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作者の選択から作品のダウンロードまで行える青空文庫ブラウザ/PocketSkyView

PocketSkyView

今回は、「青空文庫」で公開されている作品をW-ZERO3で手軽に探して読むことができる、青空文庫ブラウザともいえるソフト「PocketSkyView」を紹介しよう。小説が好きな方、移動中はとにかく何か読んでいないと気がすまないという方、青空文庫をW-ZERO3で利用しようとしたが手間が多くて諦めたことがある方などに試してほしいソフトだ。

【ソフト名】PocketSkyView
【バージョン】0.3.0.0 (2007/03/05)
【作者】Smart-PDA.net(管理者:Mikio Fukushima氏)
【種別】フリーウェア
【提供方法】ダウンロードしたCABファイルをW-ZERO3にコピーして実行
【URL】http://smart-pda.net/useful7+index.id+8.htm

著作権が切れたり著者の許諾を得たフリーの電子書籍を公開しているおなじみ「青空文庫」は、たいへん便利でありがたい電子書籍の図書館だが、W-ZERO3で利用する場合は、準備にある程度の手間が必要だった。まずWebブラウザで青空文庫にアクセスして作品をダウンロードし、圧縮されている場合はそれを解凍、さらにテキストビューアや電子書籍ビューアなどで閲覧する、といった具合だ。また、ダウンロードした電子書籍の管理も意外に面倒くさい。電車の中などで読み物が切れたときに青空文庫で何か探したいと思っても、Webブラウザでサイトにアクセスしてから書籍を決め、ダウンロード・解凍して、電子書籍ビューアで読む手間と手順を考えると、億劫になってしまうことも多い。
筆者の場合も、W-ZERO3で青空文庫の作品を利用する場合は、パソコンなどでまとめていくつかの電子書籍をダウンロード・解凍しておき、miniSDカードに保存しておくという読み方がほとんどだった。

それが、青空文庫ブラウザ「PocketSkyView」を利用すると、こうした手順が大幅に簡略化され、作品の管理もしやすくなる。W-ZERO3で青空文庫を読む機会が多い人には、必須のソフトといってもいいくらいだ。

PocketSkyViewで青空文庫の作品をダウンロードする

まず、PocketSkyViewをダウンロードして、W-ZERO3にインストールしよう。「スタート」メニュー→「プログラム」画面で起動すると、自動的にインターネットに接続して、作者一覧の更新を開始する。

PocketSkyViewの起動画面

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初回起動時のインターネット接続をキャンセルした状態。起動すると自動的に作者一覧をダウンロードする機能は便利かもしれないが、データ通信を定額で利用しているユーザーばかりとは限らないので、設定などで選択できた方がいい気もする。キャンセルした場合は、図のように著者の五十音順の分類が表示されているだけとなる。

もちろん、手動でも作者一覧をダウンロードすることは可能だ。その場合は、「ファイル」メニューから、「作者一覧の更新」を選択する。

「作者一覧の更新」を選択

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手動で作者一覧をダウンロードする場合は、「ファイル」メニューから、「作者一覧の更新」を選択する。「作者一覧をダウンロードしますか?」と聞かれるので「はい」をタップしよう。

「作者一覧の更新」が終了

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画面の左下の枠に作者一覧がダウンロードされたことがわかる。初起動時にソフトの動作に任せると、自動的に作者一覧をダウンロードしてくれる。

作者一覧は、五十音順(あ~わ)に分類されているので、青空文庫で読みたい作者の項目を選ぶ必要がある。

ここでは一例として、与謝野晶子を選んでみた。

「与謝野晶子」を選択

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与謝野晶子の名前の上でスタイラスをタップ&ホールドするか、アクションボタンを押し続けると、ポップアップメニューが表示される。

作者名をタップ&ホールドして現れるメニューから「受信」を選択すると、作品名の情報がダウンロードされ、リスト表示される。

作品リストの取得

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画面の右枠に作品名(書名を含む)がダウンロード表示される。

作品をスタイラスでタップ&ホールドするか、カーソルキーで選択してアクションボタンを押し続けて、ポップアップメニューが表示されたら「受信」を選択しよう。
ちなみに、カーソルキーで操作する場合、選択可能な枠を作品名のリストに移動させるには少しコツがいる。まず、左側の作家リストの枠で作家名を選び、カーソルキーの右を押して、選択可能な枠を作品リストに移行させる。次に、カーソルキーの上下で作品名を選択する(こういったインターフェイスは、ージョンアップによって変わっていく可能性もある)。

読みたい作品を選択

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ダウンロードして読みたい作品をタップ&ホールドしてメニューから「受信」を選択する。

非常にすばらしいのは、さまざまな圧縮ソフトで圧縮されたファイルも自動的に解凍して、適切なブラウザを起動させるので、そのまま電子ブックを読むことが可能な点だ。圧縮されていた元ファイルは、設定によって解凍した時点で削除することもできるなど、たいへん行き届いた配慮がなされている。

また、ダウンロードする小説のファイル形式が1つしかない場合はそのままダウンロードされるが、「ルビなしテキスト」「ルビ付きテキスト」などのテキストファイルや、そのほかHTMLファイル、エキスパンドブック、PDFファイルなどが複数ある場合はメニューが表示され、希望するファイルをダウンロードすることができる。

ダウンロード後、テキストファイルの場合、初期状態ではWord Mobileが、HTMLファイルの場合は、標準で設定したWebブラウザが、PDFは初期状態ではPicsel PDF Viewerが起動して内容を表示する。ただし、Picsel PDF Viewerはかなりメモリを使用するようでアプリケーションを終了するように注意される場合がある。それぞれのファイル形式で、起動するソフトを変更することが可能だ。

作品名の左側に○がついていないものは、まだダウンロードしていないファイルなので、選択すると、受信を促すメッセージが表示される。

作品のダウンロードを促す

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ダウンロード(受信)されていないファイルを「開く」しようとした場合、まずダウンロードするようにメッセージが表示される。

ダウンロード済みの作品

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作品のダウンロードが終了すると、名称の左に○印が表示される。

○印がある書名をタップ&ホールドして、表示されるメニューから「開く」を選ぶと、作品が表示される。

作品の表示

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初期状態では、Word Mobileが起動し、ダウンロードしたテキストが表示される。

Word Mobileで作品を表示

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さすがにこれでは日本の小説などは読みにくい。閲覧ソフトは電子書籍ビューアなどに変更したいところだ。

より読みやすいソフトやフォントを利用する

PocketSkyViewでは、作品を表示するアプリケーションを変更することが可能だ。
まずは、「ファイル」メニュー→「文書設定」を選ぼう。
標準で付属している電子書籍ビューアの「ブンコビューア」を使用する場合、「アプリケーションを指定する」のチェックをオンにした後、右端のフォルダアイコンをタップしてブンコビューアのアイコンを選択する。「Windows」フォルダ内の「XMDFVewer.exe」ファイルを選択しよう。

ビューアを変更する

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表示する電子書籍ビューアを選択する。この画面では、ダウンロードした作品を解凍した後で、元の圧縮ファイルを削除するかどうかなども設定できる。特に問題なければ削除する設定にしておいた方がいいだろう。

ブンコビューアを選択

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バンドルされているブンコビューアを選択する場合は、「Windows」フォルダ内の「XMDFVewer.exe」を選択する。「Windows」フォルダ内の表示はファイルが多いせいか重いので、あせらずにゆっくり設定しよう。

作品のダウンロード数が少ないうちはいいが、ずっと保存していると、いずれW-ZERO3本体のメモリが圧迫されてしまう。ダウンロードした作品をminiSDカードなどに保存しておきたい場合は、「ファイル」メニュー→「設定」を選択しよう。書籍データの保存先を変更する場合は「データフォルダ」、ダウンロードした圧縮ファイル保存先を変更する場合は、「文書ダウンロードフォルダ」から設定しよう。

データの保存先を変更する

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ダウンロードするファイルの保存先や、解凍した後の小説などの保存先を変更することができる。

ブンコビューアでの表示をもっと快適にする

ここまで準備ができたら、先ほどダウンロードした作品をタップ&ホールドしてもう一度「開く」を選択しよう。作品を表示するソフトとして、今度はブンコビューアが起動するはずだ。とはえ、初期状態Word Mobile同様、たいして読みやすくはないので、設定を変更する必要がある。

ブンコビューアで作品を表示

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ブンコビューアで小説を表示。ただし、このままではWord Mobileとさしてかわらず、決して読みやすくはない。

縦書きに変更

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縦書きに変更して、フォントサイズも24ポイントと大きくしてみた。先ほどよりはずいぶん読みやすくなった。

全画面表示

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全画面表示のほうが、小説などは読みやすいようだ。

フォントを変更

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フォントをIPAP明朝に変更した。最初に比べるとかなり読みやすくなった。

明朝系フォントの入手方法や、設定の変更方法などは、「【電子書籍】W-ZERO3[es]を電子書籍ビューアにして読書しよう」などを参考にしてほしい。

また、作者の方はテキストの専用ビューア「TTVブックリーダー」(フリーウェアだがユーザー登録が必要)を推奨しているようだ(こちらのページを参照)。

TTVブックリーダーで作品を表示

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TTVブックリーダーをインストール後、起動する電子ブックビューアに指定してから作品を開いたところ。初期設定ではこんな風に見える。

読みやすく設定変更

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各種設定を変更した状態。ある程度、読みやすくなった。

TTVブックリーダーは、起動や画面の切替が比較的速く、高機能で多彩な設定ができる、全画面表示とメニュー付きの表示をワンタッチで変更できる、W-ZERO3を再起動しても前回終了したページから開始できる、などの機能を備えているなかなか優れたテキストビューアだ。ただし、やや古いソフトウェアなので、テキストしか読むことができない、TrueTypeフォントなどは利用できない、フォントを強制的にインストールするといった弱点もあるため、ユーザーによって便利さは異なってくるかもしれない。筆者は最近公開された電子ブックビューア「青空子猫」を気に入って利用している。こちらも近々紹介したい。それぞれ多彩な電子ブックビューアが登場してきたのはとても喜ばしいことだ。

以上、見てきたように、PocketSkyViewは、たいへん手軽に使える青空文庫ビューアだ。W-ZERO3で青空文庫の利用がとても快適になる点はすばらしく、このソフトさえ用意しておけば、出先で読む物が切れてしまってもまったく困らない。また、インターネット接続してダウンロードするファイルはテキスト形式が大半なので、PHS回線を利用して作品を入手する場合も、さほど待たされる感じはない。非常に手軽にシームレスに青空文庫の利用が可能になるのだから、読書好きには必須のソフトウェアだといえる。

This article posted by yam on 2007/04/04 17:01

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