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あらゆるプラットフォームからアクセス可能なオンライン型メモ帳/Evernote

Evernote

「Evernote」は、パソコン、Windows Mobile機、iPhoneなどさまざまなデバイスに対応したスクラップブックのようなメモアプリケーションだ。ユーザー登録を行うとオンライン上に専用データスペースが用意され、Webブラウザ経由またはインストールを行ったデバイスからアクセスが行える。作成したメモが自動的にアップロードされるため、各デバイス間のデータの同期・共有も簡単だ。ここではW-ZERO3で利用できる「Evernote for Windows Mobile」(以下、Evernote)をご紹介しよう。

【ソフト名】Evernote for Windows Mobile
【バージョン】Ver.3.0.0.121
【提供】Evernote Corporation
【種別】フリーウェア(有料サービス$5/月、$45/年もあり)
【インストール方法】CABファイルをダウンロードし、W-ZERO3上で開く(Webブラウザ上からダウンロードし、自動インストールも可能)
【URL】http://www.evernote.com/

Evernote導入以前の悩み

テキスト、画像、音声、Webで見つけた情報をクリップしたものなど、さまざまな「デジタルメモ」の管理について悩んでいる方は多いのではないだろうか。
自宅や学校、会社などで複数台のパソコンや情報端末を使い分けている方は、ある1台のマシンで作成したメモが別の端末で必要になったり、またはメモをどこに保存したか忘れてしまうような場合もあるだろう。
デジタルのみならず、アナログメモの管理についても悩みは尽きない。たとえば、筆者は紙でもよくメモを取るため、小ぶりのメモ帳を持ち歩いているのだが、当然、1冊使い切ったらそれを自宅に保管し、新しい方を持ち歩くため、外出先から古いものを参照することが不可能となる。

そこで考えたのが、旧メモ帳の中の重要箇所を携帯端末のデジタルカメラで撮影し持ち歩くことだったが、これも撮りっぱなしでは分類や検索がしにくいため、 目的の情報に行き当たるのに時間がかかる。
メモデータを1カ所に集めて時や場所を問わずに入力、参照、検索することができたら........。
そんなことを考えて試行錯誤しているなか、魅力的なサービスがあることを知った。
それが「Evernote」である。

Evernoteは、さまざまな“入り口”を持っているが、データが集約されるのは1カ所だ。
Webブラウザ版(パソコン向けサイトおよび携帯端末用サイト「Evernote Mobile」)をはじめ、Windows版、Mac版、Windows Mobile版、iPhone版ソフトなど、多くのプラットフォームに対応したソフトが用意されている。
デジタルメモは、常にEvernoteに投げておくようにすれば、それぞれのマシンにクライアントソフトを導入することにより、どこからでも自分専用メモスペースにアクセスすることができる。
これは試してみる価値があるのではないかと思った次第である。

Evernoteのユーザー登録

Evernoteを利用するには、事前にユーザー登録を行う必要がある。
パソコンのWebブラウザ上から登録を行うことができるが、今回はWILLCOM 03からEvernoteのサイトに直接アクセスし、登録作業を行ってみた。

Evernoteのサイト

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自動的にEvernote MobileのHome画面が表示される。

WILLCOM 03からEvernoteのサイトにアクセスすると、上記のような画面になる。(※ちなみにWILLCOM 03のOperaブラウザで「モバイルとして認識させる」の設定をオフにした状態だと、筆者の環境では途中までしか正常に表示することができなかった。W-ZERO3ではパソコン用のサイトではなく、モバイル端末としてアクセス・利用するEvernote Mobileの利用をおすすめしたい)
ユーザー登録を行うには「Register」というリンクをタップしよう。

登録画面

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登録したいユーザー名とパスワード、メールアドレスなどを入力。認証用の数字を入力して最後に「Register」ボタンをタップする。下の画面に切り替われば、登録完了だ。なお、ログインに必要となるのは「Username」と「Password」の内容になる。

登録完了

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これでEvernoteのデータスペースが確保されたことになる。

以上のようにユーザー登録を行うと、Evernote投稿専用のメールアドレスも付与される。
画面下の「Settings」をタップして確認してみよう。

Web上の設定画面

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画面下の「Incoming email address」のところに、割り当てられたメールアドレスが記載されている。

登録を終えたら、WILLCOM 03やAdvanced/W-ZERO3[es]で利用する専用ソフトのインストールを行ってみよう。
ブラウザの「戻る」ボタンをタップし、EvernoteのHome画面に戻ると、ダウンロードメニューに進むことができる。
WILLCOM 03をはじめとするWindowsMobile対応のソフトは、次のような手順でインストールが行える。
まずはEvernoteのHOME画面より「Mobile Downloads」とあるリンクをタップしよう。

ダウンロード画面

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「Click to download Evernote for Windows Mobile」をタップすると、ダウンロードするかどうかの確認画面が出てくる。ダウンロード後にファイルを開く選択をしてダウンロードを開始した。

インストール自動完了

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自動的にインストールが完了するので、「OK」ボタンを押して終了する。ブラウザも一旦終了しよう。

そうして導入を行ったWindows Mobile版ソフトについて、次節で操作手順を見ていこう。

Windows Mobile対応ソフトからのアクセス

「スタート」メニュー→「プログラム」から「Evernote」を開いてみると、一瞬次のような画面になり、「New Note」「Seach」「Pending Notes」というシンプルなメニューが目に入ってくる。

起動画面

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シンプルなメニュー構成だ。

初回起動時は、そのまますぐにログイン画面に移るので、先ほど登録しておいたログイン名(Username)とパスワード(Password)を入力して「Done」をタップしよう。
すると、Evernoteのサーバー側との同期作業が自動的に開始され、再び上の画面が表示される。
(※Evernoteは、利用時に頻繁にネット接続を要求されるので、パケット通信の定額プランを契約していない方は注意が必要だ)

続いて、それぞれのメニューについて見ていこう。
まず「New Note」は、テキスト(「Text Note」)、手書きメモ(「Ink Note」)、写真(「Snapshot」)、音声メモ(「Voice Note」)、WILLCOM 03内蔵のデータのアップロード(「Upload File」)、という構成になっている。

「New Note」の内容

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見た目にわかりやすいメニュー。

それぞれ、データを入力したと同時にEvernoteへのアップロード作業が始まるのが特徴だ。

Text Noteはメニューを開くと白紙の入力画面が現れる。そこに入力を行い、「Done」で作業を完了すると、即座にアップロードが開始される。
Ink NoteやSnapshot、Voice Noteなども同様である。
なお、Snapshotを選択すると標準のカメラが起動し、撮り終えたと同時にアップロードが始まる。

「Ink Note」

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手書きメモは線の種類や色を選べるなど、編集機能がなかなか充実している。

「Voice Note」

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音声メモは、タップすると小さい録音ボタンが現れる。こちらは録音したあと、その場で再生が可能。「OK」ボタンを押すとアップロードされる。録音した音声はWAVファイルとなるので、Windows版Evernote上では、自動的にWindows Media Playerなどが起動して再生される。

「Upload File」

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WILLCOM 03内にあらかじめ入っているデータを選択して「Open」を選択するとアップロードできる。

Main Menuに戻って、「Search」を選択してみよう。
すると、自動的にブラウザが起動し、Web版の「Evernote Mobile」へのアクセスが始まる。

「Search」画面

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画面上の検索窓にキーワードを入力して、「Search」をタップする。この検索は、Web上に一元化されているデータについて行われる。

ただし、例えば「Voice」などと入力して音声メモを検索した場合、ブラウザによってはWAVファイルが再生されないこともあったので注意しよう。筆者の環境では、Advanced/W-ZERO3[es]のOperaブラウザでは再生不可、Internet Explorerではダウンロード再生が可能だった。

「Main Menu」の「Pending Notes」は、その名の通り、保留されたデータである。電波状態が悪かったなどの理由でアップロードに失敗したデータはWILLCOM 03内に一時的に保管され、その内容がこのメニューから確認できる。

「Pending Notes」

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保留状態のデータなので、インターネットに接続していない状態でもファイルを削除したり、データの編集を行うことができる。

