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「×」ボタンのタップ・ドラッグなどでタスク管理ほか各種動作を実行/InClose Mobile
「InClose Mobile」は、韓国のInSoftware社製のフリーウェアで、タスク管理を中心とした多機能なユーティリティソフトウェアだ。筆者も愛用しており、元々は画面上で「×」ボタンをタップするとアプリケーションを終了できることから使い出した。しかしそのほかにもInClose Mobileにはすぐれた機能がたくさんある。ここでは、なかでも主要なものについて紹介していこう。
筆者がInClose Mobileを使い始めたのは、インストールをしておけば簡単にアプリケーションを終了できるからだったが、使ってみたら予想外に多機能で、今も使い続けている。ただし、もともとシェアウェアのプラットフォームともいうべき部分がフリーウェアとなっているため、容量がこの手のユーティリティソフトウェアとしては異様に大きという問題点はある。プログラムをインストールすると、2MB前後もメモリを使用してしまうのだ。だが、それでも使い続けたい魅力がInClose Mobileにはある。 日本語版をダウンロードしてインストールダウンロードページでは、InClose Mobileをダウンロードする際に、言語(英語/日本語/ドイツ語/韓国語)、OS(Pocket PC2003/2003SEまたはWindows Mobile 5)、ファイル形式(パソコンからインストールするEXEファイルまたはW-ZERO3でインストールするCABファイル)を選択することができる。ここでは日本語、Windows Mobile 5を選択しよう。 インストール方法は、CABファイルをダウンロードしてW-ZERO3から行うか、EXEファイルをダウンロードしてパソコンから行うかを選択することができる。ここではCABファイルを起動する場合を例に紹介する。 インストール開始画面
InClose Mobileのインストール。CABファイルをタップすれば、自動的にインストールが開始される。 スタートアップ項目への設定
チェックが入っていることを確認して「OK」をタップしよう。以降は、W-ZERO3をリセットした時でも自動的にプログラムが起動する。 W-ZERO3のリセット
インストール終了後、自動的にW-ZERO3がリセットされる。 インストールに成功。
念のために、「設定」→「システム」→「プログラムの削除」画面でInClose Mobileがインストールされたことを確認しよう。 InClose Mobileの基本的な操作InClose Mobileの最も基本的な機能は、ソフトの起動中に「×」ボタンをタップすると、ソフトが背後に回り込むのではなく、終了させることができることである。さらに細かい機能を利用するには、画面右上の「×」ボタンを下にドラッグするか、左にドラッグするか、左下にドラッグする必要がある。Today画面には「×」にはボタンがないが、ボタンがある位置となるタイトルバーの右端で同じ動作をすればいい。 InClose Mobileのメニュー
InClose Mobileのメニューが表示された。初期設定のままで、プログラムをほかに起動していなければ、「リセット」「画面の縦横切り替え」「設定」項目が表示されるだけだ。 たとえば、他にプログラムを起動した状態(下の例では、Internet Explorer Mobile、PhatNotes、GSFinder+ for Universalを起動している)では、起動中のプログラムがメニューに表示され、選択すればそのプログラムに切り替わる。ソフト名の横にある「×」をタップすれば、終了させることが可能だ。メニューの下方には「除外アイテムに追加」という項目が表示されている。この項目を選べばタイトルバーの「×」ボタンをタップしてもプログラムを終了させず、切り替わるだけになる(設定方法は後述)。 ソフトを起動した状態のメニュー
ソフトを起動しているとソフト名以外のメニュー内容も1つ上の画面とはやや異なる。リセットや画面の縦横切り替えだけでなく、プログラムの切り替えなども可能になっている。 メニューから「リセット」を選ぶか、「×」ボタンの位置から斜め左下にドラッグすると(ただし初期設定の場合)、「デバイスをリセットしますか?」とメッセージが表示され、リセットを実施することが可能になる。 リセットの実行
スタイラスの操作で手軽にリセットが可能だ。ここでのリセットはいわゆるソフトウェアリセットで時刻などは変わらない。 また、「画面の縦横切替え」を選ぶか、「×」ボタンから左に水平にドラッグすれば、画面の向きが、縦横表示切替ボタンを押したときのように切り替わる。縦横切替ボタンにほかのプログラムを割り当てたりしている場合、スタイラスを利用する必要はあるがこれは意外に便利だ。 縦横表示の切り替え
画面の向きの切り替えも、メニューや画面のドラッグで可能になる。 ほかのプログラムを起動しているときは、メニューに「除外アイテムに追加」項目が表示される。この項目を選択すると、タイトルバーの「×」ボタンをタップした時に終了させる項目から除外できるようになる。たとえば、「電話」のように終了してしまうと受信ができずに不便になるプログラムは、除外アイテムにしておいたほうがいいだろう。 除外アイテムに追加
「電話」を「×」をタップした際に終了するプログラムから除外したい場合は、「除外アイテムに追加」をタップする。 「設定」メニューから、「除外アイテム」タブを選択すれば、除外したプログラムを確認することができる。 「除外アイテム」設定画面
「×」ボタンをタップしても終了しない設定にしたプログラムを確認できる。 設定をマスターして自分の用途に合わせようメニューを表示した状態で「設定」をタップすると、InClose Mobileの各種設定を行うことができる。設定項目はまず、「一般」タブが開いた状態で表示される。 「一般」タブで可能な設定は、「InClose Mobileをスタートアップに登録」項目、「タップアンドホールドの時、アニメを表示」、そして「画面の回転方法」だ。 「一般」タブの設定項目
InClose Mobileを日常的に使用するなら、この画面で特に設定を変更をする必要はないだろう。 「動作」タブでは、タイトルバーの「×」ボタンの位置で行うスタイラス操作に、どういった機能を割り当てるのかを設定することができる。
設定内容は試行錯誤して、自分が使いやすい組み合わせを見つけよう。ただ、一般的に「タップ」は、そのままの「IntelliClose」でいいだろう。「タップアンドホールド」も、メニューが便利だと思う。筆者はW-ZERO3本体側面にある縦横表示切替ボタンをほかのプログラムに割り当てているため、「水平にドラッグ」を「画面の縦横切替え」に設定し、対角線にドラッグを「リセット」に設定しているが、このあたりはユーザーの好みになってくる。 「動作」タブ
タイトルバーの「×」ボタンへの5種類のスタイラス操作に、メニューから選択した動作を割り当てることができる。 「背景」タブでは、メニュー内の背景画像を変更できる。ただし、JPEGなどのファイルは、W-ZERO3 [es]などのVGA(640×480ドット)サイズのWindows Mobileデバイスでは、640×588ドット以上の大きさが必要で、たとえば640×480ドットなどのサイズでは表示されない(QVGA[320×240ドット]の場合は、320×294ドット以上が必要)。それ以下の画像ファイルを使用した場合は、一部白い部分が表示されて格好悪くなる。 背景画像を選択する場合は、まず「ユーザイメージ」をタップする。次に「設定」ボタンをタップする。さらに、「...」ボタンをタップして、画像を選択する。画像の選択画面は独自のインターフェイスとなっており、画像のサムネイルとサイズが表示されるのでかなりわかりやすい。ファイルを選択した後で「OK」ボタンをタップして前の画面に戻り、チェックアイコンをタップすると、最初の「背景」タブの画面にもどる。InClose Mobileのメニューを表示してみると、画像が表示されるようになっている。 「背景」タブ
画像を設定するには「ユーザイメージ」を選択して「設定」をタップする。 画像選択の画面
画像を独自のインターフェイスから選択する。サムネイルと画像のサイズが表示されるのでわかりやすい。 画像選択後の画面
画像の選択を終えた後の表示。チェックマークをタップすれば設定が有効になる。 変更したメニューの背景
メニューに先ほど選んだ画像が表示されるようになる。 「メニュー」タブでは、InClose Mobileのメニューで表示する項目を設定することができる。設定は縦画面と横画面で別々に設定する。表示させたい項目のチェックボックスをチェックすれば、メニューに表示される。設定の内容は上の表で紹介した項目だ。項目を表示させる順番は「上へ」「下へ」ボタンをタップすることで変更が可能。 「メニュー」タブ
「メニュー」の設定。設定可能な項目は、「動作」で設定可能な項目と同じ。 設定が反映された
初期状態から設定を変更したInClose Mobileのメニュー。「スクリーンオフ」機能が追加されており、順番も変更されている。 「除外アイテム」タブでは、先に説明したように、タイトルバーの「×」ボタンをタップしても終了させないプログラムを設定する。 「除外アイテム」タブ
「×」ボタンで終了させないプログラムを整理。なんといっても「電話」は除外したほうがいいだろう。 「競合」は、InClose Mobileと別のソフトのコンフリクトを解消する設定だ。バックアップツールなどがうまく終了できないなどの不具合が生じるケースがあるそうなので、そういった問題が起きたら、「競合」を解消するために、アプリケーションを選択すればいい。 「競合」タブ
プログラムを終了できないなどの不具合やバックアップを取れないなどの不都合が起きた場合には、「競合」を選んでそういったプログラムとコンフリクトしないようすることができる。 単機能のソフトに比べれば設定は複雑で容量も大きいが・・・InClose Mobileは、シンプルなユーティリティではない。単純に「×」ボタンでアプリケーションを終了させたいのであれば、断然軽量で軽快なプログラムはほかにある。また、画面の向きをソフトウェア的に切り替えたり、ディスプレイをオフにするプログラムもほかにある。タスク管理ソフトとしても、はるかに快適で、便利なプログラムはたくさんある。 それでもInClose Mobileが魅力的なのは、なんといっても、必要な機能を簡単にタップ&ホールドで実現できることだろう。頻繁に使う機能を設定しておくことで、日常的に行う機能をスタイラスで実行できるようになる。カスタマイズが前提となるが、その分、自分だけの便利なW-ZERO3を作りあげることが可能になるのだ。InClose Mobileは軽量なソフトウェアではないが、その難点を補って余りあるメリットを備えたソフトウェアだといえる。 筆者の場合は、とくに「TCPMP」でインターネットラジオを聴いたりしている時のスクリーンオフ、画面の縦横の切り替えなどで活用している。
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posted by yam
on 2006/10/31 14:48
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