W-ZERO3で自宅パソコン内のメディアファイルを再生しよう/Orb
Orb(オーブ)は、Windowsパソコンを簡単にメディアサーバーにできるフリーソフト。
W-ZERO3上のブラウザからOrb Networks社の自分専用ページ(MyCasting)にアクセスするだけで、自宅PCの中にある各種ファイルを参照したりストリーミング再生したりすることが可能だ。
W-ZERO3とOrbの“いい関係”とは?
Orbを利用すると、インターネットに常時接続された自宅パソコン内の動画、画像、音楽などのファイルを、外出先のW-ZERO3から簡単に閲覧したりストリーミング再生したりすることができる。
本ソフトをパソコンにインストールして、Orb Networks社のサーバーにユーザー登録を行うと「MyCasting」という自分専用のアカウントが利用できる。
そこにW-ZERO3のブラウザからインターネットでアクセスすれば、上図に示したファイルを参照したり、ストリーミング再生などを楽しむことができるわけだ。
最大の特徴は、W-ZERO3側で新たに用意するソフトは不要ということ。
Orb側で通信速度を自動測定して、それに応じて各種メディアファイルを変換し、ストリーミング配信してくれるのだ。
(※より快適に再生するには後述するソフトを別途インストールする方法がある)
Orbを導入してみよう
Orbのインストールは、こちらのシステム条件を満たしたWindowsパソコンに行う。
サーバーとして動作させるため、常時接続の環境が必要だ。
まずはOrbの日本語版サイトから、ソフトをダウンロードしよう。
「FREE Download」と書かれたアイコンをクリックすると、ダウンロードページに進むことができる。
動作推奨環境を確認し、ダウンロードを行うと「Orb20SetupJa.exe」というファイルが入手できるので、それを実行しよう。
Orbのインストール画面
ダウンロードしたファイルを実行するとインストールが開始される。画面の指示に従って、「次へ」を押していこう。
(タップ/クリックで拡大。パソコン画面は以下同様)
ライセンス契約書(英文)を読み、同意したらインストール先の指定などを行い、先に進めていく。
するとアカウントの設定画面になるので、適当な文字列を入力しよう。
アカウント登録画面
ログイン名やパスワード、Eメールなどを入力する。
これらの入力が済むと、「メディアファイルの管理」に関する説明や、システムチェックなどの画面に進むことができる。
以下の画面が出てきたら、インストール完了だ。
これでパソコン(サーバー)からもW-ZERO3(クライアント)からも自分専用のMyCastingにアクセスできるようになるのだが、まずは使い勝手を良くするためにパソコン側で設定を行っておこう。
パソコンからインターネットで、「http://mycast.orb.com/」にアクセスすると、次のような画面になるので、先ほど設定したログイン名とパスワードを入力しよう。
ログイン画面
ログイン名とパスワードをそれぞれ入力する。
すると、このようなホーム画面が現れる。
ホーム画面
初期設定では、各種ファイルの場所がマイ ドキュメントの「マイ ピクチャ」や「マイ ミュージック」などになっている。
ブラウズできるメディアファイル
さまざまなメディアファイルを選択できる。
表示・配信したいファイルフォルダを変更したい場合には、Windowsの画面右下(システムトレイ)にあるOrbのアイコンをクリックし、「設定」メニューを開こう。
メディアファイルのフォルダ設定
「メディア」タブで、各種ファイルのフォルダ指定が行える。
高度な設定
「高度な設定」タブで、「ファイルブラウザの有効/無効」の設定が行える。「ファイルブラウザ」はパソコン内のほとんどのファイルをブラウズしてしまうため、必要のない方はチェックを外しておくといいだろう。
「OK」をクリックしてホーム画面に戻ると、設定が反映されるのがわかる。
これで準備は完了だ。
W-ZERO3でストリーミング再生をしてみよう
W-ZERO3のInternet Explorer Mobileから「MyCasting」にアクセスを行い、ストリーミング再生を行ってみよう。
URLは上記と同様に「http://mycast.orb.com/」と入力する。
ログイン名とパスワードを入力すると、自分専用のホーム画面が現れる。
ログイン画面
パソコンと同様に、設定したログイン名とパスワードを入力すると、ホーム画面がオープンする。
W-ZERO3に最適化されたホーム画面が現れるので、再生したいメディアを選択する。
ここでは「オーディオ」を開いてみた。
オーディオファイルの検索
