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【料金プラン】音声端末で「新つなぎ放題プラン」加入のすすめ

ウィルコムの料金プランといえば、070から始まる番号への通話定額、すべてのメールが定額で利用できる「ウィルコム定額プラン」が最も基本的なプランだ。しかし、データ通信端末向けの「新つなぎ放題」が新たに音声通話にも対応。さらに、ウィルコム定額プランと同等の通話定額が付加できる「話し放題」も登場し、従来のウィルコム定額プランに匹敵する料金プランになりそうな予感さえする。ウィルコムによるこうした料金プラン調整の動きは、WILLCOM D4の発売に合わせたものとされるが、新つなぎ放題と話し放題の料金プランは、なにもWILLCOM D4専用というわけではない。そこで本稿では、WILLCOM D4以外の音声端末での利用を前提に考察してみたい。

新つなぎ放題と話し放題の登場

新つなぎ放題は、8x/4x/2x/1xパケット方式に対応したパケット定額制の料金プランとして、2008年3月21日に提供が開始された。音声通話には対応せず、主にデータ通信端末向けとして提供されたため、月額基本料は3880円で、従来の「つなぎ放題[4x]」、8xパケットに対応した「つなぎ放題[PRO]」と比べて大幅な低価格化が実現された。

しかし、WILLCOM D4のような、データ通信を多用しつつ音声通話にも対応した端末の登場でウィルコムは方針を転換。WILLCOM D4が発売される7月11日より、新つなぎ放題でも音声通話を可能とする。さらに2008年10月1日より「話し放題」を提供して、ウィルコム定額プランと同等の料金体系で070から始まる番号への通話24時間定額、他社への音声通話、回線方式データ通信を可能にする予定だ。

なお、新つなぎ放題では、ファミリーパックやマルチパック、年間契約割引、長期割引などの各種割引サービスは受けられない。ただし、2回線利用時にもう1つの回線をウィルコム定額プランで利用しているなどの場合、その回線はファミリーパックを適用できる。

また、話し放題が提供されるまでの期間(2008年7月11日~9月30日)は、WILLCOM D4の発売を記念したキャンペーンにより、新つなぎ放題コースを契約するだけで、ウィルコム定額プランと同等の料金体系で、070通話24時間定額、他社への音声通話が利用できるとのことだ。

新つなぎ放題の料金プラン

キャンペーン期間中【2008年7月11日(金)~2008年9月30日(火)】
料金プラン 月額料金 通話料金 データ通信料金
070へ 固定電話へ 他社携帯電話へ パケット方式 PIAFS方式
新つなぎ放題 3880円 無料 10.5円/30秒 13.125円/30秒 無料 10.5円/30秒
2008年10月1日(水)以降
料金プラン 月額料金(オプション料含む) 通話料金 データ通信料金
070へ 固定電話へ 他社携帯電話へ パケット方式 PIAFS方式
新つなぎ放題+話し放題 4860円 無料 10.5円/30秒 13.125円/30秒 無料 10.5円/30秒
新つなぎ放題 3880円 31.5円/30秒 31.5円/30秒 31.5円/30秒 無料 31.5円/30秒

ウィルコム定額プランと新つなぎ放題+話し放題との比較

新つなぎ放題で音声通話が可能となるなら、今まで多くの人が契約していたであろう「ウィルコム定額プラン」と比較してどうなのか、やはり気になるところだ。そこで、ウィルコム定額プランとオプションサービスのデータ定額、新つなぎ放題と話し放題について、利用パケット数と金額をグラフに示してみた(下図)。

ウィルコム定額プランと新つなぎ放題+話し放題の料金比較

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ウィルコム定額プランで契約して、サイトの閲覧を多用する人は、オプションサービスの「データ定額」を付加していた人が多いはず。この組み合わせで利用すると、月額基本料が3950円からスタートし、10万パケットを超えると1パケット0.0105円の従量課金となり、約36万パケットを超えると上限金額の6700円となる。さらに、パソコンと接続してデータ通信を行う場合は約36万パケットを超えても従量課金が加算され、約60万パケットを超えると上限金額の9200円となる。

これに対して、新つなぎ放題+話し放題では、月額が完全固定の4860円で済む。ウィルコム定額プラン+データ定額で4860円に相当する両プランの分岐点は18万6667パケットで、これ以上の利用で、新つなぎ放題+話し放題の方が得になる計算だ。また、契約している回線がファミリーパックやマルチパックが適用されていて、ウィルコム定額プランの月額基本料が2200円からスタートしていても、25万3334パケット以上の利用で新つなぎ放題+話し放題の方が安くなる。

さらに、新つなぎ放題はデータ定額のようにパソコンと接続してデータ通信をしてもパケットの上限金額がアップしないので、パソコンと接続して使う人にはさらにお得感が高いと言えるだろう。

ただし、念のため補足しておくと、ウィルコム定額プランは、メールの送受信に要したパケットは加算されないが、つなぎ放題と新つなぎ放題は、メールの送受信に要したパケットも加算される。そのため、加算されないので、極端にメールの利用が多い場合は、一概に上述のように比較することはできない。メールの利用が中心でサイトはほとんど見ない場合は、ウィルコム定額プランを利用していた方が、利用パケット数が少なく見積もられるはずなので、今まで通りウィルコム定額プランがおすすめといえよう。逆にメールよりも、サイト利用のほうが多いなら、上のグラフによく当てはまるケースということになる。

<2008年7月16日 訂正>

利用パケット数の積算と料金の加算との関係について、表現が誤解を招くものでありましたので、上記のように訂正いたしました。(編集部)

2xパケット方式のつなぎ放題から新つなぎ放題への乗り換えは?

最大で2×パケット方式の「つなぎ放題」は、A&B割と年間契約割引を組み合わせた場合や、複数回線利用時にウィルコム定額プランなどとのマルチパックを適用すると月額3400円〜3650円程度で利用できるAIR-EDGE向け料金プランである。このプランには音声定額はなく、通信速度は2xパケット方式止まりではあるものの、少しでも安くパケット定額制のデータ通信を楽しみたい人に人気のある料金プランだ。かく言う筆者もつなぎ放題でWX320Kを利用している。

新つなぎ放題は今まで音声発信に対応しなかったので、つなぎ放題からの乗り換えには向かなかったが、前述の通り7月11日から音声通話に対応するので、今後は検討の余地がある。

つなぎ放題の「マルチパック」利用時(月額基本料:3400円)に比べると、新つなぎ放題は、それよりプラス480円で8xパケット方式まで利用でき(W-SIM端末や音声端末では実質4xパケット方式止まり)、プラス1460円でウィルコム定額プランと同等の料金体系で070から始まる番号への音声通話定額まで手に入ることになる(ただし、マルチパックを組んでいたもう1回線は、マルチパックの割引は受けられなくなるので要注意。ウィルコム定額プランなら+700円)。
同様に、つなぎ放題でA&B割と3年以上利用時の年間契約割引を併用した場合(月額基本料:3654円)との比較では、新つなぎ放題は、プラス226円で8xパケット方式まで利用でき、プラス1206円で070番号への音声通話定額が手に入る(ただし、A&B割のプロバイダ側の割引が受けられなくなるケースがあるので要注意)。

つなぎ放題をどちらのケースで利用していたとしても、数百円の加算で4xパケット方式が利用できることを考えれば、乗り換えは十分検討に値する。特に今まで2xパケット方式の低速で我慢してきたという思いの強い人はすぐにでも乗り換えるべきだろう。

主要携帯電話キャリア3社との比較

このように、新つなぎ放題はウィルコムの従来の料金プランに対して高い競争力を見せてくれたが、他社の料金プランと比較するとどうだろうか? 従来のウィルコムの定額プランとは異なり、新つなぎ放題では他社と同様にメールも課金対象となっているため、料金の比較もほとんど同じ使用状況を想定して行うことができる。

携帯電話キャリアのトップ3社は、ソフトバンクの「ホワイトプラン」、「新スーパーボーナス」による端末価格の割賦販売の導入を契機として、月額基本料金もこの1年半ほどで大きな変貌を遂げている。最も月額基本料の安いプランは、各社980円で横並び。パケット定額料金は2段階定額などで差があるが、上限金額は4095円~4410円でほぼ横並び。メール/Web利用料は、3社とも315円になった(2008年7月1日現在)。しかし、これは携帯サイトの閲覧と携帯電話メールの利用に限った話で、フルブラウザやパソコン用メールを利用すると、パケット定額の上限は3社とも5985円に跳ね上がる(下表)。

携帯電話各社の基本料金プランとパケット定額制利用時の合計金額

  NTTドコモ au ソフトバンク ウィルコム
料金プラン タイプSSバリュー+ファミ割MAX50 or ひとりでも割50 プランSSシンプル+誰でも割 ホワイトプラン 新つなぎ放題
+話し放題
月額基本料 980円(無料通話1050円) 980円(無料通話1050円) 980円 4860円
メールウェブ利用料 iモード:315円 EZ WIN:315円 S!ベーシック:315円 0円
パケット定額 パケ・ホーダイ
4095円
ダブル定額ライト
1050~4410円
ダブル定額
2100~4410円
パケットし放題
1029~4410円
0円
フルブラウザ定額 パケ・ホーダイフル
5985円
PCサイトビューアー利用時
上限5985円
PCサイトブラウザ利用時
上限5985円
0円
携帯サイト利用時
合計金額
5390円 5705円 5705円 4860円
フルブラウザ利用時
合計金額
7280円 7280円 7280円 4860円

つなぎ放題+話し放題は、フルブラウザやパソコンとの接続を考慮しない場合でも、NTTドコモに対しては530円、auとソフトバンクに対しては845円安くなる(上表「携帯サイト利用時合計金額」)。また、フルブラウザを利用したときは、3社とも7280円で横並びとなり、2420円ウィルコムの方が安い(上表「フルブラウザ利用時合計金額)」。パソコンとの接続は、ウィルコム以外は音声端末向けの料金プランでは定額料金の上限を超えて加算されるので、さらに差が開く。

加えて、NTTドコモとauの場合、月額基本料が980円のプランを選択するには、新たに該当する料金プランに対応する新機種(総額で3万~6万円)に機種変更しなければならない点も見落とせない。これに対して、ウィルコムの新つなぎ放題は、端末の購入に紐づけられた料金プランではないため、例えば1年前にAdvanced/W-ZERO3[es]を購入したような人も、W-VALUE SELECTの残り期間に関係なく即座にプラン変更が可能だ(ただし、ウィルコム定額プランなど、年単位での契約が前提のプランに加入している場合は、契約解除手数料がかかる場合がある)。

イー・モバイルとの比較

最後に、2007年3月にHSDPA方式による定額制でデータ通信サービスに参入したイー・モバイルとの比較をしてみよう。イー・モバイルは参入1年後に音声端末を投入し、音声端末向けプランを展開しているので、今回はこれと比べてみる。
イー・モバイルの音声端末向け料金プランは、2年契約を前提とした「ケータイプラン」で、月額基本料は1000~4980円。これにイー・モバイルの携帯電話同士の通話が定額になる「定額パック24」(980円)、携帯サイトや携帯メールを利用する場合に必要なEMnet(315円)を付加すると、月額は2295~6275円となる(下図)。

イー・モバイルのプランとの料金比較

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イー・モバイルのケータイプランは、フルブラウザやパソコンと接続したデータ通信の利用には関係なく、上限金額に変動はない。通信速度(ブロードバンド通信が可能なイー・モバイルが優位)やエリアの広さ(イー・モバイルが人口比約85%に対しウィルコムは約99.4%で後者が優位)に違いがあるので、一概に比較するのは難しいが、パケット数と金額に限って論じれば、9万2381パケット以上の利用でイー・モバイルの方が高くなり、11万8572パケットを超えてからの上限金額は、イー・モバイルの方が1415円高い。
イー・モバイルの対応エリアは、NTTドコモのエリアを利用したローミングサービスを受けることで補うことはできる。しかし、月額105円の利用料が発生するうえ、メールやデータ通信、ブラウジング利用時には0.0735円/パケットという高レートでの課金が発生するため、決定的な対策とは言い難い点にも留意しておきたい。

また、音声通話定額が必要ないときは、イー・モバイル、ウィルコム新つなぎ放題とも980円が減額されるので、差額は変わらず1415円のままである。

さらに、OSがWindows Mobileで音声通話が可能な端末を特に考えた場合、イー・モバイルにはS11HTとS12HT(7月下旬に登場予定)があるが、W-ZERO3シリーズに比べて解像度がもの足りないため、サイト閲覧の快適度で差が出ることになる。

ヘビーユーザーはもちろん、ミドルユーザーにもメリットあり

ウィルコム定額プラン+データ定額は、3年前に登場した際は他社携帯電話キャリアの料金プランに対して十分な競争力があったものの、最近の値下げ競争で絶対的な金額ベースで見劣りしていたのも事実。携帯各社の月額基本料は980円まで値下がりしているので、家族間の音声通話定額しか利用しないようなライトユーザではさすがに携帯3社の方が安くなる。

しかし、パケット代を気にせず、メールもサイトもフルブラウジングもそこそこ使い、利用パケット数が毎月20万パケットを超えるようなミドル~ヘビーユーザーともなると、新つなぎ放題+話し放題は十分な競争力を持つプランと言えるだろう。

7月11日~9月30日までは、新つなぎ放題の月額基本料だけでウィルコム定額プランと同等の通話定額も受けられるし、ウィルコム定額プラン+データ定額の下限金額(3950円)よりも新つなぎ放題プランの方が安くなる。対象となる人は積極的に乗り換えを検討してみるといいだろう。

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This article posted by staff on 2008/07/10 12:02

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