、縦 約84mm×幅 約188~192.3×厚さ 約25.9mm、重量約470g。Bluetoothのハンズフリーを使って音声通話も可能。そのほかの通信方法には、無線LANやPHS機能を内蔵した。

メモリは1GB、ハードディスク容量は約40GB、キーボードは64キー。カメラは有効画素数約198万画素のCMOSで、microSDカードスロットを装備する。
インターフェイスは、イヤホンマイク端子(平型)×1、拡張端子×1、USB(USB2.0準拠、miniABコネクタ)×1。
音声出力、外部ディスプレイ出力、LAN端子、USB端子×4が付属したクレードルは別売される。

通信機能は、PHS(W-OAM対応W-SIM)、ワイヤレスLAN(IEEE802.11b/g準拠)、Bluetooth(Ver 2.0+EDR準拠)。スピーカーはモノラル。バッテリ駆動時間は検証中で、シャープの製品情報ページとなるこちらでアナウンスされる予定という。
また、別売で、駆動時間をより長くする大容量バッテリの発売も予定されている。

ソフトウェア面での特長としては、「Microsoft Office Personal 2007 with Microsoft Office PowerPoint 2007」をバンドルした。
さらに、今回の機種では、ワンセグ機能も内蔵。ワンセグ放送を視聴しながらのWebブラウズも可能だ。製品版では、ワンセグを利用しながらのインターネット接続や通話サービスの利用も可能なものにするという。

開発に関わる各社の代表者

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左からインテル株式会社 代表取締役 共同社長 吉田和正氏、シャープ株式会社 代表取締役 副社長 松本雅史氏、株式会社ウィルコム 代表取締役社長 喜久川 政樹氏、マイクロソフト株式会社 執行役 常務 佐分利ユージン氏の各氏。
(タップ/クリックで拡大。以下同)

Ultra Mobile WILLCOM D4(View Style)

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かなり横長の筐体だ。持った感触は470gというだけあって、見た目に比して意外に軽いという感じ。液晶はさすがシャープだけあって、非常に美しい(ただし、あまりに高精細で逆に老眼の筆者にはつらいところもあった)。解像度を切り替えるユーティリティソフトなどは付属していないという。

引き出し式キーボード搭載(Imput Style)

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キーボードは64キーで数字キーがない。試作機ということもあってか、かなり硬いキーボードだった。現状では、机上に置いてすべての指で入力するにはかなり努力が必要だった。逆に、両手で持った状態で親指で入力するのには非常に向いていると感じた(手がある程度大きくないと大変かもしれないが)。マウスポインタの移動や画面スクロールは、ディスプレイの右脇にあるタッチパッドで、左右クリック操作は左脇にあるマウスボタンで可能だ。

Desk Style

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机に置いて傾けたままディスプレイを見ることができる。角度調整はこのくらいが限界のようだ。

ウィルコムによれば、OSの選択は「パソコン環境をそのまま同じように使えることを条件に考えた際、Windows Vistaが最善との結論にいたった」とのこと。
また、当然ながらこれまでの機種同様、SIMロックはかかっていないため、W-SIMを入れ替えて使うことが可能。GoogleMapやNAVITIMEなど、Advanced/W-ZERO3[es]で導入したGPS機能は、そのまま導入される。ただし、PHS情報を使った位置情報の取得はAdvanced/W-ZERO3[es]の場合と同様、位置情報の取得はできない。

価格は、ウィルコムストアを利用した「W-VALUE SELECT」での新規一括購入の場合、ウィルコムストア価格で12万8600円。
「W-VALUE SELECT」で分割購入の場合は、頭金3万9800円と3700円×24ヶ月(8万8800円)の支払いとなる。
ただし、いずれも「W-VALUE」割引が1600円×24ヶ月(3万8400円)適用されるため、実質のユーザー負担額は9万200円。

スペックや料金などの情報は、ウィルコムのプレスリリースなどからも確認が可能だ。

WILLCOM D4は誰向けのデバイスなのか?

WILLCOM D4は、たいへんに野心的で魅力的な製品だ。
ただし、搭載されているOSがWindows Vistaということで、「動作が重たいのでは?」と危惧している方もいるかと思う。必要なメモリ容量が1GBと1.5GBが標準ともいわれるVistaを搭載しながら、メインメモリーが1GB固定なのも心配なところだ。実際、発表会の会場で試作機を触った印象では、まだきびきびという感じではなかった。しかし、シャープのやることだ。ジャンルは違うが、SL-C700やW-ZERO3の最終的な完成度の高さからみて、そういった点はあまり心配することはないのではないかと思う。今後、製品版の完成に向けて、十分実用的になってくるはずだ。

モバイル端末市場に大きな一石を投じるであろう点でも、非常に楽しみな製品だといえる。なお、この製品が出た後のW-ZERO3系統の端末について今後が気になったため、会場の関係者に聞いてみたところ、市場の反応次第のようだ。写真を見てもわかるように、初代W-ZERO3シリーズよりはかなり大型のため(それでも重量470gと非常に小型だが)、運用方法はかなり異なってくるだろう。

このWILLCOM D4が、どういった人に向くかというと案外難しい。ハードディスクは内蔵していないが安価なノートパソコンなら、すでに発売中だからだ。また、小型とはいってもシャツやスーツの胸ポケットに入るほどでもない。ただ、ビジネス/プライベートに限らず、どこでもパソコンを使いたいという需要は、それほど多くはないかもしれないが、必ずあるものだ。そういったユーザーには非常に向いた製品になっていると思う。

美しい液晶ディスプレイ

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非常に高精細で美しいディスプレイだ。当サイト「ウィルコムファン」を表示してみた。W-OAM対応なので、多数のウィルコム端末が展示されているのにもかかわらず、PHS接続でも意外に(といっては大変失礼だが)高速な表示が可能だった。WebブラウズくらいだったらPHS接続でも十分かもしれない。

ACアダプタ

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付属のACアダプタは比較的小振り。これだったらあちこち持ち歩いてもいい気になる。

各種周辺機器も用意

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おなじみのケース「まもる君」やGPS、スピーカーなど各種の周辺機器も用意されている。

NAVITIMEが付属

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位置情報と地図ソフトのナビタイムの専用ソフトが付属している。ドライブサポーターコースにも対応している。

Bluetoothハンドセット

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別売のBluetoothハンドセット(グループセンス製)。

クレードル(別売)に載せた状態

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クレードルは、AC電源、USB端子×4、LAN端子、RGBアナログ端子、オーディオ出力端子を装備した。

キーボードの様子

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キーボードはかなり小さいため、タッチタイピングは難しい人が多いかもしれない。試作段階のせいか、かなり硬いキーボードだ。その分、両手持ちでの親指入力は、なかなか入力しやすい。

初代W-ZERO3とサイズを比較

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大きさはこのようにかなり異なっている。OSが異なっているという以前にまったく別コンセプトのモデルであるということがわかる。初代の後継機が今後出るかどうかは、ユーザーの反応を見てからだという。

両手持ち親指入力

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横幅があるため手の小さな人にはきびしいかもしれない。両手持ちの親指入力はなかなか入力しやすい。試作機では電話機能は利用できなかった。

なお、ASCII.jpでも「世界初のCentrino Atom搭載UMPCをウィルコムが発表──WILLCOM D4」にて、今回の発表についてレポートしている。
興味があれば、こちらもあわせてご覧いただきたい。

This article posted by yam on 2008/04/14 21:34

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