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【データ移行・後編】ActiveSync/Windows Mobile デバイスセンターを使ったAdvanced/W-ZERO3[es]へのデータ移行方法・そのほか

Windows Mobile デバイスセンターを使ったAdvanced/W-ZERO3[es]へのデータ移行方法・そのほか

前編の記事では、従来のW-ZERO3シリーズからAdvanced/W-ZERO3[es](以下、「アドバンスト・エス」)へのデータ移行に特化した内容のレポートをお届けした。後編となる今回は、前編で「方法5」として触れたActiveSync/Windows Mobile デバイスセンター、そしてOutlookを用いたデータの同期を中心に、W-ZERO3シリーズからの移行はもちろん、他社製Windows MobileスマートフォンやPHS、携帯電話などからの移行についても解説を行っていこう。

注意

以下に記載する内容は、あくまでも一般的なデータ移行方法で、編集部の環境で検証した結果に基づいた解説です。記事通りの手順でデータ移行を行った結果、データを消失しても編集部での責任は負いかねます。データの移行を行う際は、必ず事前にバックアップをとるようにしてください。

まず、以下にタイプ別の移行方法を列挙しよう。

●ActiveSync/Windows Mobile デバイスセンターを利用して、パソコンのOutolookとデータを共有する方法

【移行元の機種と作業の流れ】

  • W-ZERO3シリーズ:ActiveSync/Windows Mobile デバイスセンター経由でOutlookと同期する
  • 他社製Windows Mobileスマートフォン(SoftBank X01HT、NTT Docomo htcZ、イー・モバイル EM・ONEなど):ActiveSync/Windows Mobile デバイスセンター経由でOutlookと同期する
  • 携帯電話:データ転送ソフトでパソコンにデータを取り込み、Outlookでそのデータを読み込んだ後、アドバンスト・エスとOutlookを同期する
  • ウィルコムPHS:「H”問屋」を利用してCSVファイルを作成し、Outlookで読み込み後、アドバンスト・エスと同期する

●Outlookを使わずにデータを移行する方法

【移行元の機種と作業の流れ】

  • W-ZERO3シリーズ:データ移行・前編にて解説
  • 携帯電話:
    1)「ConvVCF2」を利用してアドレスデータをアドバンスト・エスの連絡先に移行
    2)赤外線通信を利用してアドレスデータをアドバンスト・エスの連絡先に移行
  • ウィルコムPHS:H”問屋にてCSVファイルを作成し、アドバンスト・エス側の「アドレス帳CSVコンバータ」で読み込む

以下に使用するソフトについてまとめたので参照してほしい。
なお、ActiveSync/Windows Mobile デバイスセンターは、アドバンスト・エスに付属するCD-ROMにもインストールファイルが含まれているが、以下のURLから最新版をインストールすることをおすすめする。
また「動作確認環境」は、今回筆者が確認した動作環境である。

【ソフト名】ActiveSync
【バージョン】4.5
【種別】フリーウェア
【動作確認環境】Windows XP
【URL】http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=0061F2A4-F386-4455-8482-65C7F96F84F6&displaylang=ja
【インストール方法】ダウンロードした「setup.msi」をWindowsパソコン上で実行する
【概要】W-ZERO3とWindowsパソコン(XPなど)との間でのさまざまなデータの共有を可能にする
【ソフト名】Windows Mobile デバイス センター
【バージョン】6.1
【種別】フリーウェア
【動作確認環境】Windows Vista
【インストール方法】ダウンロードした「drvupdate-x86.exe」をWindowsパソコン上で実行する
【URL】http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=46F72DF1-E46A-4A5F-A791-09F07AAA1914&displaylang=ja
【概要】W-ZERO3とWindowsパソコン(Vista)との間でのさまざまなデータの共有を可能にする
【ソフト名】Microsoft Office Outlook
【バージョン】今回は2002/2007で動作確認
【種別】市販(購入形態により価格は異なる)
【動作確認環境】Windows XP/Vista
【URL】http://office.microsoft.com/ja-jp/outlook/default.aspx
【概要】Microsoft Officeに含まれる情報管理ソフト。予定表・連絡先・仕事・メールなどの構成
【ソフト名】 H”問屋
【Ver.】1.1.1
【提供】ウィルコム
【種別】フリーウェア
【動作確認環境】Windows XP
【インストール方法】ダウンロードした「HTonya111.exe」をWindowsパソコン上で実行する
【URL】http://www.willcom-inc.com/ja/support/download/h_tonya/index.html
【概要】パソコンとウィルコムPHSを接続し、電話帳データの編集・バックアップなどを行う
【ソフト名】アドレス帳CSVコンバータ
【バージョン】1.02β
【作者】(株)オフィスサービス開発部
【種別】フリーウェア
【動作確認環境】アドバンスト・エス
【インストール方法】ダウンロードした「POCSV_102.zip」を解凍してできた「POCSV_102.CAB」ファイルをアドバンスト・エスのファイラで実行する
【URL】http://dev.officeservice.co.jp/top/index.php?%A5%BD%A5%D5%A5%C8%A5%A6%A5%A7%A5%A2%2FPocketPC%2FPOCSV
【概要】H"問屋が出力するCSV ファイルを、W-ZERO3の連絡先にインポートする
【ソフト名】 ConvVCF2
【作者】sia氏
【種別】フリーウェア
【動作確認環境】アドバンスト・エス
【インストール方法】ダウンロードした「ConvVCF2.CAB」をアドバンスト・エスのファイラで実行する
【URL】http://sia.blog4.fc2.com/blog-entry-399.html
【概要】携帯電話などから出力したvCard形式のファイルをOutlook Mobileに取り込む

自分のパソコンのOSに合わせて、同期ソフトをインストールしよう

まずは統合情報管理ソフトであるOutlookのインストールを済ませておこう。
筆者の環境では、Outlook2002/2007で確認を行った(別のパソコンにそれぞれインストールを行って確認)。

そしてW-ZERO3とパソコンを接続してデータのやりとりを行うためのソフトは、
・WindowsXPの場合:ActiveSync
・WindowsVistaの場合:Windows Mobile デバイスセンター
をインストールする形となる。

ActiveSync/Windows Mobile デバイスセンターの詳細については、以下のURLをあらかじめご覧になってほしい。

まず、ActiveSyncのセットアップ方法について紹介しよう。

ActiveSyncのセットアップ

01.png

付属のUSBケーブルを用いてW-ZERO3とパソコンを接続しよう。ActiveSyncのセットアップは画面の指示通りに進めていけばいい。
(クリック/タップで拡大)

同期オプションの設定

02.png

同期する項目にチェックを入れる。Outlookがインストールされていない場合には、「連絡先」「予定表」「電子メール」「仕事」「メモ」の同期設定を行うことができないので注意が必要だ。
(クリック/タップで拡大)

チェックが終わったら「次へ」をクリックする。次画面で「完了」をクリックすれば、W-ZERO3とパソコンのデータ同期の準備が完了し、以降、W-ZERO3をパソコンに接続すると同期が開始されるようになる。

ActiveSyncの起動画面

03.png

次回以降からは同期が開始されるとこの画面になる。
(クリック/タップで拡大)

続いて、Windows Mobile デバイスセンターについて見てみよう。

Windows Mobile デバイスセンターのセットアップ

04.png

こちらも、付属のUSBケーブルを用いてW-ZERO3とパソコンを接続し、インストーラーの指示の通り進めていけばいい(クリック/タップで拡大)。

同期する項目の種類

05.png

同期したい項目にチェックを入れるのはActiveSyncと同様だ。
(クリック/タップで拡大)

Windows Mobile デバイス センターの起動画面

06.png

さまざまなデータを同期できる。
(クリック/タップで拡大)

ActiveSync、Windows Mobile デバイス センターどちらの場合でも、W-ZERO3とOutlookで共有できる項目は以下の通り。

【W-ZERO3側】 【Outlook側】
連絡先 連絡先
予定表 予定表
電子メール 受信トレイ
仕事 仕事
メモ メモ
お気に入り Internet Explorerの「モバイルのお気に入り」
ファイル デスクトップの「○○○ My Documents」(○○は設定時の名称。Windows Mobile デバイス センターの場合は「○○の文書」と表示される場合もあり)
Media Windows Media Playerのマルチメディアデータ

ActiveSync/Windows MobileデバイスセンターとOutlookを使った方法

1)W-ZERO3やWindows Mobile機器からのデータ移行

Outlook、ActiveSync、Windows Mobile デバイス センターのインストールが完了したところで、データ移行の流れについてみていこう。

以下は、W-ZERO3シリーズやWindows Mobile機器からアドバンスト・エスにデータを移行する場合だ。

【手順】

1)パソコンとデータ移行元のデバイスをOutlook経由で同期する

15a.jpg

2)パソコンとアドバンスト・エスをOutlook経由で同期する

15b.jpg

パソコンからアドバンスト・エスに移したいデータは、「同期オプション」または「同期する項目の種類」画面で、チェックを入れて選択しよう。

このほか、ActiveSync/Windows Mobile デバイスセンターには、接続されたW-ZERO3やWindows Mobileデバイスを外部メモリのように認識する機能があるので、デバイス内のファイルの移動・コピー・削除などの編集作業も行える。
ユーザーが作成したりダウンロードして、W-ZERO3本体やメモリカード内に保存しておいたファイルも上記の流れを利用すれば、パソコンにバックアップ→アドバンスト・エスへの移行が可能だ。

このようにパソコンを介して、元データを保存してある機種とデータ移行先のアドバンスト・エスのどちらでも同じ項目のデータを保てるようになる。
Outlookを所有していれば、簡単にデータの移行が行えるわけだ。

2)携帯電話からのデータ移行

続いて、携帯電話からの移行についても流れを説明しよう。

携帯電話のデータを移行する際にも、Outlook、ActiveSync/Windows Mobile デバイスセンターが利用できる。
まずは、携帯電話とパソコン間でデータ転送を行えるユーティリティソフトをパソコンにインストールする必要がある。
メジャーな製品では、「携帯マスターNX」や「携帯万能17」などが挙げられる。

【手順】

1)パソコンに携帯電話ユーティリティーソフトをインストールする
2)USBケーブルで携帯電話とパソコンを接続し、アドレス帳などのデータをパソコンに取り込む
3)ユーティリティーソフト側でそれらのデータをOutlookに渡す
4)パソコンとアドバンスト・エスを接続し、ActiveSync/Windows Mobile デバイスセンターでアドバンスト・エスとOutlookを同期する

昨今の代表的な携帯電話ユーティリティーソフトは、機種にもよるがアドレス帳のほかにスケジュールなどのデータもOutlookと同期可能な場合が多い。
自分が所有する携帯電話の機種がソフトに対応しているか、またどのようなデータをOutlookに渡せるのか、よく見極めてから購入するといいだろう。

ただし、データ転送においては、さまざまな制約があることも事実だ。
姓名がまとめて姓の欄に表示されてしまったり、アドレスに付属する各種情報が転送できないケースがあったりと、完全なデータ移行は難しいということを承知しておいてほしい。

3)ウィルコムPHSからのアドレス帳移行

ウィルコムのPHSからのアドレス帳移行を行うのに便利なのが、「H"問屋」だ。

H"問屋の起動画面

07.png

各種データのバックアップや編集が可能だ。
(クリック・タップで拡大)

以下に手順を見ていこう。

【手順】

1)H”問屋をダウンロードしてパソコンにインストールする
2)電話機とパソコンをUSBケーブルで接続して、電話機を認識させる(USBドライバが必要な場合がある)
3)「電話帳」→「受信」をクリックし、電話帳データを吸い出す
4)「ファイル」メニューから「CSVエクスポート」を選択し、任意の名前を付けて保存する
5)作成されたCSVファイルをOutlookにインポートし、ActiveSync/Windows Mobile デバイス センターでアドバンスト・エスと同期する

OutlookにCSVファイルをインポートする

08.png

PHSから吸い出した電話帳のCSVファイルをOutlookに読み込むかたちとなる

こちらも携帯電話のデータと同様、姓名が一緒になって姓の欄に表示されてしまったり万全なデータ移行とは言えないが、少ない手間で電話帳データを移せるのが特長だ。

Outlookを使わないデータ移行方法

続いて、Outlookを使わないデータ移行方法についても触れておこう。
旧W-ZERO3シリーズからアドバンスト・エスへのデータ移行に関しては、データ移行・前編にて解説しているので、そちらを参照していただきたい。

携帯電話からの移行については、「ConvVCF2」というソフトが便利だ。動作には「Microsoft .NET Compact Framework 2.0」が必要だが、アドバンスト・エスには既に組み込まれているので別途導入の必要はない。
作者サイトよりダウンロードした「ConvVCF2.CAB」をアドバンスト・エスのファイラで実行するとインストールが開始される。

ソフトを起動すると次のような画面になる。

ConvVCF2の起動画面

09.png

シンプルでわかりやすいメニュー構成だ。

操作としては、まず、携帯電話側でvCARD形式のデータファイルを出力する必要がある。
方法はそれぞれの機種に付属するマニュアルを参照してほしいが、基本的にはその携帯電話に付属するメモリーカードにデータを出力して、それをアドバンスト・エスに持ってきて読み込むというかたちとなる。
たとえばFOMA N903iやSO903iなどはアドレス帳を「メモリカードへ保存」というメニューを選択するだけで簡単に「VCFファイル」が作成された(携帯電話の機種によっては対応していない場合がある)。
このVCFファイルをアドバンスト・エス側のmicroSDカードにコピーし、ConvVCF2を起動する。
メニューから「VCFファイル→連絡先取込」をタップするとファイル選択画面が出てくるので、先ほどコピーしたVCFファイルを選択する。
連絡先へのデータ追加の確認ダイアログが出てくるので、「OK」をタップすると処理が開始される。
完了したら、連絡先を開いてデータが取り込まれているか、確認してみよう。

なおConvVCF2はこの他にもアドバンスト・エスに搭載されているOutlook Mobileの連絡先の内容をvCARD形式のデータファイルに出力する機能や、連絡先をすべて削除する機能なども備えている。
携帯電話・アドバンスト・エス相互の連絡帳データのやり取りに活用してほしい。

赤外線通信でアドレス帳の移行を行う

こちらも携帯電話の機能によるが、もっとも簡単にアドレス帳の移行を行えるのが、赤外線によるデータの転送だ。
相手の携帯電話はアドレスデータを送信する状態にして、受信側となるアドバンスト・エスでは、「スタート」メニューから「プログラム」→「データ交換」→「赤外線受信」を選択して受信待機する。

データ交換の初期画面

10.png

「赤外線受信」を選択すると、「赤外線ポートを向かい合わせてください。」というメッセージが出て「受信中」という文字が点滅する。

ここで互いに赤外線ポートの位置に注意して向かい合わせよう。
当然ながら、先方の送信項目によって送られてくるデータの内容は異なる(アドレス帳の全送信やひとつひとつのアドレスのみの送信など、送信側の携帯電話のメニューに依存するかたちとなる)。

アドレスの全送受信を行いたい場合には、携帯電話、アドバンスト・エスそれぞれの暗証番号の入力を促される場合があるので、あらかじめ番号を調べておくとよいだろう。

受信が完了すると、連絡帳の中にデータが追加される。
「○○を連絡先に保存しますか?」と表示された場合には、画面左下の「はい」をタップする。

アドレス帳CSVコンバータを使ってデータ移行

ウィルコムのPHSから、Outlookを使わずにアドレス帳のデータを移行したい場合には、H"問屋とアドレス帳CSVコンバータの組み合わせを使うといい。
上述したようにH"問屋は、PHSのアドレス帳データを吸い出して、CSVファイルとしてエクスポートすることができる。
そのCSVファイルをアドバンスト・エスに一旦渡し、アドレス帳CSVコンバータをアドバンスト・エス上で起動してCSVファイルを読み込めば、連絡先データに変換できるという流れだ。

まずはH"問屋で作成したCSVファイルをアドバンスト・エスのmicroSDカードにコピーしておこう。
続いてアドレス帳CSVコンバータのインストールを行う。
動作には「Microsoft .NET Compact Framework 2.0」が必要だが、アドバンスト・エスには既に組み込まれているので別途導入の必要はない。

配布サイトからダウンロードした「POCSV_102.zip」を解凍すると「POCSV_102.CAB」ファイルが現れるので、それをアドバンスト・エスのファイラで実行しよう。
インストール後、自動でプログラムメニューにショートカットは作成されないので、ファイラから起動する必要がある。

アドレス帳CSVコンバータの実行ファイル

12.png

「Program Files/POCSV」フォルダの中の「POCSV.exe」を実行しよう。

すると、以下のような起動画面が表示される。
H"問屋で作成したCSVファイルを読み込むので、「インポート」を選択しよう。

起動画面

13.png

インポートを選択すると、続いてCSVファイルの選択画面になる。
先ほどコピーしておいたCSVファイルを選ぼう。

インポート時の確認画面

14.png

注意したいのは、インポート時にはアドバンスト・エス内の連絡先データが一度全削除されてからCSVデータが上書きされること。万が一に備えて、事前に現状の連絡先のバックアップを取っておいた方がいいだろう。
問題なければここで「はい」をタップ。するとデータの読み込みが開始される。

以上、前後編2回にわたってさまざまなパターンでのデータ移行について述べてきた。簡単な方法から多少手間のかかるものまでいろいろな手順があるが、自分のニーズに合ったものを試して、アドバンスト・エスへのスムーズな乗り換えを実現してほしい。

This article posted by tantan on 2007/08/10 00:09

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