Today画面からボイスメモを録音 ポッドキャストにも素早く対応できるMP3レコーダー/VITO SoundExplorer
W-ZERO3の「メモ」ソフトにも録音機能はあるが、WAVファイル形式でしか録音できず、機能の面でも、録音ファイルをポッドキャストにW-ZERO3でアップロードしたい場合や、細かな編集・再生を行いたい場合には力不足の感がある。そんな時に活躍するのがSoundExplorerだ。
| 【ソフト名】VITO SoundExplorer |
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| 【バージョン】1.7 |
| 【作者】VITO technology社 ■日本国内での販売とサポート:株式会社ネクステッジテクノロジー |
| 【価格】2,887円(税込み価格/英語版・日本語版) |
| 【インストール方法】ダウンロードしたCABファイルをW-ZERO3上で開くか、インストーラによるパソコンからのインストール |
| 【URL】http://www.shareedge.com/modules/shareware/view_shareware.php? lid=20060118-001 |
※本記事は英語版(ver1.7)での動作確認に基づいて作成しています。
インストールは、CABファイルで直接行うか、ActiveSyncを利用
SoundExplorerを入手するには、配布サイトのページから「DOWNLOAD」を選択して、ダウンロードページにジャンプする。選ぶファイルは、「Pocket PC 2003 (+Phone Edition)/Windows Mobile 5.0」。「.cab」「.exe」「.zip」のいずれを選択してもインストールは可能だ。購入の際は最初のページから、「BUY FROM」を選択して登録手続きをしよう。
Today画面のアイコンで録音・再生の操作が可能
インストールすると、Today画面にテープレコーダーやMDプレイヤーで見られるようなアイコンが追加される。これはTodayのアイテムなので、「設定」画面の「Today」で非表示にすることも可能だ。まずは、左側の「●」ボタンをタップしてソフトを起動しよう。少し待って起動を確認したら、もう一度同じボタンを押すと、録音が開始される。
「■」ボタンをタップすると録音が停止する。中央の再生ボタンでは、いま録音した音声を再生することができる。再生中は、「‖」ボタンで一時停止する。再生・停止ボタンの両側にあるボタンをタップすると、録音の開始点や終点までジャンプすることもできる。録音中は、画面左端の4桁の数字が進んで、録音時間をカウントしてくれる。
録音・再生の操作はToday画面からでも可能だが、細かい設定は本体の操作画面で行う必要がある。マイクとスピーカーのアイコンをタップして、ソフト本体を起動しよう。
Today画面のSoundExplorer
録音・再生などとりあえずの操作はここから可能。すぐにボイスメモを取りたいときに活用しよう。 |
SoundExplorerを起動
細かな設定や再生はこちらで行う。音量調整やカット&ペーストなどの簡単な編集作業も行える。 |
初期設定では、録音で作成した音声ファイルはW-ZERO3内の「My Documents」フォルダに作成される。ファイル名称は連番だ。起動時の画面には、フォルダ内に保存されているファイルがわかる「ファイルマーネージャエリア」が表示されている。ファイル名、録音日、ファイルサイズの確認が可能だ。
SoundExplorerは、日本語にも対応しているので、メニューを日本語で使いたいなら、設定を変更しよう。「File」メニュー→「Settings」→「Language」タブで「Japanese」を選んで、「OK」ボタンをタップすればいい。
miniSDカードを持っているなら、音声ファイルの保存先も変更しておきたい。あまりSoundExplorerを利用する機会がないならば、録音データをW-ZERO3に保存しておいても構わないが、長時間の録音に備えるならデータはカード内に保存する設定にしよう。「ファイル」メニュー→「設定」→「録音」タブで、「デフォルト録音ディレクトリを使用」をチェックし、「My Documents」と表示されている部分をタップして、「miniSDカード」に変更だ。
日本語メニューに変更
それほど多くの表示内容があるわけではないが、日本語メニューのほうが安心なユーザーは、表示言語の設定を変更しよう。 |
日本語でのメッセージ表示
メニューやダイアログの警告メッセージなどが日本語に変更されている。 |
音声ファイルの保存先の変更
音声ファイルの保存先は、miniSDカードに変更しておいたほうが無難。必要なら専用のフォルダを作成しておこう。 |
ボイスメモとして会議や打ち合わせを録音したり、ポッドキャストでの配信用にMP3ファイルで音声を録音するのであれば、以上の準備で十分だ。ちなみに、W-ZERO3のマイクは縦に持ったときの底面の右側にあるので、録音時にはデバイスの向きに注意したほうがいいだろう。
議事録を録音した場合は再生時に調整が必要
W-ZERO3のマイクは、電話で話すときのように近くで発声されることが前提となっているため、会議や講演会の録音などには実はあまり向いていない。録音自体は可能だが、音は小さくなってしまい、そのまま再生するとやや聞きづらい場合が多い。そこで、SoundExplorerの音声の編集・加工機能を利用して、この問題点をフォローしよう。
まず、通常の方法で録音する。SoundExplorerには画面消去機能が備わっていないので、長時間録音する場合は、録音を開始した後に、GSPlayerのように画面消去機能があるソフトウェアを起動して画面を消去してしまうとバッテリの節約ができる。SoundExplorerは、画面が消えた状態でもバックグラウンドで問題なく録音可能だ。
画面消去可能なソフトウェアで画面消去する
録音開始後にGSPlayerなどを起動して画面を消去させる。SoundExplorerはバックグラウンドで録音を継続する。
録音した音を再生してみよう。会議の音声などの場合、声はかなり小さく感じられるはずだ。そこで、「モードスイッチャー」ボタンを一度タップして、画面の下半分を切り替える。モードスイッチャーは、画面右上に2つ並んだ丸いボタンのうち、下にあるほうだ。
画面が切り替わったら、「OUTPUT」を最大にする。これでもまだ音声は小さい場合が多いだろう。続けてモードスイッチャーをタップして、画面を切り替えよう。「3-band Parametric Equalizer」モードとなるので、ここで「EQ1」「EQ2」「EQ3」をそれぞれ最大値にしてしまう。これでかなり音が大きくなり、聞きやすくなったはずだ。
さらに聞きやすくするために調整を加えてみよう。再びモードスイッチャーをタップして画面を移行する。「Dynamic Processing」とあるうち、左の「Booster」を「高」に設定する。この設定は好みでもかまわないが、以上で、かなり小さな声の録音でも、聞き取りやすくなったはずだ。
OUTPUTを最大にする
右側の「OUTPUT」スイッチを一杯にする。その上にあるスライダーでも同じ設定ができる。 |
イコライザーで音声を調整
3つのイコライザーをすべて最大値に設定しよう。 |
Booster(出力)を高に変更
左にある「Booster」の設定をプルダウンメニューで「高」に指定する。 |
ブックマーク機能で再生チェックを効率化できる
SoundExplorerは、音声ファイル内にブックマークを挿入して利用することも可能だ。SoundExplorerで録音・再生中に、モードスイッチャーのすぐ上のボタンをタップすると、その位置にブックマークを配置することができる。ブックマークが置かれた位置は、録音・再生位置を示す目盛り上で、小さな黄色い星としてマークされている。ブックマーク位置の再生は、目分量で再生場所をドラッグしてもいいが、下半分に「ファイルマネージャー」画面が表示されている状態で録音ファイルをタップ&ホールドして、表示するメニューから「ブックマーク」を選択する方法もある。移動したい位置のブックマークをチェックして足跡のアイコンをタップすれば、その位置へジャンプすることが可能だ。
ブックマークを表示した画面でメニューバーに並んだアイコンをタップすると、名称変更、ブックマークの順番変更、削除、同じ部分の繰り返し再生などの作業も可能だ。
設定したブックマークへのジャンプ
