多彩な画面表示から軽快な入力ができるスケジュールソフト/Oyajin Appd
「Oyajin Appd」は、Pocket Outlookのデータを使用しない独自データベースのスケジュールソフトだ。
多機能でありながら操作はシンプルで、使用するデータ容量も少ない。VGA画面やソフトキー操作、縦横表示の切り替えに対応するなど、W-ZERO3用に最適化されており、起動を待たされることなく気持ちよく予定の入力が行える。
ここで紹介するOyajin Appdの大本となるソフトは、中本伸一氏が開発した「Oyajin Appointment」だ。いわだら氏は、これを元に海人氏が作成した「Oyajin Appointment日本語版?」のソースを参考にして、W-ZERO3用にVGA、ソフトキー、カラー化、縦横切り替えなどの最適化を行った。
結果、Oyajin AppdもOyajin Appointmentの軽快な操作性を受け継いだ、高機能なスケジュールソフトとなっている。
インストールが済んだら、ショートカットキーを作成しよう
作者サイトで配布されているインストールファイルは、「CAB(インストーラ形式)」と「ZIP版」があるが、今回はCAB版をダウンロードしてインストールを行う方法を紹介しよう。
「appd_v040.CAB」をW-ZERO3にコピーし、File Explorer Extensionなどのファイラで実行するとインストールが開始される。
ただしインストール後、「プログラム」画面にメニューアイコンが自動的には表示されないので、ソフトの起動を素早く行いたい場合には、「Windows/スタートメニュー/プログラム」にショートカットを作成しよう。
ショートカットの作成手順
File Explorer Extension上で「Program Files/Oyajin/appd.exe」をタップ&ホールドして、「メニュー」から「プログラムにショートカットを送る」を選択すると、自動的に「Windows/スタートメニュー/プログラム」にショートカットファイルが作成される。
プログラム画面のメニューアイコン
「スタート」メニュー→「プログラム」画面にOyajin Appdのメニューアイコンが追加されるので、以降はここから起動できるようになる。
ファイル名を設定して、スケジュール入力をしよう
メニューアイコンをタップしてOyajin Appdを起動すると、初回のみ真っ白な画面になる。
ソフトキー2(右)のメニューから「ファイル」→「新規作成」を選択して、ファイル名を設定しよう。ファイル名を入力して「OK」をタップすると、月間予定画面が表示される。
最初の起動画面
いちばん最初に起動したときは何もファイルが選択されていないので真っ白な画面になっている。
まずはファイル名を設定しよう。事前にFileDialogChangerが導入されていれば、ファイルの保存フォルダは自由に選択できる。
月間表示画面
ファイル名が決まると月間のスケジュール画面が表示され、今日の日付に黒いフォーカスが当てられた状態になる。
カーソルキーの上下左右で予定を入れたい日付にフォーカスを移動させ、その日付をダブルタップするかセンターボタンを押すと、予定入力画面に進むことができる。
1日表示画面
まずは当日の予定確認画面が表示される。黒いバーを時刻に合わせて、画面をダブルタップするかセンターボタンを押すと、詳細入力画面に進む。
予定の詳細入力画面
内容や時刻・アラームや場所、メモなど細かく入力が行える。
予定の開始・終了時刻は、フォーカスを合わせて上下カーソルキーを押すと、15分単位で変更できる。それより細かい数値は直接数字キーで入力するかたちとなる。
「クリア」キーを押すごとに「None」と「時刻表示」が切り替わるようになるが、「None」にした場合は、終日予定という扱いになる。
入力を終えて画面内の「OK」ボタンをタップすると、再び当日の予定確認画面に戻る。
1日に複数の予定がある場合には、これらの作業を繰り返せばいい。
月間・週間・半年モードなど、表示を切り替えたい場合は、ソフトキー1(左)の「表示」メニューを選択する。
表示の切り替え
月間・週間・当日・半年・ToDoなどの表示モードに切り替えられる。
週間・半年表示で予定を入力したい場合は、日付や時間を直接タップして指定する方法のほか、カーソルの左右で日にちを指定、上下で予定時刻にフォーカスを合わせ、センターボタンを押して入力画面に進む方法もある。
週間表示画面
カーソルの左右で日付の移動、上下で時間の指定が行える。
半年表示画面
同様にカレンダーの日付は、カーソルの左右で移動する。時刻の移動は同じく上下で行う。
さらに予定を入力するにあたって、今日を基点に過去・未来ともに、週・月・年単位でジャンプして指定を行いたい場合には、「メニュー」→「移動」の「日付」を選択するといい。数値の入力を省いて、素早く指定が行える。
日付のジャンプ
週・月・年単位で日付がジャンプできる。ワンタップで今日の日付に戻ることも可能。
ToDoを予定の中に組み込む
Oyajin Appdでは、ToDoを1日の中で、具体的にいつ実行したいのか書き込むことが可能だ。
「メニュー」→「移動」から「ToDoの編集」を選択すると、スケジュール詳細入力時と同じく、内容や時刻、場所やメモなどが入力できるようになっている。時刻の開始と終了が入力されればスケジュールと並列表示されるが、時刻を「None」にした場合は日付のみの指定となる。
「表示」メニューにて「ToDo表示」を選択すれば、ToDoのみがリストとして一覧表示される。
ToDoの一覧を確認できる
ToDoの日付と内容が一覧表示される。
タップ&ホールドでコンテクストメニューが現れるが、現状では「削除」のみ有効のようだ。ここで「削除」を実行すると、「マーク完了?」と表示されるので、予定が完了している場合は「OK」ボタンをタップすれば削除できる。
仕事モードとプライベートモード
スケジュールを立てる際に、仕事の予定とプライベートの予定を1日の中でどう配分し、管理するか悩ましいところだ。このとき、1日を1ページとして両方の予定を一緒に記入する方法と、手帳を分冊するかのように仕事とプライベートを完全に分けて別ページに表記する方法の2通りが一般的だろう。
自分に合った方法を使い分けたいところだが、Oyajin Appdではどちらの方法も選択できる。
1画面に両方の予定を併記することは当然可能だが、同じ1日の予定の中でメインスケジュール(仕事モード)と裏のスケジュール(プライベートモード)を別々に入力しておき、必要に応じて表示を切り替えることもできるようになっている(もちろんメインがプライベートで、裏が仕事でもかまわない)。
「メニュー」→「移動」から「裏のスケジュール編集」を選択すると、同じ日付のまっさらな時刻表示画面が現れる。
裏の予定もメインと同様の手順で入力し、完了したら「OK」をタップする。
そうすると、1日の中に「メインの予定」と「裏の予定」のふたつが存在することになる。これらを切り替えて表示するのが、「表示」メニューの中の「プライベート」だ。
選択するたびに、「メイン」と「裏」の表示モードが交互に切り替わるようになっている。
仕事とプライベートの切り替え
1日の中で、仕事のみのスケジュールとプライベートのみのスケジュールをそれぞれ分けて表示できる。
ここでは個人の予定について仕事とプライベートを分けて書くという想定で機能を紹介したが、たとえば「自分(メイン)と家族(裏)」、「自分(メイン)と部下(裏)」といった具合に、自分と他者の予定をそれぞれ書いておいて、家庭や職場の少人数規模の予定を把握する、という用途にも使えるだろう。
オプションメニューと予定データの活用
「表示」→「オプション」メニューでは、Oyajin Appdの各種設定が行える。
表示形式やフォント、アラーム設定など、自分の使いやすいスタイルに変更しよう。
オプションメニュー
時間表示やフォントなど、細かく設定が行える。
また、冒頭でOyajin Appdのデータは独自ファイルであると記したが、他のソフトでもデータを活用できるよう、エクスポート機能も用意されている。
「メニュー」→「ファイル」→「エクスポート」メニューだ。
エクスポート画面
データは汎用的なCSVファイル(カンマ区切り)として出力される。日付の範囲指定や、仕事/プライベートモード、ToDo/予定をそれぞれ含むかどうかなど細かい指定が可能。
出力されたCSVファイルは、パソコンのエクセルやテキストエディタなどでオープンすることが可能だった。
このほかにも、作者のブログにてWindows版のOyajin Appointmentとの連携についての解説がなされているので、興味のある方はご一読いただきたいと思う。
縦画面でも横画面でも、スケジュール表示が軽快に切り替えられる
紙の手帳でもバーチカルタイプ(時間目盛が縦に並んでいるスタイル)の人気が高まっている昨今だが、Oyajin Appdでも当日・週間・半年などの表示はこの方式で、ひと目で1日の流れが把握できる。
月間表示ではその月全体の予定の埋まり具合が見た目にわかりやすく、1日の詳細な予定を確認したければそのままセンターボタンを押すだけでいい。一度予定を入力してしまえば自分の見やすいかたちで素早くスケジュール確認が行えるのはデジタルの利点だろう。
また縦画面・横画面ともに軽快に表示が切り替えられるので、W-ZERO3[es]なら立ったままテンキーで片手入力を行うことも可能だし、腰を落ち着けられるところではフルキーボードを使うことで入力方式も柔軟に変更できる。
そのほか、1日の中で予定とToDoを並列表示させることができたり、「メイン」と「裏」の予定を切り替えて入力が行えるなど、随所にスケジュール帳として使い勝手のいい機能が盛り込まれている。
また、アラーム機能は、Oyajin Appd本体が起動していなくても時間になればWAVファイルの音声で予定の開始を知らせてくれる心強いメニューだ。W-ZERO3のサスペンド中も実行してくれるとのことなので、こちらの機能もお試しいただけたらと思う。
このように、Oyajin AppdはOutlookとのデータ互換が必要なく、軽快に動作するスケジューラを使いたい方におすすめできるソフトだ。