ウィルコムが新しいW-ZERO3を発表! HONEY BEEにも新色登場
ウィルコムは2008年5月26日、「W-ZERO3シリーズ」の最新機種となるシャープ製スマートフォン「WILLCOM 03(型番:WS020SH)」や音声端末「HONEY BEE(型番:WX331K)」の新色を発表した。WILLCOM 03は、ディスプレイの下部にあるハードキーが凹凸のないフルフラット・サーフェースとなっており、利用シーンに応じて十字キーまたは数字キーというようにキートップの表示が変更されるイルミネーションタッチを採用した斬新な機種となっている。既存のAdvanced/W-ZERO3[es](以下、アドバンスト・エス)などと同じように横スライドすると現われるフルキーボードも搭載しており、新しくワンセグやBluetoothなども搭載された。このほか、発表会では、来年度からサービスをはじめる予定となっている次世代PHSのブランド名「WILLCOM CORE」も公表された。以下にその内容を紹介しよう。
ウィルコムのスマートフォンシェアは約7割
今回発表された「W-ZERO3シリーズ」は、シリーズの集大成として0(ゼロ)から商品設計を見直し、基本性能から通話やメール、そしてWebの3つの機能をさらに強化した「WILLCOM 03」だ。製品として、完成形に近づいたことから商品名もこれまでのネーミングを活かした「ゼロスリー」を継承しつつ、一段と新しい製品という意味を込めて「WILLCOM 03」となっている。
ウィルコムとしては、スマートフォンのマーケットシェアでW-ZERO3、W-ZERO3[es]、アドバンスト・エスの3機種を合わせると約7割となっており、トップシェアとして、さらにスマートフォン市場を広げるべく「WILLCOM 03」を開発したとのことだ。そのためにも、通話やメール、Webといった基本機能がより自然に使えるように強化されており、Windowsボタンではなく、Menuボタンを別途用意するなど、ユーザーインターフェースにも配慮がなされている。
また、最も力を入れた点は「Style」とのことで、ボディカラーの用意もこれまでの単色を1つずつ売り出す路線とは違って、グリーンテイストの「ライトトーン」、ピンクテイストの「ピンクトーン」、シャンバンゴールドテイストの「ゴールドトーン」とはじめから3色が用意されている。ここから、スマートフォンをアーリーアダプタからより一般層へ浸透させようという意図が見て取れる。
サイズもアドバンスト・エスの約50×135×17.9mmから横幅や薄さは変わりないが、高さが19mmも短くなった約50×116×17.9mmとなっている。質量もアドバンスト・エスから17gも軽くなった約135gと、通常の携帯電話と比べても同じようなレベルまで小さくなったのがわかる。OSにも「ウィルコムは新しいものにチャレンジする企業だということを示す」ため、最新となるWindows Mobile 6.1 Classic 日本語版を採用している。
発表に登壇した喜久川社長
喜久川社長はまずはじめに4月に発表されたウィルコム初のモバイルパソコン「WILLCOM D4(型番:WS016SH)」の発売時期が6月下旬から7月下旬に延期されたことを謝罪した(画像はタップ/クリックで拡大。以下同)。
ウィルコムが目指す方向性
ウィルコムが目指すケータイとして、機能的に「ガラパゴス(閉鎖)ケータイ」とならないようなオープンな路線をめざし、「生活密着型」と「スマートフォン」、そして、「次世代に繋がる端末」という方向性が示された。
スマートフォンのマーケットシェア
ウィルコムのW-ZERO3シリーズを合計するとスマートフォンのマーケットシェアの69.2%と約7割に達することが示された。
WILLCOM 03の開発起源
WILLCOM 03のネーミングの起源については、W-ZERO3シリーズをゼロから商品設計を見直し、基本性能である通話・メール・Webをさらに強化し、W-ZERO3のDNAを受け継ぐモデルとして新たに付けられた点が説明された。
WILCOM 03はタッチ操作を強化
WILLCOM 03はこれまでのW-ZERO3シリーズと同様に横にスライドさせるとQWERTY配列のフルキーボードが搭載されている。アドバンスト・エスと同様にフルキーボードには数字キーやファンクションキーのない4列のものとなっている。
WILLCOM 03を掲げる喜久川社長
喜久川社長は、WILLCOM D4の発表会と同様に、女性向けのポーチを小物として用意し、非常に小さなかばんにも入ることをアピールしていた。
電話機能の強化
これまでのWindows Mobileの標準の連絡帳だと「電話がかけにくい」といったことがあった。これを解消するため、WILLCOM 03の電話機能の強化点として、電話帳には、「あ行」などをタブ表示して左右キーにより切り替えられるようになっているなど、使い勝手を向上させた独自アプリケーションが採用されている。
メール機能の強化
WILLCOM 03のメール機能の強化点としては、各プロバイダのメールを簡単に設定できるように設定されている点が挙げられた。
ウェブ機能の強化
WILLCOM 03のWeb機能の強化点としては、まず、Opera Mobile 9.5が搭載されており、タッチ操作によるスムーズスクロールやズームができるようになっていることが言及された。
