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「メール」を起動しなくても送受信をバックグラウンドで実行できる/SandR

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「SandR」は標準の「メール」の機能を拡張して、送受信の操作をより簡単にするアプリケーション。おもな機能は起動によってメールの送受信を行うというシンプルなものだが、設定ファイルを編集することで送受信の前や後に指定したソフトを起動することができるため、工夫次第で自分にあった使いやすさを追求することができる。

【ソフト名】SandR
【バージョン】1.20
【作者】ももたろ 氏
【価格】フリーウェア
【インストール方法】CABファイルをW-ZERO3上にコピーして開く
【URL】http://www.momo-lab.net/inu/sandr.html

標準の「メール」はメールの「送受信」にひと手間かかる

W-ZERO3が標準で受信できるメールには3種類ある。すなわち、ウィルコムの端末同士で手軽にメールをやりとりする「ライトメール」、ウィルコム端末に与えられるメールアドレスを利用したPDXドメイン(W-ZERO3の場合は「@wm.pdx.ne.jp」)となる通称「ウィルコムのEメール」、ほかプロバイダから支給されるパソコン用のメールだ。

「ライトメール」の画面

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ウィルコム端末同士のメッセージ(ライトメール)のやりとりができるソフト「ライトメール」の起動画面。

ウィルコムのEメールとパソコン用のメールを扱う「メール」の画面

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標準のメールソフト「メール」は、PDXドメインとなるウィルコムのEメールとパソコン用のメールとを受信できる。

このうち「ライトメール」はオリジナルのメーラー(「ライトメール」)を使っている。パソコン用のメールはWindows Mobile標準の「メール」が本来有する機能を利用しており、「ウィルコムのEメール」は、この「メール」が機能的に対応するかたちで受信が可能となっている。


ところで、この標準の「メール」ソフトは、使い勝手の評判が昔からあまりよくない。 長文のタイトルが文字化けする、といったバグ的な不具合もあるのだが、使いにくい大きな理由のひとつには、操作がわかりづらい点がよく指摘されているようだ。とくに、メールを書いたあとに「送信」を選択してもメールが送信されずに「送信トレイ」と呼ばれるフォルダに移されるだけで、ユーザーがその後改めて「メニュー」→「送受信」を実行しなければならない点は、その典型といえる。


このせいで、画像ビューアやファイラーのなかには添付ファイルを指定してメール本文の作成までできるソフトもあるのに、メール作成画面の「送信」では実際に送信できないため、結局「メール」を起動して「送受信」の操作をしなければならないこととなる。


具体的には、画像ビューア「Resco Photo Viewer」では、「Send Picture」→「via E-mail」のメニュー操作で、選択した画像が添付された状態で新規メール作成画面を表示することができる。同様に、標準の「ファイルエクスプローラ」でも「電子メールで送信」機能を利用すれば、添付ファイルを指定した状態でメール編集画面を一発で呼び出してメールを作成できる。しかし、実際にメールを送信するには、メールの編集画面を「送信」ボタンで閉じた後で、わざわざ「メール」を別途起動して「メニュー」→「送受信」といった操作が必要だ。繰り返すうちに、これがたいへんな手間に感じられるようになるわけだ。


そこで、この煩わしさを解消するために試してほしいのが「SandR」だ。SandRは起動するだけで「メール」を立ち上げなくともメールの送受信ができるアプリケーション。上記のようなケースでは、「メール」を起動して「送受信」を選択する手間を少し省くことができる。さらに、あらかじめ設定しておけば、SandRを起動する前後に、指定したアプリケーションを起動させることも可能だ。以下に、SandRの機能について解説していこう。

ウィルコムのEメール用ソフトだが動作制限付きでパソコン用メールにも使える

SandRは元々ウィルコムのEメールを手軽に送受信するために作られたアプリケーションだ。しかし最近、一部機能の制限はあるものの、パソコン用のメールにも対応して動作するバージョンがリリースされた。以下にウィルコムのEメールの送受信に利用した場合と、パソコン用メールの送受信に利用した場合で可能な動作の違いをまとめておく。

ウィルコムメールパソコン用のメール
「メール」を起動せずに送受信 ×(SandR実行後に自動起動する)
送受信前にアプリケーション実行
送受信後回線の自動切断×
送受信後にアプリケーション実行×
送受信後未読メールがあった場合アプリケーションを実行×

SandRの本来の機能は起動と同時にウィルコムのEメールを送受信するだけだが、後述する設定によって、指定したアプリケーションを、送受信の前後で起動させることができるようになる。この特性を活かせば、SendRを起動するだけで、ウィルコムのEメール送受信とパソコン用メールの送受信では、それぞれ以下の流れの動作が可能となる(機能を最大限に利用した場合)。

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ウィルコムのEメールを受信するためにSandRを使う場合は、「メール」を起動せず完全にバックグラウンドでの送受信が可能なうえ、送受信後の回線自動切断まで行うことができる。一方、パソコン用メールの送受信に使う場合は、SandR実行後に「メール」を自動的に起動して送受信を実行できるが、回線の自動切断は行うことができない。


また、指定したアプリケーションの実行に関しては、ウィルコムのEメールの場合は、1)送受信前、2)送受信後、3)送受信後未読メールがあった場合と、3つのタイミングで可能だが、他プロバイダのメール送受信では、送受信前にのみ可能だ。


以下に、実際の設定方法を説明しよう。

動作の設定はテキストエディタで行う

インストールしたSandRを一度起動するとウィルコムのEメールの送受信が行われる。その後、「Program Files」内の「SandR」フォルダには「SandR.ini」というファイルが作成される。これを「〇号テキストエディタ」などで開くと以下のような記述がある。

[setting]
# 送受信するアカウント
account=

[exec]
# 送受信前に起動するアプリ
before=

# 送受信後に起動するアプリ
after=

# 送受信後に未読メールがあったときだけ起動するアプリ
noread=

それぞれの意味は以下の通りだ。


■account(パソコン用メールの送受信で記入する)

SandRが送受信を行うメールのアカウントを記述する。なにも記述しなければウィルコムメールの送受信を行う。

■before(ウィルコムのEメール、パソコン用メールで利用可能)

送受信前に実行するアプリケーションの保存場所となるフルパスを記述する。パスの記述には、「GSFinder+ for HTC Universal」を使うと手軽だ。GSFinder+ for HTC Universalで指定するアプリケーションのEXEファイルを表示してタップ&ホールドし、表示するメニューで「編集」→「パスをコピー」を選択すると、アプリケーションのフルパスをクリップボードに保存できる。これを「before=」以下にペーストすればいい。なお、パスに引数を指定することはできないようだ。

■after(ウィルコムのEメールでのみ利用可能)

送受信後に実行するアプリケーションのフルパスを記述する。

■noread(ウィルコムのEメールでのみ利用可能)

送受信後未読があった場合に実行するアプリケーションのフルパスを記述する。


指定するアプリケーション次第で使い方の可能性はさまざまに広がる

「起動するアプリケーションを指定する」というところにピンとこない方もいるかもしれないが、たとえば、「before」に「deltaLock」という画面ロック(タップを効かなくして液晶をオフする)のアプリケーションを指定すれば、送受信前に画面をロックして液晶をオフにすることができるので、SandRを起動して即座にW-ZERO3をカバンにしまうことができるようになる。あるいは「noread」に同作者の「kickmail」を指定すれば、ウィルコムのEメールの送受信後、未読メールがあれば「受信トレイ」ではなく、「受信済みアイテム」を開いてすぐにそのメールを確認できるようになる。


このように、SandRは使用者のアイディア次第でさまざまな活用方法が考えられる、非常に便利なアプリケーションだ。

This article posted by mobachiki on 2006/05/17 19:07

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