Entry search

GmailをAdvanced W-ZERO3[es]で活用する

Gmail

今回は、人気のフリーメールサービス「Gmail」をAdvanced/W-ZERO3[es]で活用する方法を紹介しよう。複数のアドレスを利用している方でも、Gmailにすべて転送してからAdvanced/W-ZERO3[es]で受信するようにすると、外出先ですべてのメールをチェックできるようになる。IMAPで受信すれば、パソコンでそのメールを確認する場合に未読/既読の混乱がなく、効率がいい。

Gmailとは何か?

Gmailとは、Googleが行っているフリーメールサービス。アカウントを取得すると、Webブラウザの画面からメールの送受信が可能となる。大容量のストレージ(2008年2月現在6GB以上)とAjax技術に基づいた拡張的なインターフェイスで知られている。Webメールとしての利用が基本だが、POP3/SMTP、IMAPにも対応し、指定したアドレスへのメール転送も可能だ。また、パソコンでの利用だけではなく、モバイル用のサイト表示も用意されており、スマートフォンや携帯電話での利用にもよく配慮されている。もちろん、Advanced/W-ZERO3[es](以下、アドバンスト・エス)などからなら、ブラウザを使ってWebメールとしても利用可能だが、その場合は、パソコンで利用する場合に比べてやや制限がある(後述)。

なぜGmailを使うのか?

メールアドレスは“一生もの”と意識しているユーザーは、どれだけいるだろうか。筆者の場合、メールアドレスはたとえ会社を退社しても本来であれば一生ついてまわるはずだと、先輩の社会人が身をもって教えてくれた。その方は会社を勤めている頃からすでに私用のメールアドレスを会社の名刺に刷っていたのだ。退社後も連絡を取るのにまったく困らなかったことは言うまでもない。

もちろん、アドバンスト・エスなどの端末に割り当てたメールアドレスをずっと使っていくというのであれば、なんら問題はない。だが、先のことはわからない。より便利なサービスが発生したり、ウィルコムがローミングしていない海外に移住したりすることがないとはいえない。
もっと現実的には、携帯電話会社を変えてしまう場合だってあるだろう。残念ながらウィルコムは、番号ポータビリティには参加していないし、仮に番号ポータビリティが可能だとしても、現在の日本においてはメールアドレスもそのまま使うことはできない。携帯電話を変えたらメールアドレスも変更し、さらにそのことを友人、知人などに通知しなければならないのだ。

端末に固有のアドレスを知人に知らせてメールのやりとりをしようと思うと、以上のような手間が生じることになるわけだ。
そこで、Gmailでアカウントを取得して、Gmailのメールアドレスを公表していれば、こうした煩わしさを解消できる。会社を退職しようと携帯電話や勤め先を変えようと、知人には常にGmailのアドレス宛にメールを送ってもらうようにすれば、こちらの環境の変化とは関わりなく、いつも通りにメールを利用してコンタクトを取ることができる。相手はなんら、新しい設定を行う必要もない。

もちろん、そうはいってもGmailだってよくできたフリーメールサービスにすぎない。まれにGmailサービスがダウンしていたりすると、大変なことになる。筆者はここ2年程度しか使っていないユーザーだが、それでも3回くらいはサーバダウンや障害などで利用できないことがあった。長時間ではなかったが、Gmail中心のメールサービスを行っていたため、ほんの数時間でも大変な目にあった。
また、ただのフリーメールサービスにあまりに依存しすぎるのはどうかという考え方もあるだろう。そこは各自の判断と自己責任で実践するしかない。しかし、Gmailには、一度便利さを知ると、元に戻れない禁断のサービスともいえる程の魅力が筆者にはある。

Advanced/W-ZERO3[es]でGmailを利用するメリット

Gmailを利用するメリットには、相手に知らせるアドレスを一本化できる他に、迷惑メールへの対応の良さが挙げられる。大手プロバイダーのメールサービスでは続々とくる迷惑メールが、Gmailを利用すればほとんどが受信トレイからは排除され、専用のトレイに振り分けられる。もちろん、いきなり削除されてしまうわけではないし、迷惑メールフィルタが強力過ぎて、まれに必要なメールなのに迷惑メールと判定されてしまうこともある。しかし、迷惑メールフィルタの精度の高さを考えると、ささいな事に思えてくる。

また、筆者がGmailを利用しているのには、メールチェックも一本化するためという理由もある。筆者はパソコン数台とスマートフォンを利用しているが、それらの端末でのメールの受信・既読状況をGmailで管理しているのだ。最近は、メールをいったいどれで受信したのかわからなくなったり、同じメールを何度も落として読むのに疲れたりすることが多くなったため、Gmailだけで読むようにしている。筆者の場合、5個のメールアドレスに送られるメールをすべてGmailで取得し、それをさらにスマートフォンなどに転送したりして取得するようにしている。

Advanced W-ZERO3[es]でGmailを受信する場合

さて、アドバンスト・エスでGmailを受信する方法を考えてみよう。
一番簡単な方法は、Gmailの標準的な機能として、「設定」→「メール転送とPOP/IMAP」タブを開き、「受信メールを次のアドレスに転送」をチェックして、アドバンスト・エスのメールアドレスを転送先に指定する方法だろう。
ここで設定を「W-ZERO3メール」に割り当てられたメールアドレスにしておけば、メールを受信するとほぼただちに転送してくれる。これなら「W- ZERO3メール」で直接受信しているのに近い感じでメールを受け取ることができる。ただし、なぜかメール本文にヘッダの転送などの情報が記載されてしまうため、かなり見にくくなってしまう。

Gmailの転送設定

01s.png

Gmailで転送の設定を行うと、簡単にメールをアドバンスト・エスに転送することができる。
(画面はタップ/クリックで拡大。以下同様)

転送したGmail宛のメールをアドバンスト・エスで表示

02s.png

アドバンスト・エスの「W-ZERO3メール」で受信した場合、ヘッダなどが表示されるようになってしまいかなり見にくい。

また、この方法だとGmailの受信トレイにメールが届くたびにW-ZERO3メールに転送されるため、メールが多い人だと自動受信の動作が頻繁で大変だという場合もあるだろう。

その場合、GmailがWebメールのサービスであることを利用して、アドバンスト・エスでは、Opera MobileなどのWebブラウザで確認するという方法もある。
Opera MobileやInternet Explorer MobileでGmailにアクセスすると、スマートフォン用の簡易HTMLのURLに強制的にジャンプする。この画面は、パソコン用に比べて機能的にはやや劣るが、スマートフォンでも比較的軽快な利用が可能だ。ただし、通常版に比べて軽量な半面、以下の機能は利用できない。

  • フィルタの作成
  • 設定 ([転送と POP 設定] を含む)
  • スペル チェック
  • ショートカット
  • アドレスのオートコンプリート
  • 差出人アドレスのカスタマイズ

簡易HTML版のGmail

03s.png

パソコン風のGmailディスプレイだが機能制限はある。

NetFrontでも、デフォルトでは簡易HTML版にジャンプするため、パソコン用を利用できない点では同様だ。ユーザーエージェントを変更すればパソコン用のページを見ることができないわけではないが、そこまでしても重たいページを利用するだけだ。素直に簡易HTML版を利用した方がいいと思う。

また、Opera Mobileでは携帯電話用のGmailを利用することも可能だ。こちらも非常に軽量だが、やはり利用できない機能がある。

モバイルGmailの画面

04s.png

「http://gmail.com/」でGmailにアクセスしようとすると、Opera Mobileでは通常、携帯電話用のこちらの画面になる。制約はあるが軽量なのは魅力。

これらのページはパソコン用と異なって軽量なので、用途によっては使いやすい。適宜使い分ければいいだろう。

Mailアカウントを作成する

まだ、Gmailを利用していない方は、最初にGmailアカウントを作成する必要がある。ここではその方法を紹介しよう(すでにユーザーの方は次の見出しから読んでいただければいい)。
まず、以下のURLにパソコンでアクセスする。

次に、右中の「Gmailアカウント登録」をクリックする。

Gmailでアカウントを作成

05s.png

Gmailのサイトで「Gmail アカウント登録」をクリックする。

次に「アカウントを作成」で必要事項を入力してアカウントを作成する。

アカウントを作成

06s.png

必要事項を入力してアカウントを作成する。

これだけでフリーのメールアドレスを入手することができた。

GmailをIMAPで受信する

アドバンスト・エスではメールはやはり自動受信していないといけない、という人も多いに違いない。そこで、ここでは「メール」(Outlookメール)を利用してGmailを送受信する方法を紹介したい。
もちろん、W-ZERO3メールでも、Gmailの設定を行うことで、Gmailアドレスのメールを直接送受信することはできる。しかし、W-ZERO3メールでは現在のバージョンではHTMLメールやIMAPに対応していない。そこでここでは「メール」での利用を取りあげたい。

Gmailではいつの頃からか英語版ではIMAPを利用できたが、日本語ではこれまで裏技的な方法を用いないと、IMAPは利用できなかった。それが2008年に入って日本語のGmailでも標準的に利用可能な機能になった。
POPはユーザーが利用中のサーバからクライアント(メールソフト)にメールをダウンロードし、ダウンロードが済んだメールはサーバから削除するのが一般的であるのに対し、IMAPはメールをメールサーバ上に保存したまま管理する。このため、複数のパソコンやスマートフォンなどからメールを読む場合にメールの未読状態などの属性やメールフォルダの構成などが一元的に管理できる利点がある。

残念ながら、2008年2月現在、アドバンスト・エス付属のメールソフトでは、IMAPへの対応は「メール」のみとなっている。IMAPを利用したい人は、こちらのメールソフトを利用しよう。「メール」ではメールがGmailに届いたらただちに受信するといったことはできないが、手動受信はもちろん、決まった時間ごとの受信が可能なので、目的によって「W-ZERO3メール」での受信と使い分ければいいだろう。
筆者などは非常にメールが多いため、「W-ZERO3メール」にGmailを転送してプッシュで毎回メールを受信したいとは思わない。

そこで、すぐに返事が可能な親しい人たちに伝えているアドレス宛のメールだけプッシュで受けることにしている(この種類のメールアドレスを変更しても数は多くはないので設定変更に手間はかからないし、親しい人たちだけなので変更を告げるのも大変ではない)。それ以外のアドレス宛のメールはすべてGmailアドレスに転送し、一定時間後にまとめて受信するのだ。
もちろん、こういった部分は使い方でもあるので、自分にあったスタイルを構築していくしかないだろう。

IMAPの設定を行うには、まず、パソコンのWebブラウザでGmailにアクセスし、「設定」画面を表示する。ここで、「IMAPアクセス」の「1.ステータス」で「IMAPを有効にする」をチェックして有効にする(アドバンスト・エスのOpera Mobileなどでは設定を変更できない)。

IMAPを有効にする

07s.png

パソコン用のWebブラウザで設定を変更する。アドバンスト・エスでは設定できない。

その後の手順は、通常の「メール」でアカウントを増やす場合とほぼ同様だ。まず、「メール」を起動し「新しい電子メール アカウント」をタップする。

「メール」でのGmailアカウントの作成

08s.png

「新しい電子メールアカウント」をタップする。

Gmailのアドレスを入力した後、「インターネットから電子メールの設定を自動的に取得する」チェックボックスを外す。自動取得する設定にしておくと、IMAPに設定できずPOPになってしまう場合があるからだ。

アカウントを入力

09s.png

Gmailのアカウントを入力する。ここで「インターネットから電子メールの設定を自動的に取得する」チェックボックスを外す。

「電子メールプロバイダ」を「インターネット電子メール」にする。

電子メールプロバイダの選択

10s.png

「インターネット電子メール」を選ぶ。

名前とアカウント名を入力する。仕事でも使う人は自分の本名がいいかもしれない。アカウント名もわかりやすく「Gmail」とかがいいだろう。

名前とアカウントの表示名の入力

11s.png

どちらも任意の文字列を入力してOKだ。

受信メールサーバーとアカウントの種類の入力

12s.png

受信メールサーバに「imap.gmail.com」と入力しアカウントの種類を「IMAP4」にする。

ユーザー名(Gmailのアカウント)とパスワードを入力する。

ユーザー名とパスワードの入力

13s.png

それぞれ入力する。「パスワードの保存」にはチェックを入れておいた方が、セキュリティ上はともかく、運営上は楽だろう。

送信(SMTP)メールサーバを入力する。また、「送信サーバーで認証を要求する」チェックボックスをチェックする。これをチェックしていないと受信はできるが送信できないことになる。

「送信(SMTP)メールサーバー

14s.png

サーバ名を入力し、「送信サーバーで認証を要求する」にチェックをチェックする。

最後に自動受信する時間を設定する。
選択できる時間は、手動のみ、5分ごと、10分ごとなどから1日に一度までさまざまだ。「メール」では、メールが来た時に即座に受信する方法はない。すぐに受信したいメールは「W-ZERO3メール」でアドバンスト・エスのアドレスに転送して受信することにしたりと、この辺りはユーザーが選択すればいいだろう。
なお、「メール」は自動受信した後でも接続は切断されないので、バッテリの駆動時間が気になる人は「EasyDial」などを使って、手動で回線を切断した方がいいだろう。

自動する時間を設定するとメールの自動受信が開始される。

自動送受信の設定

15s.png

自動的に送受信する時間を設定することができる。

メールの受信

16s.png

メールが無事、受信された。

「メール」では他に、メール形式(テキストかHTMLか)、メッセージのダウンロード制限、添付ファイルのダウンロード設定も可能だ。必要に応じて、「メニュー」→「ツール」→「オプション」で、変更するアカウントをタップし「次へ」をクリックし続け、「電子メールのセットアップ」で設定を変更しよう。

Gmailでお手軽メールライフ

パソコン宛のアドレスをGmailで受け取るようにして、以上のような設定をしておくと、アドバンスト・エスなどでも手軽にパソコン宛のメールを受信して返信できるようになる。とくにメールをまとめて読むといった用途には最適だろう。パソコンや複数のスマートフォンを利用しているユーザーには、どこでも同じようにメールを管理できてとても便利なサービスではないだろうか。

This article posted by yam on 2008/02/23 18:01

Track back URL

http://www.willcom-fan.com/adm/mt-tb.cgi/364