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【プレゼンテーション】W-ZERO3とディスプレイを接続してプレゼンテーションができる/miniSDビデオアダプタ「IMSV-841」
プレゼンテーションの機会が多い人のなかには、いつもノートパソコンを持ち歩くのが嫌だという人もいるのではないだろうか。最近のノートパソコンには重量が1kg前後と軽く、使い勝手のいい製品も増えているが、それでもプレゼンテーションの度に毎回持ち歩くのはさすがに面倒に感じることもあるかもしれない。そこで今回紹介するのが、W-ZERO3とディスプレイ(モニタ、S-Video端子のあるテレビモニタ、プロジェクター)だけでプレゼンテーションを可能にするminiSDビデオアダプタ「IMSV-841」だ。 IMSV-841はminiSDタイプのビデオ出力カードで、ビデオ出力のインターフェイスを持たないW-ZERO3のようなWindows Mobile端末でも、画面に表示されている内容をディスプレイに表示することが可能となる。本記事では、ドライバのインストールや基本的な使い方などをレビューしていくことにしよう。 パッケージの内容とドライバのインストールIMSV-841のパッケージに含まれているのは、IMSV-841本体、Video-Outカード、プレゼンテーション用赤外線リモコン、ACアダプタ、単3乾電池型バッテリケース、ソフトウェアCD-ROMだ。 パッケージの内容
リモコンやカードアダプタなども含まれている。よく確認しよう。 IMSV-841
miniSDカードを装備しているため、W-ZERO3などUSBホスト機能があるWindows Mobileデバイスでも利用可能だ。 マニュアルは、CD-ROM内にPDFで収録されている。正しく使うには、まず、マニュアルを印刷して、ドライバのインストール手順を確認したほうがいいだろう。マニュアルは日本語版で41ページあり、インストール手順から、操作方法などをわかりやすく紹介している。 ドライバをインストールするには、パソコンとW-ZERO3をActiveSyncで接続した状態でCD-ROMドライブにCD-ROMをセットする。自動再生が始まって下の画面が現れるので、「インストーラー(日本語版)」をクリックすると、インストールが開始される。 インストーラの起動画面
CD-ROMドライブに付属のCD-ROMをセットすると、自動的にブラウザが起動して画面の内容が表示される。「インストーラー(日本語版)」をクリックすると、インストールが始まる。 あとは通常の手順に従ってインストールを進めよう。なお、インストーラもドライバも、日本語化されていないので、Readmeや警告文の内容は、マニュアルを確認したほうがいいだろう。 ドライバをインストール
ActiveSyncした状態であれば、すぐにW-ZERO3にインストールされる。接続された状態でなければ、次回接続時にインストールされる。 注意が必要なのは、付属のドライバは評価版なので、W-ZERO3にインストールしてから1週間しか使用できない点だ。その後もずっと使用し続けるためには、CD-ROM表面に記載されているプロダクトキーを用いて、ドライバの提供元のNyditotにライセンス登録する必要がある。やり方はマニュアルに詳細に書いてあるので、それほど難しくはないだろう。筆者がお借りしているのは評価機のため、プロダクトキーの記載がなく、実際に試して確認することはできなかった。 登録コードの入力画面
パソコンで表示させたRegistration Codeをドライバに入力する必要がある。 W-ZERO3の画面をディスプレイに出力するドライバのインストールを終えたら、W-ZERO3のminiSDカードスロットにIMSV-841のminiSDカードを挿入しよう。カチッと音がするので、どこまで挿入すればいいかはわかりやすい。ただし、軽く引っ張った程度でも簡単に抜けてしまうので、扱いには注意が必要だ。取り出す際は、他のminiSDカード同様、軽く押してやれば自動的に飛び出す。IMSV-841は、コンポジットビデオ(NTSC/PAL 1Vp-pビデオ信号出力)、S-Video出力(NTSC/PAL 1Vp-pビデオ出力)、アナログRGB出力(XGA 1,024×768@ 60Hz、HD15pinメス)の3種類の出力が可能だ。 端子ごとに「Composite」「S-Video」「VGA」と名称が記載され、端子の形状も明確に異なっているので間違えることはないだろう。IMSV-841は、ACアダプタや付属の乾電池バッテリパックに接続しておく必要がある。 端子の様子
出力端子は3タイプが使用可能だ。プレゼンテーション用としても選択肢は十分だ。 ここでは、パソコン用のディスプレイに出力する場合を例に紹介しよう。 準備ができたら、「スタート」メニュー→「設定」→「システム」タブ→「Virtual Display」をタップする。「Properties」タブが開いているので、「Configuration」から、ディスプレイに出力する解像度を選択する。XGA(1024×768ドット)とVGA(640×480ドット)から選ぶことができる。 ディスプレイの解像度を選択
ここでは「IBS IMSV Video Out 1024x768」を選んで、XGA出力を選択した。 選択が終わったら、「OK」ボタンをタップする。 設定内容を確認
ディスプレイの設定を終えたら「OK」をタップする。 設定を終えて「OK」をタップすると、下図のようにリセットが必要とのメッセージが現れるので、「OK」をタップして手順を進めよう。 リセットのメッセージ
リセットが必要なので、問題がなければ「OK」をタップする。 W-ZERO3の再起動を終えると、下の図のように、電源ボタンと矢印アイコンが4個表示される。しばらくすると、パソコンのディスプレイにも、同じ画面が表示される。W-ZERO3の画面で電源ボタンのアイコンをタップすると、W-ZERO3の画面が点灯する。 筆者の場合は、最初に試した際に表示に失敗していたが、何度かリセットを繰り返したらその後は表示されるようになった。表示されない場合は、とりあえず、リセットしてもう一度手順を繰り返してみるのも手かもしれない。 再起動後の画面
電源ボタンと矢印アイコンが4個表示される。 下図は、ディスプレイに表示された画面の内容だ。筆者の環境では、ユーザー登録していないため、残り時間の警告メッセージが表示される。 電源ボタンをタップした後の画面
ユーザー登録していない場合は、残り何日と何時間利用可能か警告メッセージが表示される。 このままでは、画面の一部だけ表示されていて操作しにくいので、全体を表示するように変更しよう。画面右下のオレンジ色の●印をダブルタップして、メニューを表示させ、「Zoom」→「Fit Display」をタップすると表示が変化する(もっとも、右下のマークのうち、画面の四隅を指す二重の三角をタップすれば、それぞれの角までジャンプしてくれるので、操作性はそれほど悪くはない。上下左右に向いた三角をタップすると、その方向へ非常にゆっくりと画面がスクロールする)。 画面の表示を変更する
表示される領域がディスプレイに合うように変更する。 表示変更後の画面
このように全体が表示されるようになる。ただし、かなり縦長なので操作性が格段に向上するとはいえない。とくに、画面のスクロールなどが難しい。 W-ZERO3の画面の内容は外部ディスプレイに出力されると、下の図のように表示される。一見、パソコンの操作画面とも見まごうXGA解像度だ。ただし、動作はさほどきびきびしていない。メニューを開くと、その様子が見えるくらいの速度だ。 外部ディスプレイの表示
画面だけ見るとパソコンのようだ。 プロジェクターやテレビモニタに出力する場合は、CompositeやS-Videoの端子に接続して出力する必要があるため、設定の変更が必要だ。上で紹介した図の「設定内容を確認」が終了した後で、再設定をしよう。下図のように「External Display」タブを選び、「Output Type」から、「Composite」または、「S-Video」を選択する。 出力先の変更を設定
「External Display」タブからから、「Output Type」からCompositeまたはS-Videoを選ぶ。 すると、設定変更の確認メッセージが表示されるので、「はい」をタップする。 設定変更の確認メッセージ
「はい」をタップする。 さらに、「Physical Mode」から出力方式を選択する。「Output Type」が「Composite」または「S-Video」の場合は、出力解像度は640×480ドットだけだ。 出力方式を選択
「Physical Mode」から出力方式を選択する。 以上のような手順で、W-ZERO3でも多様な出力環境でモニタなどに画像を表示できる。もっとも、さすがにW-ZERO3では表示などがゆっくりなので、なかなかパソコンでのプレゼンテーションを完全に置き換えるといった使い方は難しいかもしれない。 実際にプレゼンテーションをしてみたら試しにPowerPoint Mobileを使ってプレゼンテーションのまねごとをしてみた。とはいっても、PowerPoint Mobile用に作成したファイルを、ディスプレイで表示してみて速度や使いやすさ、使い勝手などを体感しただけだ。 作成したファイルは、miniSDカードスロットがIMSV-841でふさがってしまうので、内蔵メモリにコピーしておく必要がある。 IMSV-841を使ってプレゼンテーションする場合に便利なのは、付属の赤外線リモコンでページを行き来する操作が可能な点だろう。IMSV-841にも赤外線の受信端子があり、リモコンのボタンを押せば、遠隔操作でページをめくったり、巻き戻したりすることが可能だ。 サンプルの画面
Power Pointで作成したプレゼンテーション資料のサンプル。 W-ZERO3に全体画像を表示させて、W-ZERO3の画面を見ながらプレゼンテーションを行うこともできるが、W-ZERO3はディスプレイやプロジェクタに接続されていて扱いにくく、見え方のバランスも異なるため、このやり方は実用的ではない。観衆同様、表示されたディスプレイを見てリモコンを使いながらプレゼンテーションをした方がスムーズに行える。 W-ZERO3の画面表示
W-ZERO3に表示されるプレゼンテーション資料。 ディスプレイの表示
ディスプレイに表示されたプレゼンテーション資料。 赤外線リモコンを数メートルほど離れたところから操作してみたが、特に問題なく可能だった。ただし、ページの切り替え自体は高速とは言い難く、数拍待たされるような間が空く。 リモコンの上ボタン、右ボタンで前のページ、下ボタン、左ボタンで次のページが表示される。通常の画面とは異なって、Power Point Mobileを使っている状態では、「MENU」ボタンを押しても何も表示されないようだ。Power Point Mobileのメニューを表示するためには、「OK」ボタンを押せばいい。 メニューを表示
コンテクストメニューは「MENU」や「OK」ボタンで表示できる。プレゼンテーション中には使用できないだろうが、便利な機能だ。 「POWER」ボタンは、ディスプレイなどを消してくれる。この動作はToday画面や他のアプリケーションでも同様だ。 リモコン
付属の赤外線リモコン。小振りだが、必要にして十分な機能をもつ。 実際に操作してみた印象だが、意外に(といっては大変失礼だが)実用性は十分あると感じた。画面の切り替えなどはやや遅い場合もあるが、それでも気になるほどではない。赤外線リモコンも小振りだが、必要な機能は十分そろっている。これだけでも満足したプレゼンテーションは可能だといえる。 だが、忘れてはいけないのは、たとえば、資料に間違いを見つけても、W-ZERO3だけで直すのはかなり手間がかかるということだ。Power Point Mobileには編集機能がないため、この場合、とりあえず画像にして修正するしかない(ほかにも方法はあるが、あまり現実的ではない)。Power Pointのファイルを修正するのは、パソコンでないと無理だということは覚えておこう。 また、出張などでプレゼンテーションを行う場合は、IMSV-841の予備も必須だろう。1台だけだと何か事故が起きた時に対処が難しいからだ。 だが、そうはいっても、これだけ小型の携帯電話タイプのデバイスで、プレゼンテーションが十分に可能なのだ。“つかみ”としては問題ないだろう。ノートパソコンなどを別に持ち、プレゼンテーションはW-ZERO3で行うというのが、案外面白いかもしれない。 W-ZERO3 [es]をデスクトップPC代わりに使う!?IMSV-841をお借りできるとわかったときに筆者が密かに抱いた野望は、ディスプレイに出力できるのであれば、USB OTGが利用可能なW-ZERO3[es]だったら、キーボードをつないでW-ZERO3[es]をデスクトップパソコンのように使えるのではないか、というものだった。 実際にディスプレイに表示させてみたところ、パソコンほどではないにしても十分認識できる画面が表示された。しかし、実際の操作は、表示が遅すぎていらいらしてしまうほどだった。残念。いろいろ試してみた結果、VGAよりもXGAのほうがいくぶんマシで、日本語入力システムはATOKよりも、MS-IMEの方が多少速い気がする。XGAとMS-IMEの組み合わせだったら、ちょっと遅い昔のパソコンくらいの感覚で利用できないこともない。なんといったらいいのだろう、そう、HDDもなかった頃にフロッピーでワープロやエディタを使っている感覚に似ているだろうか。 ほかの問題点には、日本語入力の際、入力中の文字列が表示されなくなってしまうことが挙げられる。入力を止めた瞬間にその内容は表示されるが、入力している最中に確認できないので、誤字を打っても入力時には気づかないこともある。 W-ZERO3[es]で文字を入力
W-ZERO3[es]とディスプレイをIMSV-841で接続すれば一応、ワープロやパソコンのように使うことはできる。ただ、表示が遅いのと、文字を入力している最中はその内容が表示されないのが残念。 W-ZERO3の画面
W-ZERO3[es]での文字の入力は、少し遅いが、パソコンと同じ要領でできる。 IMSV-841とW-ZERO3でどこでも簡単プレゼンテーションひととおりIMSV-841を試してみたところ、意外に手軽に利用できるというのが、正直な感想だ。ノートパソコンの代わりに使うといった(本来的ではない)用途には表示がゆっくりすぎて向かないが、プレゼンテーションだったら実用的だと思う。上でも触れたが、これだけ小さなデバイスでプレゼンテーションを行えれば、クライアントに対する“つかみ”としての役割は果たせるだろう。すべてのプレゼンテーションをこの環境で行うのは難しいかもしれないが、頻繁にプレゼンテーションを行う機会がある方は、観衆を驚かせる目的でも考慮してみる価値はあると思う。
This article
posted by yam
on 2006/12/26 00:34
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