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W-ZERO3[es] 「連絡先」が携帯電話の操作感で使えるようになる/QDz

QDz

W-ZERO3[es]に標準で用意されている「連絡先」は、頭文字で整理されたタブをカーソルキーで切り替えられないため、片手で手軽に操作することができない。電話をかける操作にも必要な手順が多く、ユーザーがインストールした標準以外のメーラーと連動させて使うこともできない。こうした不便を解消するアドレス管理ソフトが、「QDz」だ。QDzなら、携帯電話で慣れた操作を活かして、スピーディーに電話をかけたり、メールを作成することができるようになる。

【ソフト名】QDz
【バージョン】0.0.5
【作者】Gzh氏
【価格】フリーウェア
【インストール方法】ダウンロードしたZIPファイルを解凍後、できた「QDz_JP_W03.exe」ファイルをW-ZERO3にコピーして実行
【URL】http://www.nicque.com/PQz/QDz.htm

W-ZERO3[es]は、すぐれたスマートフォンだとは思うが、OSはオーソドックスなWindows Mobile 5なので、携帯電話での使用に最適化されたスマートフォンエディションなどに比べると、電話機能の使い勝手はやや弱い気がする。アドレス帳ひとつとっても、Windows Mobile 5標準の「連絡先」は、片手で簡単に電話をかける、カーソルキーで「あかさたな」の欄を移動するといった携帯電話であれば当然持っているべき機能を持っていない。そのため、筆者などは電話をかける際に、Today画面から、カーソルキーの左右を押して着信履歴や発信履歴から選んでいたくらいだ。頻繁に連絡を取る相手であればこういった方法でもいいが、アドレス帳を確認して連絡を取る場合、操作はかなりめんどくさい。

QDzは、こうした不満を解決する「連絡帳」とデータを互換するアドレス管理ソフトだ。

W-ZERO3[es]用のEXEファイルをコピーしてインストール

QDzはZIPファイルに圧縮されているので、まず解凍する必要がある。ダウンロードするのはW-ZERO3[es]用のソフトで、2006年11月15日現在だと、ファイル名(とそのリンク)は「QDz_JP_20060829_0005_WZERO3[ES].zip」となる。

インストーラは用意されていないので、パソコンかW-ZERO3[es]で解凍したら、プログラムを「Program Files」などの適当なフォルダにコピー(またはカット&ペーストで移動)すれば、インストール作業は完了する。この状態で起動すれば、QDzは利用可能だ。もっとも、GSFinder+ for Universalやファイルエクスプローラを使って、「Windows」フォルダ内の「スタートメニュー」→「プログラム」フォルダにショートカットを登録しておいたほうが、「プログラム」画面から起動できるようになるので、便利に使えるだろう。W-ZERO3[es]を電話に利用する人は、頻繁に起動することになるので、ソフトキーなどにボタンなどにQDzを割り付けた方がいいだろう。

配布の圧縮ファイルを解凍

01.png

QDzはプログラムで提供される。インストーラなどは付属していないので、自分でプログラムを解凍し、ショートカットなどを作成する必要がある。

基本的な操作はカーソルキーとソフトキーだけで可能

QDzを起動すると、下の図のように名前とフリガナが表示された状態の画面が現れる。メニューバーのソフトキー1(左)側には「ジャンプ」と記され、ソフトキー2(右)側には、「メニュー」と表示されている。

QDzの起動画面

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あ行が表示されてQDzが起動する。名前とフリガナだけが表示される。

QDzは画面をタップしても操作できるが、カーソルキーを利用した方が片手で使えて便利な場合が多いと思う。カーソルキーの左右を押せば、五十音の隣のタブに移動する。上下ボタンを押せば、1列ずつ上下に移動する。「ジャンプ」ボタンを押せば1画面下にジャンプする。「メニュー」ボタンを押せば、細かなコマンドの実行や設定を行うことができる。

電話をかけたり、メールを送りたい相手の欄でアクションボタン(カーソルキーの中央)を押せば画面が切り替わり、名前/フリガナの欄、携帯電話、勤務先電話、電子メールアドレスなどが表示される。

選択した連絡先の詳細画面

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複数の電話や携帯電話、メールアドレスを登録していても、きちんと複数表示される。写真が登録されていると写真も表示される。ただし、Windows Mobile 5のOutlookの「連絡先」に標準で盛り込まれた機能を利用しているようで、写真のサイズは小さいままだ。

QDzがすぐれているのは、電話番号を選択した状態でアクションボタンを押せば、その電話番号に電話をしていいかを確認するメッセージが表示され、実際に電話をかけることができることだろう。メールのアドレス欄でアクションボタンを押せば、どのアカウントでメールを出すかを選択した後、宛先欄に先ほど選んだメールアカウントが入った状態のメール作成画面が表示される。とても手軽に電話やメールをかけたり出したりすることが可能になるのだ。

「メニュー」の内容には、

 連絡先の新規作成
 カメラの起動
 表示モード → シンプル
         画像
 表示順   → 名 姓
       → 姓 名
 分類項目の選択
 オプション
 自局番号
 終了

の各項目がある。以下に、ざっとその機能を紹介しよう。

「メニュー」の内容

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それなりに多機能な設定や機能がある。

「連絡先の新規作成」を選べば、連絡先のデータを新しく作成することができる。通常の「連絡先」同様の手段でデータを入力していく。

「連絡先の新規作成」

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「連絡先の新規作成」を選ぶと、「連絡先」の新規入力画面となる。

「カメラの起動」を選択すると、W-ZERO3[es]のカメラが起動する。とくに動作が連動しているわけではないが、カメラで撮影した写真を人物情報として添付する手順を簡略化しようということかもしれない。

「表示モード」には2種類あって、「画像」を選ぶと、画面に人物写真が添えられた6行で表示される。「シンプル」を選ぶと名前とフリガナのみとなり、1画面に11行表示される。

表示モード「シンプル」の画面

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名前とフリガナをリスト表示。「表示モード」は写真なども表示するか、より多くの名前を表示するかということになる。

「表示順」は、「名、姓」「姓、名」のどちらの順で表示するかを選ぶことができる。

「分類項目」の選択を選ぶと、下図のように登録している分類項目が表示され、データを絞り込んで表示することができる。ただし、あ行の画面で行えばあ行だけ、か行であればか行だけ表示されるようだ。

表示する「分類項目」を選択

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「分類項目」からは、選択した分類項目に当てはまる連絡先だけを絞り込むことができる。タイトルバーの下に薄く表示された「分類項目:全て」の部分や余白をタップしても同様の操作ができる。

「オプション」を選ぶと、さらに2つのタブを選択することになる。「連絡先」タブと「メール」タブだ。連絡先タブでは、「画像ファイル」欄で画像を指定すると、画像が空の人物データすべてにその画像が表示されるようになる。さすがに、すべての人物に写真があるとは思えないので、空のままだと寂しすぎるということからの配慮だろうか。写真を表示させてもとくに動作が重くなったりもしないが無理に選ぶ必要はないかもしれない。

「オプション」の「連絡先」タブ画面

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「連絡先」タブの「画像ファイル」に「選択」ボタンから画像ファイルを指定すると、空の写真欄に同一の写真が表示される(表示例は次の図を参照)。

「勤務先を表示する」ボタンをチェックしてメニューから終了させると、勤務先も表示されるようになる。

勤務先も表示

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「オプション」画面での設定により、勤務先を表示することもできる。

「電話、メール後にウィンドウを隠す」は、文字通りだ。必要ならチェックを入れておこう。

「↑↓スクロールで次のタブに移動する」は、チェックをしておくと、上下ボタンを押し続けて選択部分が画面の一番下、または一番上に来たときに、次のタブへ移動して表示されることになる。

「メール」タブでは、使用するメールソフトとして外部アプリケーションを選択することができる。標準以外のメーラーを利用している場合には、とても便利な機能だろう。外部メーラーの指定だけを行うこともできるし、パラメータを設定することもできる。

使用するメーラーを指定

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標準以外の外部メーラーも簡単に利用できるようになるのは便利。

閲覧モードで利用する「メニュー」の内容

仮にここでは、一覧表示でアクションボタンを押して電話番号やメールアドレスが表示されている状態を、「閲覧モード」と呼ぶことにする。閲覧モードのメニューから選択可能なコマンドは、

 外部メーラーで送信
 連絡先の修正
 連絡先の画像選択
 連絡先の削除
 184発信ON/OFF
 お気に入りの追加/削除

だ。

閲覧モードでの「メニュー」内容

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さまざまなコマンドを実行できる。

以下にその機能を紹介していこう。

メールアドレスを選択した後、「外部メーラーで送信」コマンドを選べば、上で紹介した方法で指定した外部メーラーが起動して、選択したメールアドレスが宛先に入った状態でメールの作成ができるようになる。

「連絡先の修正」を選べば、「連絡先」のデータを修正することができる。

「連絡先の修正」を選択

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「連絡先の修正」を選択すると、標準の「連絡先」の画面が表示され、修正も可能。「OK」ボタンのタップでQDzに戻る。

「連絡先の画像選択」を選べば、連絡先に表示する写真データなどを追加、変更することができる。

「連絡先の画像選択」を実行

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画像の選択画面となり、連絡先に添付する写真を指定することができる。

「連絡先の削除」を選ぶと、一度警告が出た後に連絡先の1データを削除することができる。

「連絡先の削除」

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一度削除するかどうかを聞いてきた後に、すぐに削除される。削除してしまうと再生できないので、注意が必要だ。

電話を番号非通知でかける設定にしていると、相手が番号非通知の電話を拒否する設定にしている場合、電話がつながらない。そこで、その相手にだけ番号を通知するのが、電話番号の前に「184」をつける方法だ。「184発信ON/OFF」を選択すると、選択した相手に対して、「184」を最初につけて発信することができるようになる。「184発信ON/OFF」は選択するごとにオン/オフが切り替わるようになっている。

「184発信ON/OFF」をオンにした状態

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「184発信ON/OFF」を選択すると、電話番号の前に「184-」が表示され、番号を通知して電話をかけられるようになる。もう一度「184発信ON/OFF」を選択すると、「184-」が消えて元の状態に戻る。

「お気に入りの追加/削除」を選ぶと、一覧画面の「*」マークのついたタブにその連絡先を登録することができる。こうして登録した連絡先には、★のマークが表示され、「お気に入り」と記載される。よく連絡を取る相手を登録しておけば、手軽に電話番号やメールアドレスを探しやすくなる。
ちなみに「*」タブで連絡先を選択した場合、「メニュー」から連絡先の修正などはできない。その代わり、「オリジナルに移動」という項目が追加されているので、これを選択すれば、元データを選択して編集できるようになる。

「お気に入り」の連絡先

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連絡先を「お気に入り」に追加すると、一覧画面では行頭に★マークが追加される。

機能追加された新バージョンが登場

タイミング良く(筆者的にはタイミング悪く?)QDzの次のバージョン(ベータ版)が公開されている。インターフェイスなどもさらに改良され、機能向上して使いやすくなるようだ。ただし、連絡先の新規追加は未実装、詳細画面も未実装など、まだ試用も難しい段階のベータ版なので、こういった風になるんだなという確認する程度にしたい。

QDz Ver0.0.6β2
http://d.hatena.ne.jp/Gzh/20061110#1163122798

「Ver0.0.6β2」の画面

17.png

「表示順」の種類が増えるなど、新機能が搭載されるようだ。

ここで紹介したQDzは、片手操作での電話発信やメール作成など、携帯電話として本来あるべき機能を、W-ZERO3[es]にとても手軽に追加してくれるソフトウェアだ。電話とメールアドレスしか表示してくれないので「宅配便を送るので住所を確認したい」といった用途の場合は「連絡先」で確認するしかないが、操作もわかりやすく、必要な機能を厳選して盛り込んだ点で、すぐれたPIMソフトウェアだといえる。

This article posted by yam on 2006/11/18 11:32

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