さまざまな検索方法が用意されているので、聴きたい音楽が選択しやすくなっている。
聴きたい曲を選択
聴きたい曲にカーソルを合わせてセンターボタンを押すか、または直接タップする。
すると、「Windows Media」で音楽がストリーミング再生される。
Windows Mediaでの再生
自宅パソコン内に保存されている音楽がW-ZERO3上で再生できる。
ビデオ(動画)に関しても操作は同様だ。
ホーム画面の「ビデオ」から自分の見たいファイルを選択し、実行するだけである。
動画に関してはW-ZERO3のPHS回線の場合、速度の関係で解像度が小さくなったり、コマ落ちする場合がある。
可能であれば無線LAN環境での再生をおすすめしたい。
また、初期状態ではWindows Mediaで再生されるかたちとなっているが、筆者は別途TCPMPを導入して、再生を行っている。
個人的な感想だが、Windows Mediaよりも再生がスムーズで、かつ画面の表示方法などのバリエーションが充実していて使いやすいと思う。
TCPMPでの再生
TCPMPを使用する場合には、事前に「オプション」→「各種設定」→「詳細設定」の中の「拡張子関連付」で、「Win.メタファイル(ASX,WM/V/AX)」にチェックを入れておこう
YouTubeの動画を再生してみよう
Orbを介すると、YouTubeなどのオンライン動画サービスの利用も簡単に行える。
手順を見ていこう。
メニューの選択
「ビデオ」の中から「オンラインビデオ」を選択しよう。
オンライン動画サービスの検索画面
検索方法と検索語をそれぞれ指定する。
今回は「タグ検索」で「W-ZERO3」と入力してみた。
すると検索結果が次のように表示されたので、見たい動画を選択して再生が始まった。
検索結果の一覧
アイコンや再生時間も表示されて、検索結果がわかりやすい。
実際の再生画面
YouTubeの動画再生が行えた。
このように、Orbを介すれば難しい設定を行わずとも、通常のブラウザを操作する感覚でオンライン動画を楽しむことができる。
Orbのその他の機能
Orbの他の機能に関しても操作はほとんど変わらない。
閲覧したい項目を選択し、ファイル選択画面から検索方法を決めて目的のファイルを探し出すかたちとなる。
例えばインターネットTVが見たい場合には「TV」→「インターネットTV」を選択すれば番組の一覧が出てくるので、見たい番組を探して決定する。
あらかじめ番組名がわかっていれば、画面下部の検索スペースに直接入力を行ってもいい。
インターネットTVの視聴も可能
同様の操作で番組を選択していけば再生が可能。
インターネットラジオも簡単に聴くことができる。
インターネットラジオ
番組の選択・再生の方法はインターネットTVと同じ。保存予約などを行って、後から聴くこともできる。
以上のように動画や音楽ファイルなどは自動的にストリーミング再生が行われるが、画像(「写真」の項目)の場合は、ファイルを選択すればW-ZERO3上でビューアが開かれる。
画像ファイルの表示
W-ZERO3の画面に最適化されたビューアがオープンし、画像が表示される。「前 再生 次」というように、コマ送りのように画面をタップしながら閲覧することも可能。
また、「書類」では、自宅パソコンのテキストファイルやOfficeファイルなどのドキュメントをW-ZERO3側にダウンロードすることが可能だ。
自宅パソコンの「書類」をW-ZERO3にダウンロード
「書類」からフォルダ→目的のファイルを選択すると、ダウンロード画面になる。
Orb(サーバー側)の設定で「ファイルブラウザ」を有効にしている場合には、W-ZERO3側からパソコンの中身をほぼすべて見渡すこともできる。
ファイルブラウザ
パソコンの中身を確認できて便利な反面、万一のデータ流出が心配な方は、冒頭で述べたようにOrb(サーバー側)で「ファイルブラウザ」を無効にする設定にしておいた方がよいだろう。
簡単操作&無料で、W-ZERO3を楽しく使えるツール
パソコンを常時接続しておくという制約はあるものの、W-ZERO3から自宅パソコンのファイルを自由に取り出したり、メモリカードの容量を気にせずメディアファイルを再生できるというのは、とても実用的で楽しい使い方ではないだろうか。
それが簡単操作かつ無料のソフトウェアで実現できてしまうのは素晴らしいことで、このサービスができるだけ長く続くことを願うばかりだ。
Orbではこれまで述べてきた機能以外にも、サーバー側のパソコンにTVチューナーボードが付いていれば通常のTV番組の視聴もでき、またWEBカメラがあれば簡易監視システムとしての利用も可能とのことだ。
興味のある方は推奨周辺機器をよく確認して、お試しいただければと思う。