Entry search

第5回 専用ツールを使ってテーマを自作する ー「幻律編 その3」

前回の記事では、パソコン用「幻律」の背景画像やカラーパレットを使った操作を解説したが、ご理解いただけただろうか。テーマファイルを作ったらW-ZERO3にインストールし、何日か実際に使ってみて各部分の色味を確認するといい。幻律編3回目となる今回は、幻律のプルダウンメニューをさらに詳しく見ていくことにしよう。

プルダウンメニューを見てみよう

前回の「テーマを作ってみよう」でも「幻律」のプルダウンメニューについては少し触れているが、メニューの内容をさらに詳しく紹介すると、以下のようになる。

01s.png

変更箇所を指定するプルダウンメニューは、大きく分けて「画像の指定と調整をする項目」「基本色の設定をする項目」「画面細部の色を設定する項目」の3つに分かれる。

画像の指定と調整をする項目

メニュー名 機能
背景画像調整 縦画面で表示した際のToday画面の背景画像を指定・調整
スタートメニュー画像調整 縦画面で表示した際の「スタート」メニューの背景画像を指定・調整
背景画像 LS 調整 横画面で表示した際のToday画面の背景画像を指定・調整
スタートメニュー画像 LS 調整 横画面で表示した際の「スタート」メニューの背景画像を指定・調整
  • 「LS」とはLandscape(横画面)のこと。背景に縦画面とは違う画像を使う場合は、操作画面の下にある「Landscapeに別画像を使用する」にチェックを入れてから使用する画像を選択する。

基本色を設定する項目

メニュー名 機能
基本色(BaseHue) システム全体で使用する基本色を選択。Windows Mobile 5の基本色(画面下に表示されている「BHue」)から選ぶ
基本色(色制限有) 旧OSメニューなどで不具合が出る可能性があるので、通常は使用しない
  • 「基本色(色制限有)」を使う場合は注意が必要だ。
    Windows Mobile 5用アプリケーションの標準メニューの文字色は白。一方、それ以前のOS用アプリケーションの標準メニューの文字色は黒。このため、基本色(BaseHue)より濃く強い色を「基本色(色制限有)」で指定した場合、アプリケーション使用時に下のメニューバーに表示されるメニューの文字が塗り潰された状態になり、見にくくて使い物にならないケースが出てくるからだ。通常は、「基本色(BaseHue)」から色を選択したほうがいい。

画面細部の色を設定する項目

メニュー名 機能
コマンドバー固定色 「カラーパレット」などを利用して、色をひとつずつ設定していく
      : (省略)
ソフトキー選択背景色
  • 「通常メニュー文字色」は、初期状態では白が指定されている。したがって、白い背景を設定してしまうと、この部分の文字色を変えない限り、文字色と同化して何も見えなくなってしまう。文字色は、背景色を考えた設定が必要だ。プルダウンでメニューを表示するタイプのタスク管理アプリケーションも背景が白一色の場合が多いので注意しよう。
  • 02s.png

メニューの内容に慣れるまでは、どの項目がどの場所を指しているのかが、なかなかわかりづらいと思うが、編集画面に出る矢印や編集画面の右にあるHELPの文章(クリックすると拡大表示)を参考にしよう。

テーマを作ってみよう 

今回は背景画像を2枚用意して、縦画面と横画面の背景が異なるテーマを作成してみることにしよう。使用した画像は前回同様、あらかじめデジカメで撮影したものをパソコンで編集し、800×600ピクセルにリサイズしたものだ。

1)「背景画像 調整」で縦画面の背景画像を指定

03s.png

「Landscapeに別画像を使用する」にチェックを入れると、縦画面のプレビューだけを表示した状態になる。用意した画像は、幻律の編集ウィンドウへドラッグ&ドロップで指定可能だ。

2)「スタートメニュー画像 調整」で縦画面の「スタート」メニューの背景画像を指定

04s.png

ここには、もう1枚用意しておいた画像を背景画像に指定した。画像の指定は、同じように編集画面へのドラッグ&ドロップでできる。画面右側の画像調整ボタンで、元画像をやや縮小させた。

3)「背景画像 LS 調整」で横画面の背景の画像を指定

05s.png

横画面専用の編集画面に、2)で使った画像をドラッグ&ドロップ。

4)「スタートメニュー画像 LS 調整」で横画面の「スタート」メニューの背景画像を指定

06s.png

メニューの背景には、1)で使った画像をドラッグ&ドロップした。ここでも画面右側の画像調整ボタンで元画像を縮小させ、見た目の調整を行った。これでToday画面と「スタート」メニューの背景に表示される画像が、縦表示と横表示で入れ替わるようになった。

ここではデスクトップ上に置いた画像を幻律の編集画面へドラッグ&ドロップして背景に指定したが、「設定」メニュー→「別画像からコピー」でも使いたい画像を指定して入れ替えることができる。

5)各部分の色を指定

背景画像には、上から下へ向かって青から黒へ色が流れるグラデーションをかけている。この流れに合わせるため、上下のバーの色やスタイラスをタップ&ホールドしたとき出るドットの色などを、バランスを考えながら組み合わせた。

07s.png

「コマンドバー固定色」を黒に指定。

08s.png

「基本色(BaseHue)」をグレーに指定。

09s.png

「Today 画面分割線」を暗いグレーに指定。

10s.png

「ナビゲーション固定色」を、スポイト機能を利用して、背景画像から抽出。これで上下のバーも、背景画像のグラデーションにマッチさせることができた。

12s.png

「タップ&ホールドドット色」を淡い藍色に指定。以上で、今回のテーマデザインは完成だ。

6) テーマ名を決め「保存」した後、W-ZERO3へ転送

13s.png

できあがったテーマの画面を実際にW-ZERO3で表示させたのが上の図。このように画像を2枚用意しただけで、遊び心のある気の利いたテーマを作ることができる。

以上を参考に、実際に好きな画像を用意して、その配置やバランスのとれた色の組み合わせを試してみよう。たとえば、1枚の画像でもカラーとモノクロの2枚を用意してテーマを作成するなど、組み合わせもアイデア次第だ。

以上、背景画像を指定してテーマを作る流れを解説してきたが、幻律は「幻律編 その1」で紹介したように、すでにあるテーマファイルに手を加える形で新たにテーマを作ることもできる。次回の記事では、この方法でテーマファイルを編集する流れを解説しよう。

<執筆者プロフィール>

Arie

Arieのいろいろ日記」の管理人。枕元のモバイルデバイスONで1日がスタートし、OFFで1日が終わるという毎日を送っている一児の母。手持ちデバイスは子育て感覚で楽しくカスタマイズしています。只今デジタル一眼の修行中。

This article posted by staff on 2006/12/01 15:02

Track back URL

http://www.willcom-fan.com/adm/mt-tb.cgi/185

Track backs: