Entry search

第8回 専用ツールを使ってテーマを自作する ー「幻律編 その6」

この連載企画の最終回となる今回の記事では、すでにできあがったテーマファイルをWindows Mobile 5デバイス用の幻律を使って編集する方法を解説していこう。上下のバーの色味を背景画像と合わせることで画面を広く見せたり、落ち着いた雰囲気を作り出すことができる。テーマファイルを読み込んでしまえば、あとの調整作業はこれまで通りだ。

色の見え方は、見る環境でかなり左右されるものである。パソコンとW-ZERO3の液晶はまったく違うものだし、W-ZERO3単体でも液晶の照度を変えただけで、同じ画像でもイメージは大きく変わってくる。「パソコンで作成したテーマファイルをW-ZERO3で使ってみたらかなり暗めになってしまった」とか「Todayのプラグインが見にくい部分があるから少しだけ背景画像をずらしたい」など、テーマを使うと自分だけの要望も出てくる。背景画像や色の設定などは最終的にW-ZERO3で表示させ、納得できて初めて完成だといえる。作成したテーマは実際に表示させるW-ZERO3の液晶で修正作業を行うことで、なにより確実に最適なテーマが完成する。

テーマファイルの幻律への読み込みやW-ZERO3への保存はソフトキー1(左)にある「ファイル」メニューで行う。
パソコン用と内容がやや異なるので、先にこの部分の解説をしよう。

01s.png

ファイルメニューの内容

新規作成 新規でテーマを作成
リストから開く 「Windows」フォルダ内に保存されているテーマを選択
開く W-ZERO3内のフォルダを選択し、その中のテーマファイルを選択
(miniSDカード内のテーマも選択可能)
保存 「Windows」フォルダへ自動保存
名前を付けて保存 名前(テーマ名[必須])、W-ZERO3内のフォルダを指定して保存
(miniSDカードへ保存したい場合はこちらを選択する)
保存して適用 「Windows」フォルダへ保存後、テーマの自動変更(少し時間がかかる)
プレビュー画像保存 JPG形式のファイルでプレビュー画面をキャプチャ、名前と保存先を指定して保存
あばうと バージョン情報・旧OS用の項目などの表示/非表示を決定
終了 アプリケーションの終了

「スタート」メニュー→「設定」→「Today」で「デバイスのテーマを選択」のウィンドウにリスト表示されるテーマは、W-ZERO3内の「Windows」フォルダ内かminiSDカードの最上位階層に保存されているものである。テーマファイルを幻律へ読み込んで編集したり、完成したテーマを保存する際はこのテーマファイルの置き場所をしっかり把握し、うまくコントロールしよう。

テーマを自分好みに編集してみよう

今回はすでにW-ZERO3(WS003SH)にインストールされている「grassland_01」というテーマファイルをW-ZERO3上で編集してみた。

1)テーマファイルを読み込む

標準でインストールされているテーマはすべて「Windows」フォルダ内に書き込まれている。
「ファイル」メニュー→「リストから開く」で「grassland_01」を選択し、幻律へと読み込んだ。

02-03s.png

リスト(左)には「Windows」フォルダ内のテーマが表示される。色のバランスを背景に合わせて調整していこう。

2)「基本色(BaseHue)」を指定

04s.png

3)「コマンドバー固定色」を指定

05s.png

背景画像からスポイト機能で草の色を抽出して指定した。

4)「ナビゲーションバー固定色」を指定

06s.png

5)「Today画面文字色」を指定

07s.png

6)「Today画面分割線」の色を指定

08s.png

7)カラーパレットを使って、以下の各部の色を指定

09s.png

「Basehueグラデーション」から濃淡を変えて色を選択した。

・「Today画面選択背景色」

10s.png

・「通知トレイ背景」

11s.png

・「通知メッセージタイトル右」

12s.png

・「タップ&ホールドドット色」

14s.png

8)「警告メッセージタイトル右」の色を指定

13s.png

9)テーマ名を決めてminiSDカードへ保存した

テーマ名は編集前のテーマと区別できるように「grassland_03」とし、「ファイル」メニュー→「名前を付けて保存」を選択し、保存先はminiSDカードを選んだ。

15-16s.png

左が編集前で右が編集後のテーマだ。
上下のバーを背景と馴染ませるようにすると、画面が見た目で広く感じる。
画面サイズによって印象は変わってくるが、上下のバーを外枠と捉えるか、背景画像と一体化させるか工夫するのも面白い。

おわりに

さて、ソフトウェアコンテスト「テーマ部門」への応募作品を作る手引きとなるよう計8回に渡ってWindows Mobile 5のテーマの概要から作成方法まで解説してきた。ここまで読み通した方なら、テーマ作りには、自分の好みの画像を用意して作成ツールさえ使えば、専門知識など一切必要ないことはわかっていただけたことと思う。

参考までに、これまで解説に使用したテーマのなかから2つほど、ダウンロードできるようにしておいた。解説の手順にそって作成したテーマと比べてみて、解説どおりできているかどうかの確認に使っていただければと思う。

Sample 1(記事:幻律編 その4

17.jpg

sample2(記事:幻律編 その5

18.jpg

あとは読者の方々の作品応募を待つばかりだが、ソフトコンテストに参加するテーマの作成にあたっては、背景に使用する画像やイラストの著作権について十分に気をつけてほしい。とくに配布・市販されている画像・イラストは、加工や再配布が許されているかどうかをよく確認してから素材として使用するようにしよう(トリミングも加工に含まれるので注意)。自分で撮影した写真や描き下ろしたイラストであっても、他者の肖像権やプライバシーを侵害するものは避けてほしい。
応募作品は公開が前提となるので、自作ではないテーマをWebなどから入手してアレンジするといった方法は避けていただく方が賢明だ(もちろん参考にするのはかまわない)。
作成には何かと配慮が必要になってくるが、ぜひ個性を存分に発揮して、またとないテーマ作りにチャレンジしてほしい。

では、素晴らしいテーマへ出逢えることを楽しみに連載を終わらせていただくことにしよう。

<執筆者プロフィール>

Arie

Arieのいろいろ日記」の管理人。枕元のモバイルデバイスONで1日がスタートし、OFFで1日が終わるという毎日を送っている一児の母。手持ちデバイスは子育て感覚で楽しくカスタマイズしています。只今デジタル一眼の修行中。

This article posted by staff on 2006/12/22 11:17

Track back URL

http://www.willcom-fan.com/adm/mt-tb.cgi/203

Track backs: