Entry search

WILLCOM D4の廉価版、Ver.Lは、本当に安いのか?

Ver.L

8月末に舞い込んできた「WILLCOM D4 Ver.L WS016SH1(B)P」(以下、Ver.L)発売のニュース。Microsoft Officeを搭載しない代わりに、価格を大幅に安くし、かつ付属するバッテリーパックも大容量タイプに変更した製品だ。

約3万円の値下げ、バッテリーも大容量に

Centrino Atomを搭載した始めてのモバイルパソコンという触れ込みで登場した「WILLCOM D4」だが、同時期に台湾企業や米国企業を中心とした低価格パソコン市場が立ち上がったため、割高感を感じさせる部分があった。バッテリーに関しては、購入者に対して大容量バッテリーをプレゼントするキャンペーンなども実施していたが、標準バッテリーでは1.5時間とやや不満の残る仕様だった。

Ver.Lの基本スペックは、WILLCOM D4と変わらない。製品としての魅力は損なわず、ユーザーの要望に上手く応えた格好だ。Ver.Lには、一般向けとは別にアカデミックパックも用意されており、こちらには特典として辞書アプリケーションを収録したmicroSDカードが付属する。

発売はWILLCOM D4 Ver.Lが9月4日、同アカデミックパックが9月11日。価格はオープンプライスだが、実質価格は5万9300円程度になる見込み(※)。さらに、Ver.L購入者で、新つなぎ放題のオプションプラン「話し放題」に契約するユーザーに対して、ストレートタイプの音声端末「.nico」(WS005IN)をプレゼントするキャンペーンも実施する。.nicoにはVer.L同梱のW-SIMを収納することができる。

※ウィルコムストアにおいて、W-VALUE SELECTで購入し、2年間契約した場合の実質負担額。頭金8900円+(割賦金3700円-W-VALUE割引1600円)×24ヵ月=5万9300 円。

01.jpg

100円PCよりも安い!?

最近では、低価格ノートパソコンの選択肢が増え、通信キャリアへの契約と
セットにすることで大幅な値引きを受けられるケースも増えている。代表的なのは、イー・モバイルへの契約を条件に、台湾ASUSの「EeePC」を100円で購入できる「100円PC施策」がある。

店頭でこういった製品が並んでいると目移りしてしまうものだ。実質5万9300円のインパクトは果たしてあるのだろうか?

まず、100円PC施策に関して知っておきたいのが、パソコンとデータ端末(D02HW)は100~1万4800円で購入できるが、同時に通信料の縛りが発生してしまう点だ。
イー・モバイルの「スーパーライトデータプランにねんMAX」に契約する必要があり、通信コストは2900~6880円(二段階定額制)×24ヵ月ぶん発生することになる。無料通信分は約3MBで、それ以上通信する場合は0.042円/パケットかかるため、14MB強で上限に達する計算。ちょっとヘビーに使うと上限に達してしまうと考えたほうがいいだろう。

これを加味すると、仮に100円でパソコンと通信カードを購入したとしても、あとから最大6880円×24ヵ月=16万5120円の料金が発生することになる。

Ver.Lの場合は、購入時+割賦で支払う端末の価格は5万9300円と高価だが、新つなぎ放題の利用で通信費は3880円×24ヵ月=9万3120円に抑えられる。合計しても15万2420円だ。

通信速度や端末そのものの機能には差があり、価格だけで両社を比較することはできない。また、利用パターンによっても2年間の総額に差は出るだろう。とはいえ、ウィルコムがVer.Lで、かなり大胆な施策を打ってきたのは明らか。

WILLCOM D4に興味はあるが、価格面でちょっと……と考えていた人にとっては、非常に魅力的な選択肢が加わった。

This article posted by staff on 2008/09/07 00:10

Track back URL

http://www.willcom-fan.com/adm/mt-tb.cgi/400

Track backs: