【新機種レビュー】シンプルなストレートタイプの防水ケータイ/WX330J

ウィルコム向けに日本無線から前モデル「WX321J」以来、約1年9カ月ぶりに発売される新機種が「WX330J」だ。これまでの日本無線製と同じくビジネスユーザーに向けた製品となるが、象徴でもあった「指紋センサー」が省かれ、新しく病院などでの利用を想定した「防水機能」に対応した。また、個人向けにも発売していくとのことなので、個人ユーザーにも魅力のあるシンプルで飽きないデザインのストレート型ケータイとなっている。
| 【製品名】WX330J |
|---|
| 【型番】WX330J |
| 【メーカー】日本無線 |
| 【発売日】2008年11月13日(木) |
| 【価格】3万6480円(ウィルコムストアでの新規購入価格[一括]の場合) |
IPX5/IPX7に対応したストレート形状のウォータープルーフケータイ
防水機能は、他通信事業社向けに発売されている防水ケータイの多くと同等となる「IPX5/IPX7」に準拠しており、個人利用の場合においてもお風呂での利用などで活躍するだろう。特に、ウィルコム定額プランなら24時間、常に070同士なら通話無料なので、バスタイムに友達と長電話などといった利用をしたい場合に最適だ。ただし、カメラやデコラティブメールといった個人ユーザー向けの機能には対応していないので注意しよう。
サイズも人気でロングラン販売されている「9(nine)」とほぼ同等で、デザインのテイストは若干異なるが、同じようにシンプルで飽きのこない外観となっている。同じストレート型の中では、9(nine)やHONEY BEEなどよりもキーも押しやすく、待受画面以外でもロックがかかるようになった点はいい。
高度化PHS「W-OAM」に対応しているので最大204Kbpsのデータ通信が可能で、W-SIM対応機種ではないため、ダイバシティアンテナなどによる安定した通話や通信が可能だ。連続待受時間が約700時間、連続通話時間が6.5時間。また、内蔵メモリは、データフォルダが約16MB、メール用が約8MBとなっている。
カラーバリエーション
WX330Jの本体カラーは「ホワイト」と「ブラウン」の2色。キーライトはともに黄緑色。ブラウンはボディカラーのためかキーの印字部分が光るくらい。
正面写真
ディスプレイは2.0インチQVGA(240×320ドット)で26万2144色表示可能なTFT液晶。フレームにアルミパネルを採用し、樹脂部分もガラス繊維を混ぜ込んだ素材を用いることで、ねじれ剛性が強化されている。
裏面写真
赤外線端子およびモノラルスピーカー、バッテリーが配置されている。バッテリーはリチウムイオン充電池「NBB-9650(3.7V/630mAh)」を採用。
他機種比較
「9(nine)+」(左)および「WX310J」(右)と「WX330J」(中央)を比較したところ。WX330Jは、サイズが約44×125×11.5mm、質量が約94gと9(nine)や9(nine)+に近い。デザインも同じ日本無線製だけあって、WX310Jに似ているイメージだ。
下部写真
下部にはなにもない。キーは小さめだが押しやすいように波状に段差がついており、押しやすい。通話用マイクは正面側のキーの下にある。
上部写真
上部にもほぼなにもないが、ストラップ穴が見える。
左側面写真
平型イヤホンマイク端子(10極)と充電および外部接続端子として利用するmicroUSB端子、バッテリーカバー用ロックスイッチが配置されている。
右側面写真
動作ロック用ボタンおよびバッテリーカバー用ロックスイッチが配置されている。動作ロックは待受画面以外でも動作するようになった。
バッテリーカバー開封
両側面にあるロックスイッチを解除するとバッテリーカバーが外れるようになっている。バッテリーカバーはきちんとパッキンが周りに付いている。
各種端子カバー
端子のカバーもパッキンが付いている。microUSB端子によって充電やパソコンとUSBケーブルで接続してモデムおよびデータ転送が利用可能。USBケーブルが1本付属する。
充電台
充電台は端末を縦に置くタイプで、充電台にはmicroUSB端子が搭載されているので、充電器の先端をmicroUSB端子に装着する形になる。充電時間が充電台を用いた場合には約2.5時間。
防水機能チェック
防水機能としてIPX5/IPX7に対応しているため、常温で水道水かつ静水の水深1mで約30分間の放置、内径6.3mmのノズルで約3mの距離から約12.5L/分の常温の水道水を3分以上注水する条件において、あらゆる方向からの直接噴流に耐えうる。
シンプルメニューやカスタムボタンに対応して使いやすさにも注力
