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インターネットラジオとポッドキャストがどこでも聴ける/PocketLadio

PocketLadio

「PocketLadio」は、「TCPMP」などのメディアプレーヤーと組み合わせて使うことで、インターネットラジオやポッドキャスト番組の再生を可能にするソフトだ。環境や設定さえ整えておけば、W-ZERO3ならPHS回線を使って、どこでも番組の聴取が可能だ。

【ソフト名】PocketLadio
【バージョン】Version 0.24
【作者】Uraroji氏
【種別】フリーウェア
【インストール方法】ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、作成されたフォルダをW-ZERO3の適当な場所にコピー
【URL】http://garage.uraroji.com/?PocketLadio

W-ZERO3で利用するには、音楽再生ソフトが必要

PocketLadioを利用するためには、「.NET Compact Framework 1.0 SP3」がインストールされている必要があるが、これについてはW-ZERO3、W-ZERO3[es]ともインストール済みなので、特に入手する必要はない。

ただし、PocketLadio自体には番組の再生機能はないため、別途、TCPMPなど音楽再生が可能なソフトは必要だ。なお、TCPMPは、すでにシェアウェアの「CorePlayer」へと進展を遂げており、筆者の環境ではPocketLadioとCorePlayerとを組み合わせて使っても、エラーとなってうまく動作しなかった。TCPMPを持っていない人は、いまだに検索などでファイルが見つかると思うので、自分で探す必要があるようだ。

ちなみに、TCPMPでもPocketLadioでも再生中に画面消去はできないので、再生中に画面消去はできないので、バッテリ消費時間を抑える意味でも、AltWorks Mobile Developmentの「Paint It Black 1.0」や「InClose Mobile」などを利用したほうがいいだろう。もちろん、Windows Media Playerを起動して画面消去してもいいのだが、毎回だとさすがにわずらわしいだろう。

PocketLadioのインストール

PocketLadioの配布ファイルをダウンロードして解凍したら、W-ZERO3の適当なディレクトリにフォルダごとコピーしよう。保存場所は内蔵メモリだけではなく、miniSDカードでも可能だ。後々のことを考えると、「Program Files」フォルダ以下のディレクトリに保存しておくと、時間が経ってからも探しやすくていいだろう。さらに、「GSFinder+ for Universal」などでショートカットを「Windows」フォルダの「スタートメニュー」内の「プログラム」フォルダに作成しておくと、起動の際に手軽だ。なお、アンインストールする場合は、フォルダごと削除するだけでいい。レジストリなどはいじっていないそうなので、そのまま削除することができる。

PocketLadioを起動すると下図のような画面となる。

起動画面

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PocketLdioを起動したところ。とてもシンプルなウィンドウだ。

PocketLadioを使う前に、準備としてメディアプレイヤーをどこに保存しているかを設定画面で変更しなければならない場合がある。PocketLadioでは、必要なときに内蔵メモリにあるTCPMPを起動するようにあらかじめファイルのパスが設定されているからだ。したがって、たとえば、メディアプレーヤーとして使うことにするTCPMPをminiSDカード内に保存している場合、PocketLadioがTCPMPを正しく起動できるように、保存先のパスを変更する必要がある。

メディアプレイヤーのパスを変更する場合は、「メニュー」→「PocketLadio設定」を選択する。設定画面が現れたら、「メディアプレーヤーのパス」欄の「参照」ボタンをタップして、使用するメディアプレイヤーを選択する。最後に「OK」ボタンをタップする。

メディアプレーヤーのパスを指定

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初期設定では、W-ZERO3の内の「Program Files/TCPMP」ディレクトリ内の「player.exe」ファイルが選択されている。図はこれを変更し、miniSDカード内の「Program Files/TCPMP」ディレクトリにあるEXEファイルを選択した例。

PocketLadioが初期状態で取得可能なインターネットラジオ、ポッドキャスティングは、livedoorネットラジオの「ねとらじ」「日本経済新聞<総合版> - Podcast」「ECC 英会話 Podcasting」「SHOUTcast」だ。

SHOUTcastの設定

ここではSHOUTcastを例に、放送局の番組を聴く方法をみていこう。

まず、「メニュー」→「放送局の設定」→「Top 40 - SHOUTcast 設定」を選択する。ここで「Search Word」に聴きたい番組のキーワードを入力する。ClassicとかJazzとか、聴きたいジャンルがいいだろう。次に「Per View」をタップして、検索結果として表示されるインターネットラジオ局数を調整する。「ヘッドラインの表示方法」はそのままでいいだろう。

利用する放送局を選択

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「メニュー」→「放送局の設定」→「Top 40 - SHOUTcast 設定」を選択する。

検索・表示条件を指定

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「Search Word」にキーワードを設定する。表示される局数は少し増やしたほうが使いやすいだろう。

次に、「フィルター設定2」タブをタップする。ここで、無線LANがないW-ZERO3[es]のような機種を使っていたり、W-ZERO3でもインターネットラジオを主に外出先で聴くつもりなら、「最大ビットレートを設定する」をチェックして、数値を設定してしまおう。W-ZERO3シリーズのPHS通信で利用されるW-SIMでは、条件がよくても、通信速度は80kbpsから100kbps程度であるほとんどだし、あまり高ビットレートでは音楽などが途切れがちになってしまうからだ。このあたりは、電波の状況にもよるので実際に自分で試してみるしかないと思う。インターネットラジオ局などによっても、同じ転送速度でもつながりやすさや切れやすさが異なったりもする。

最大ビットレートなどを設定

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「フィルター設定2」をタップし、フィルタの設定を実行する。「最大ビットレート」に64と入力してみた。これで、フィルタをかけて検索結果を表示する場合に、64kbps以下の局しか表示しないようになった。

また、「並び替え」のプルダウンメニューからは、「タイトル」「リスナ数」「ビットレート」での並び替えも可能だ。

「並び替え」で表示方法を指定

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「タイトル」「リスナ数」「ビットレート」順に並べ替えることもできる。希望の放送局を選びやすそうな項目を選んでみよう。

ここでは、一例として、64kbpsだけの表示が可能なフィルタ設定を行ってみた。設定を終了したら、「OK」ボタンをタップして、起動画面に戻り、画面上のプルダウンメニューで「Top 40 -SHOUTcast」を選択した状態で「Update」ボタンをタップしよう。これで、PHSに接続していない状態でもW-ZERO3が自動的にインターネットに接続してSHOUTcastにアクセス、「Search Word」の条件で検索した局名がリスト表示される。
なお、他のインターネットラジオ局とは異なって、SHOUTcastでは表示までにかなり長い時間がかかるので、ハングしたように思えても、気長に待ったほうがいいだろう。実際にハングアップすることはまれで、大体の場合は時間がかかりすぎているだけのようだ。

起動画面に戻る

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「Top 40 - SHOUTcast」を選び、「Update」をタップしよう。

ラジオ局の検索結果を表示

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これでW-ZERO3がPHS回線がつながっていなくても、自動的にインターネットに接続して、「Search Word」に基づいた最新の検索結果が表示される。

ただし、このままでは設定した64kbpsよりも転送速度が大きなインターネットラジオ局も表示されている。W-ZERO3のPHS通信で聴くにはつらい局を表示するのは意味がないので、ここで画面右上の「Filter」をチェックしよう。これで、先ほど数値を設定した64kbps以下のインターネットラジオ局が表示される。

「Filter」ボックスをチェック

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「Filter」をチェックすることで、先ほど設定した64kbps以下の放送局だけが表示される。上の図と比べるとランキングを表す番号が飛び石で表示されているのを確認してほしい。

あとはラジオ局を選択して、「Play」をタップすればいい。ミュージックプレーヤーが起動して再生が可能となる。ただし、W-ZERO3やW-ZERO3[es]でPHS回線でインターネットラジオを聴く場合、徒歩ならまったく問題はないが、乗り物での移動中は、残念ながら、音はブツ切れになってほとんど満足に聴くことができない。筆者が試した範囲内だと、電車はもちろん、バス程度でもほとんど実用に堪えなかった。従来、PDAでCFカードタイプのPHSカードなどを利用した場合は、JR程度での速度でも結構普通に聴くことができたので、これは(PocketLadioのせいではないが)かなり残念な点だ。

もっとも、9(nine)から新しくなったW-OAM対応のW-SIM(RX420AL)の試作機をW-ZERO3[es]に装着して筆者が試した範囲だと、JRや私鉄くらいの速度であればとくに問題なく視聴できた。RX420ALでは、ローミングが改善されているのかもしれないので期待がもてる(試作機を短時間試した程度なので、実機ではまた使用感が異なる可能性もないわけではないが)。

ちなみに、放送局の設定画面にある「フィルター設定」タブでは、追加した文字列を「含む」条件の表示フィルタとして利用することができる。たとえば、Jazzという言葉を「フィルターの追加」に入力ておくと、起動画面で「Update」を実行した後「Filter」をチェックした際、Jazzという言葉を含んだ局しか表示されなくなる(必ずしも放送局の名前だけとは限らないようだ)。さらに、このとき「フィルター2」タブで設定した条件も満たす局しか表示されないので、選択肢をより絞りこむことができる。数多くの局の中から好みを探す場合に便利だろう。

フィルターの追加

10.png

「フィルター設定」タブでは、何個も単語をフィルターとして追加することができる。より絞り込んだ検索が可能だ。

リストで表示されるヘッドラインの表示内容を指定する

PocketLadioでは、「Update」を実行した結果として表示する局のリスト(ヘッドライン)の内容を設定画面で変更することもできる。たとえば、SHOUTcastの設定画面の「SHOUTcast設定」タブにある「ヘッドラインの表示方法」を見ると、「ランキング」と「番組のタイトル」を表示する設定となっていることがわかる。ねとらじやPodcastでも独自の設定があるので、リスト表示の際に確認したい情報があるなら、設定を変えることで表示させることができる。
以下に設定時の入力内容と表示内容を紹介しておこう。

SHOUTcast設定 ヘッドラインの表示方法

[[RANK]] ランク
[[TITLE]] 番組のタイトル
[[PLAYING]] 現在演奏中の曲
[[LISTENER]] リスナー数
[[CATEGORY]] 番組のカテゴリ
[[BIT]] ビットレート

ねとらじ設定 ヘッドラインの表示方法

[[NAME]] 番組のタイトル
[[GENRE]] 番組のジャンル
[[CLN]] 現リスナー数
[[CLNS]] 延べリスナー数
[[TITLE]] 現在の曲名情報
[[TIMES]] 放送開始時間
[[BIT]] ビットレート

Podcast設定 ヘッドラインの表示方法

[[TITLE]] 番組のタイトル
[[DESCRIPTION]] 番組の詳細
[[CATEGORY]] 番組のカテゴリ
[[AUTHOR]] 番組の著者

Podcastを追加登録して再生する

PocketLadioでは、Podcastを追加登録して聴くことも可能だ。まず「メニュー」→「放送局の追加と削除」を選択し、登録画面に移行しよう。「放送局の追加」欄にポッドキャストの番組名を入力し(任意でOK)、その右のプルダウンメニューから、「Podcast」を選択しよう。「追加」ボタンをタップすると、「Podcast設定」画面に移行するので、PodcastのRSS URLを入力する。「ヘッドラインの表示方法」はそのままでもいいだろう。「OK」ボタンをタップすれば設定は終了だ。
先ほどの画面に戻ったらさらに「OK」をタップしてトップ画面に行き、プルダウンメニューから登録したPodcastを選択して「Update」をタップする。
しばらく待つと再生可能なエピソードが表示されるので、選択して「Play」をタップすればいい。

放送局を追加する

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「放送局の追加と削除」からはポッドキャストの登録もできる。

番組名と種類を設定

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ポッドキャストの番組名と種類(ここではPodcast)を選び、「追加」をタップ。

RSS URLを入力

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キーボードを使って、ポッドキャストのRSS URLを入力しよう。

再生可能なエピソードを表示

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トップ画面で「Update」をタップすればエピソードがリストで表示される。「Play」をタップして再生しよう。

ほかの多くのデバイスとは異なり、W-ZERO3/W-ZERO3[es]ではPHS通信が可能なので、出かける前にエピソードをダウンロードしておく準備が不要だ。こうしてポッドキャストを登録しておけば、その場で聴きたいと思った番組のエピソードをどこでもすぐに聴くことができる点がすばらしい。

もちろん、同様の方法で、よく聴くインターネットラジオ局を単独で登録しておくことも可能だ。いつもの局をSearch Wordでヒットするように設定して、毎回、Updateの検索結果から探し出して再生するというのはかなり手間がかかる。「Update」を実行しないといけないという点では一緒だが、1局だけ局を見つけたい場合などには便利な方法だ。

お気に入りのラジオ局を登録

15.png

よく聴くインターネットラジオ局は、単独の見出しを使って一発で選べるようにしよう。

すばらしいポッドキャスト、インターネットラジオライフを実現

iPodは非常に優れたミュージックプレイヤーで、ポッドキャストという新たな技術によって、まったく新しい文化を生み出した。それでも、iPodで聞けるポッドキャストは、(自動的にパソコンでダウンロードして転送しておくことは可能だが)必ずしも最新の情報や音楽だとは限らない。一方、W-ZERO3にPocketLadioがあれば、希望すれば希望したときに、最新のポッドキャストも再生可能だし、(ビットレートの制約はあれ)インターネットラジオもほとんどどこでも聴くことができる。

たしかに、PHS通信を利用する場合は、W-SIMでは移動中はローミングがうまくいかないのか、残念ながら、ブツ切れでほとんど聴き取れなかったが、W-OAM対応の新しいW-SIM(RX420AL)なら、さほどの不満もなく聴取は可能なようだ。これは今や、ほとんどどこでもいつでもインターネットラジオの聴取を可能になったと言っても過言ではない。

その実現を支えているのは、(高速とはいえないながら)定額でサービスされているPHS回線や、PocketLadioというすばらしいソフトウェア、そして、インターネットラジオ、ポッドキャストというサービスである。
デバイス・コンテンツ・サービスが見事に組み合わさって初めて可能となったミュージックライフの実例だといえるだろう。

This article posted by yam on 2006/12/14 11:09

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