最後に、「Main Menu」画面から表示できる設定メニューについて見てみよう。

設定メニュー

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「Menu」からは、アカウント情報や、データスペース使用量、アップデータなどのほか、オプションメニューでは写真データの最大解像度の設定などが行える。複数の「Notebook」(データを格納するフォルダのようなもの。パソコン版で作成できる)を使い分けている場合には、「Destination Notebook」で、データを送りたいNotebookを選択できる。

WILLCOM 03で使うEvernote

「Search」メニューを選択すると自動的にEvernote Mobileに接続されることからもわかるように、WILLCOM 03でのEvernoteの活用は、

  • データ入力:Evernote for Windows Mobileまたはメールを使って投稿
  • 検索、閲覧:Evernote Mobile(Webブラウザにより接続)

というかたちになる。

本来、Evernoteはメモ(「Note」)とそれを格納するフォルダのようなもの(「Notebook」)で構成されており、さらにひとつひとつのNoteには「Tag」という目印が付けられるようになっている。
Tagは別々のNotebookをまたいでNoteを分類できる便利な機能だ。

Evernote for Windows Mobileで作成したデータは、上述のように「Destination Notebook」の設定で格納先は指定できるが、残念ながら個々のNoteにTagをつけることができない。
WILLCOM 03ではその機動性を活かして、外出先で撮った写真や移動時間の合間に思いついたアイデアなど、気軽にEvernoteに投げ込むかたちにして、データの整理、整形などはパソコンのWebブラウザやパソコン版のEvernoteの方で行うのがよいのではないだろうか。

機動性で見ると、WILLCOM 03からのメール投稿は、素早くデータの蓄積が行えて便利だ。
連絡先にEvernote専用アドレスを登録しておけば、すぐにメモをEvernoteに送ることができる。

Evernoteへのメール投稿

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テキストだけでなく画像などを添付することも可能

また逆に、これまでのようにさまざまな方法で追加していったEvernoteのメモ(Note)は、必要に応じて、次のような手順でほかの人にメールで送信することもできる。

送ろうとするメモを選択

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画面下の「Email this note」をタップする。

メール送信画面

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相手のメールアドレスを入力して「Send」をタップする。メッセージも追加できる。

以上のように、WILLCOM 03だけでもかなりEvernoteを活用することができるわけだ。

手軽に情報をスクラップしよう

これまでおもに独立したテキスト、画像、音声メモの入力について述べてきたが、パソコンの方ではWebクリッピングをしてEvernoteに取り込むことも可能だ。
Webブラウザに表示された文字列、画像などをカーソルで選択して「Add to Evernote」というメニューを実行してもよいし、また筆者はパソコン用のブラウザにFirefoxを使用しているのだが、アドオンソフトとして「Evernote WEB Clipper」というものが提供されているので、それをインストールしている。

FireFoxのアドオン「Evernote WEB Clipper」

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ボタンのクリックで表示中のWebページの内容をEvernoteにアップロードできる。

Evernote WEB Clipperでは、Webページの一部分を選択してからこのボタンを押してもクリッピングされるし、何も選択しないままボタンを押せばページまるごとをEvernoteにアップロードすることも可能だ。

パソコンを使っていて気になった情報をクリップしたときに、Evernoteにさえデータを送っておけば、通信機能を持つ端末はそれを自動的に同期し、参照できる........。つまり、自分が今手にしている端末上にメモの内容をすぐ反映できるわけだ。こうした環境は、メモ管理において非常に使い勝手のよいものではないだろうか。

ここで気になるのがEvernoteのデータ保存容量だが、こちらに記載されているとおり、フリーアカウントの場合、40MB/月までとなっている。使い込んでもっと容量が欲しくなったら、有料版($5/月、$45/年)へのアップグレードが検討できる。

データ容量には限りがあるので無限に取り込むというわけにはいかないが、ある程度メモがたまったら情報を精査・整理することがかえって好都合な場合もある。
また、データはWeb上に保管されるため、仕事関連の情報など機密性の高い内容は避け、差し障りのないプライベートなメモにとどめた方がよい可能性もある。この辺りは使用するユーザーの運用次第となるだろう。

いずれにしろフリーアカウントでもそこそこの容量が確保されており、十分にEvernoteの有用性は実感できる。
メモの一元化に悩んでいる方に試していただきたいサービスだ。

This article posted by tantan on 2008/10/11 00:24

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