ソフトウェアはほぼ「WX321J」を継承しており、フルブラウザにも対応した「NetFront v3.4」やパソコン向けメールであるPOP/SMTPにも対応したEメール機能、MIDP2.0に対応したJavaアプリ、内線電話として利用できるオフィスモード(自営標準第2版)、管理者ロックなどのセキュリティ機能などに対応している。新しく高速通信「IrSimple」にも対応した赤外線機能に対応しているが、代わりに、カメラや外部メモリには対応していない。
大きく変更されたのは、文字入力システムが「Advanced Wnn」から富士ソフト製「FSKAREN」になった点。FSKARENは、シャープ製機種に搭載されている「ケータイShoin」のベースとなっているソフトウェアで、英数カナ変換、逆順入力、予測・推測変換、ポケベル(2タッチ)入力などに対応している。
このほか、十字キーの周りのキーが6個になっており、待受画面時などにおいてソフトキーに自由に機能を割り当てられる「カスタムボタン」や大きな文字によるわかりやすいリストメニューになる「シンプルメニュー」といったものが搭載された。カスタムボタン以外にも、待受画面で下を押せば、カスタマイズして10個まで登録できる「マイメニュー」が利用可能だ。
待受画面
待受画面の下部両側に左右ソフトキーに設定されたカスタムボタンを表すボタンが表示される。壁紙はQVGAサイズとなる。
メニュー画面(1)
メインメニューは3種類がプリセットされており、画面のようなかわいらしいものと、残り2つは9分割アイコンメニューとなる。
メニュー画面(2)
シンプルなメインメニューの1つ。メニューはサブメニューも含めて白および黒の透過にできるようになっている。透過設定はオフにも設定可能。
メニュー画面(3)
詳しい機能を説明したアイコンの9分割メインメニュー。各メニューは透過設定にしておいても、快適に動作していた。
シンプルメニュー
文字が大きくわかりやすい「シンプルメニュー」に変更することも可能。待受画面で決定キーを押すと6つの項目のみ表示される。
シンプルメニュー2階層目
シンプルメニューは2階層目も1階層目と同じく、文字が大きくわかりやすい状態が続く。画面が小さいが文字が大きいので見やすく感じた。
カスタムボタン設定(1)
カスタムボタンの設定は、左ソフトキーが「カスタムボタン1」、右ソフトキーが「カスタムボタン2」となる。
カスタムボタン設定(2)
カスタムボタンは「公衆待受画面」「公衆通話中画面」「オフィス待受画面」「オフィス通話中画面」の4種類にそれぞれ設定可能。
カスタムボタン設定(3)
カスタムボタンはそれぞれ短押および長押に対応しており、短押を設定しなければ、画面のような6つのリストメニューが表示される。
カスタムボタン設定(4)
カスタムボタンにはEメールアドレスやブックマークに登録したアドレスなど細かな設定ができる。ガイダンス編集で設定された文字が待受画面のボタンに表示される。
バイリンガル設定
バイリンガルにも対応しており、英語メニューにすることも可能。WX321Jではピクトエリアの時刻表示が時刻のみだったが、2段になって日時表示もできるようになった。
国際ローミング設定
国際ローミングは「台湾」「タイ」「ベトナム」「中国」に対応。メインメニューで「0」を押して表示されるプロフィールで本体ファームウェアのバージョンが確認できるのは珍しい。
その他設定
ネットワーク経由による本体ファームウェアの更新機能「ソフトウェア更新」や電源ボタンの長押し時にメニューを表示する「電源OFFメニュー」にも対応。
電源オフメニュー表示
電源OFFメニューをオンにして電源を切ってみたところ。ロックし忘れて鞄に入れてしまったりしても、ストレート形状のせいで間違って電源を消してしまうといったことがなくなる。
ロック中画面
右側面にあるロックキーによるロックは待受画面だけでなくメール表示中やWebブラウザ利用中などでも動作するようになった。
電話帳設定
機能ロックで電話帳ロックをすると、通話やメールの着信をした場合に名前の表示が行われないが、ロック中着信表示をオンにしておけば表示されるようになる。
通話中メニュー
通話中に行えるのは電話帳の閲覧や通話録音(60秒/件)、番号メモ、メモ帳、スケジュールなどの機能となる。また、外部スピーカーに相手の音を出すハンズフリーや小声でも相手に声が伝わりやすくなるひそひそ通話、通話中着信機能にも対応。
ダイヤル画面
待受画面でダイヤルキーを押せばダイヤル画面が表示されるが、短縮ダイヤルを設定しておけば、6件まで通話だけでなく、メールも特定の相手に素早く送信できるようになる。
スケジュール表示
待受画面には時計やカレンダーが表示でき、スケジュールも3件まで表示できる。WX321Jで対応していた「Intellisync for JRC」によるパソコンとのスケジュール同期に対応していないのは残念なところだ。
アクセサリ
目覚まし(アラーム)やICレコーダ、メモ帳、Javaアプリ、カスタマイズできるマイメニューなどに対応。メモ帳は1件あたり10000文字まで入力でき、本体メモリの許す限りTXTファイル形式で保存できるのはなかなか便利だ。
赤外線送信
新しく赤外線送受信に対応した。特に、通常転送(IrDA)だけでなく、最大4Mbpsで転送できる高速通信規格「IrSimple」にも対応している。
赤外線受信
赤外線端子が端末の裏側に付いているので、転送させるときは少々やりづらい。カメラが付いていないが、他の人がケータイで撮影した画像などを手軽に受信することは可能だ。
拡張子編集
データフォルダ内におけるファイルのサブメニューに「拡張子編集」という珍しい項目がある。どういったケースで使うことを想定したのかがわからないが、Webページなどからダウンロードしたファイルなどが正しいファイル拡張子で保存されなかった場合などに重宝する。
圧縮ファイル対応
LZHおよびZIP形式の圧縮ファイルの展開(解凍)に対応している。ただし、ZIPのパスワードには非対応。WX321Jで対応していたオフィス文書ビューアに非対応なのもビジネス利用としては残念なところだろう。
メール表示
メール表示は文字サイズが3段階に変更でき、画面は最小サイズのもの。ライトメールおよびEメールに対応しており、絵文字には対応しているが、デコラティブメールには非対応。
文字入力
文字入力方式は「FSKAREN」に変更された。通話キーに逆順、留守録キーに大文字小文字変換が割り当てられている。
予測・推測変換
予測・推測変換や英数カナ変換など、一般的なケータイの文字入力方法には対応している。ソフトキーに文節調整が割り当てられているなど、なかなか使いやすい。
ポケベル入力対応
文字入力方式が変更されているが、ポケベル(2タッチ)入力には引き続き対応している。予測・推測変換をオフにすることも可能。
Webブラウザ
Webブラウザは「ケータイモード」「Smart-Fitモード」「デスクトップモード」の3つの表示モードに対応した「NetFront v3.4」。3つのタブまで利用できる。ただし、WILLCOM 9やWILLCOM LUが対応しているRSSリーダやページパイロットなどの機能には対応していない。
高速化サービス対応
月額315円で体感速度が向上する「高速化サービス」にも対応。利用するには、まず、オンラインサインアップにて「高速化サービス」を「利用する」にする必要がある。
管理者ロックやビジネス安心サービスなどのセキュリティ機能が充実
セキュリティ機能も指紋認証デバイスこそ搭載していないが、法人向けに新しく2008年12月1日(月)から導入される「ビジネス安心サービス」に対応している。これまで、リモートロックやリモートロック代行サービスによって遠隔による端末機能をロックすることに対応していたが、さらに、ユーザーの中で管理者を設定し、その管理者がウィルコムを介さずにリモート操作で各種機能を個別に制限したりといった設定をすることが可能になる。
このほか、通常パスワードと管理者パスワードを設定することによって管理者が業務に不要な機能を制限する「管理者ロック」を搭載していたり、ユーザーが自分で他者によるデータの閲覧などを防ぐための「機能ロック」などを搭載している。
管理者ロックは、機能を利用するか停止するかといった大雑把な制限しかできないが、親が管理者パスワードを設定して、子供にJavaアプリやWebを使わせたくないといった利用方法もできるし、サイズもコンパクトで防水機能もあるので、子供向けに買い与える端末としてもよさそうだ。ほかにも、HONEY BEEやHONEY BEE 2はちょっとカラフルで持ちにくいという大人のユーザーにも向いているだろう。
セキュリティ画面
メインメニューの中にあるセキュリティから「リモートロック」や「リセット」、「管理者ロック」、「管理者ロック」などの機能の設定を行える。
管理者ロック画面
管理者ロックは、EメールやWeb、ダイアルアップ、USB、Javaアプリ、赤外線、発着信などの各機能の利用を個別にユーザーができないように管理者権限で設定できる。
機能ロック画面
管理者ロックとは違い、データを見られたら困るなどの理由からユーザーが個々の機能にロックをかけるように設定できる。違いは、管理者ロックには管理者パスワード、機能ロックにはユーザーパスワードが必要となる点。
リモートロック画面
セキュリティに強いというだけあって当然「リモートロック」や「リモートロック代行サービス」に対応している。また、新しい法人向け「ビジネス安心サービス」にも対応している。







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