目的のファイルをタップ&ホールドして、設定したブックマークへジャンプする。 | ブックマークの設定
その位置へジャンプできるだけではなく、ブックマークを境にした再生順序の変更なども可能だ。 |
再生速度の変更やVAS(発言時のみの録音)、録音ファイルの簡易編集機能も搭載
再生速度も変更可能で、画面下に「PlaySpeed Settings」が表示されている状態でスライダーによって調節することができる。0.5倍速から最大2.0倍速まで0.1ポイント単位での増減が可能だ。ざっと全体を聞きたい場合や、なかなか聞き取れない言葉をゆっくりと聞き返したい場合などに利用しよう。
ピッチレートの変更画面
スライダーを使って、0.5倍速から2倍速まで0.1ポイント単位での変更が可能。
さらに、音声があった時にだけ録音するVAS(Voice Activated System)機能にも対応している。モードスイッチャーをタップして、下の画面の状態で左側の「VAS」という文字をタップすればオンになる。音が鳴り始めてから録音開始までに3〜4秒程度タイムラグがあるので、利用する際は何度か試して勘所をつかんでおこう。
VASのオン・オフ
発言があった時だけ録音できる機能だ。録音開始までにタイムラグがある点に注意が必要だ。
SoundExplorerでは、簡単ながら、録音したファイルの編集加工もできる。「ファイルマネージャー」が表示されている状態で、画面下の赤い「●」ボタンをタップすると、ボタンの表示が変わって編集機能を利用することができるようになる。すぐ隣のアイコンをタップすると、現在選択しているファイルの名称で上書き録音をしてしまうので注意したい。その右にあるアイコンでは、ファイルを選択した状態で録音を開始すると、ファイルの最後に続けて録音することができる。一番右のアイコンからは、再生を一時停止した場所から録音を開始してその内容を挿入することができる。
録音ファイルの加工
簡単に加工が可能な分だけ、消してしまわないようにバックアップを取っておこう。
各種の設定の変更
最後に、各種の設定変更について紹介しておこう。「ファイル」メニュー→「設定」→「録音」では、「録音フォーマット」を変更することができる。初期状態では「mp3 22kHz;16bit、mono(32kbps)」となっている。選択可能なファイル形式は、MP3の他にGSM、ADPCM、WAVの各種フォーマット。一般的なボイスメモや会議の録音などでは特に変更の必要はないだろう。
録音フォーマット
数多くの設定が選択できる。一般的にはMP3がいいだろう。
「ボタン」タブでは、ハードウェアボタンに各種のコマンドを割り付けることができる。残念なことに画面の消去などはないようだ。よく録音する場合は、ボタンに「録音/停止」機能を割り当ててしまうといい。
ボタンへの機能の割り当て
よく利用する場合は、ボタンに「録音/停止」機能などを割り当てるのも手だろう。
ちなみに、「スケジュール」タブで設定できる録音の予約については確認を行ったところ、W-ZERO3がサスペンド中の場合、設定した時刻になってもSoundExplorerの自動起動はするが、「録音開始→録音停止」がうまく動作しなかった。
スケジュールの指定
指定した時刻での自動起動による録音を設定する画面。W-ZERO3では自動的に起動はするが録音は開始してくれないようだ。
弱点を知っておけば納得して活用できる
SoundExplorerは、シンプルな操作性で高機能を実現しており、総じて言えば使い勝手は悪くないMP3レコーダーだ。ただし、Today画面からの切り替えがやや遅く感じられたり、コマンドを実行しようとするとプログラムが終了してToday画面に戻ってしまうといった面もあり、そういった部分は割り切って使う必要があるようだ。ファイルマネージャーの画面で、作成順のソートが日付だけで行われるのも残念な点。同日にたくさん録音していると混乱してしまうので、時刻まで含めた並べ替えができるようにしてほしかったところだ。
こうした弱点を把握しておけば、用途に合わせてさまざまな活用スタイルが見つかりそうだ。シェアウェアとして決して安価とは言えないが、趣味やビジネスで多用するのであれば、十分もとは取れるはずだ。







![Advanced/W-ZERO3[es]
ガイドブック](/ad/w-zero3.jpg)