WILLCOM 03はワンセグやBluetoothも搭載
WILLCOM 03についてまず挙げられる特長は、横に持ったときは横スライドによるフルキーボード、縦に持ったときはケータイのようにテンキーで操作できることを実現しつつ、よりサイズダウンを図るためにテンキー部分をイルミネーションタッチによるデュアルキートップとしている点だろう。イルミネーションタッチによる操作は、クリックした感覚がないため、操作するとバイブレーションが軽く震えるように工夫されており、利用シーンに応じて、十字キーが表示される「カーソルキーモード」または数字キーが表示される「ダイヤルキーモード」が入れ替わって表示される。
電話などの特定のアプリケーションを利用するときには、自動で操作に合わせたイルミネーションタッチが表示されるが、メールやOfficeツールといったアプリケーションでは、手動で右側面にある電源ボタンを押すだけで簡単に切り替えられる。また、文字入力システムがW-ZERO3[es]やアドバンスト・エスに搭載されていたATOKからモバイルShoin for WS020SHに変更されている。
さらに、新しい機能として、ワンセグやBluetoothを内蔵している。ワンセグはロッドアンテナが搭載されており、手軽に利用できるようになっているほか、展示機で試した限りでは、このロッドアンテナをスタンドとしても利用できていた。また、Bluetoothは、HSPといった通話用のプロファイルやHIDといったワイヤレスキーボード用のプロファイルにも対応しているが、WILLCOM 03をパソコンからBluetooth経由で通信できるようにするDUNには対応していない。
ウィルコム定額プランの説明
ウィルコムのスマートフォンを利用する利点の1つが料金プランにもあることが示された。他社と比較して、パケット料金オプションも通常の音声機種と同じであるため安く利用可能だ。
ワンセグを搭載
新しくワンセグ機能も搭載されている。アプリケーションは、これまでのアドバンスト・エスなどで外付けワンセグアダプタ用にも提供してきたピクセラ製となっている。
WILLCOM 03の価格
WILLCOM 03は6月下旬に発売予定で、直営オンラインショップ「ウィルコムストア」での価格が実質負担額が1480円/月×24回(3万5520円)となることが示された。
WILLCOM 03はWindows Mobile 6.1搭載
WILLCOM 03はWindows Mobile 6.1 Classic 日本語版(AKU1.1.5)が搭載されており、Internet Explorer Mobileの機能向上やMicrosoft OneNote Mobileの搭載などの変更が加えられている。
マイクロソフト会長であるビル・ゲイツ氏
W-ZERO3の発表会に続いて、OSを提供しているマイクロソフト会長であるビル・ゲイツ氏からもムービーによるコメントが寄せられた。喜久川社長曰く「ゲイツ氏にもウィルコムという企業を強く印象付けられている」とのことだ。
WILLCOM 03のカラーバリエーションは3色
WILLCOM 03のカラーバリエーションは、これまでのビジネス色が強いカラーリングだけでなく、「ライトトーン」「ピンクトーン」「ゴールドトーン」の3色が用意された。はじめから3色用意されているあたりにもウィルコムやシャープの力の入れようがわかる。
WILLCOM 03の写真
WILLCOM 03の開いたところ。写真はボディカラーがライトトーンのもの。よりスタイリッシュになっていると思われ、質感もアドバンスト・エスよりも向上している。
WILLCOM 03の裏面
WILLCOM 03の裏面。200万画素CMOSカメラが搭載されており、W-ZERO3シリーズとしてははじめてオートフォーカスに対応した。バッテリは、3.7Vで1,150mAhとなっていたが、バッテリの持ちは向上しているという。
W-SIMスロット
WILLCOM 03の上部にはW-SIMスロットが搭載されている。アドバンスト・エスと比べるとディスプレイの上や左右がかなり狭まったことがわかる。
WILLCOM 03の左側面
WILLCOM 03の左側面には、平型イヤホンマイク端子が配置。Bluetoothだけでなく、従来通り、イヤホンマイクによる通話も可能。
WILLCOM 03の右側面
WILLCOM 03の右側面には、充電用接点、スライド型ロックキー、電源ボタン、ワンセグボタン、画面回転ボタンが配置されている。
WILLCOM 03の下部
WILLCOM 03の下部にはUSB端子が配置。USB端子は、ホスト機能や充電にも対応したmicro ABとなっている。
WILLCOM 03の上部
WILLCOM 03とアドバンスト・エスを並べてみたところ。厚みは約17.9mmと同じだ。W-SIMを抜くと電源が切れるのも従来と変わらない。また、CPU(Marvell PXA270 520MHz)やメモリ量(フラッシュメモリー256MB・SDRAM 128MB)もアドバンスト・エスと同じとなっている。
WILLCOM 03とアドバンスト・エス
WILLCOM 03とアドバンスト・エスをキーボードを開いた状態で並べたところ。縦の長さがかなり違うのがわかる。ディスプレイは、アドバンスト・エスと同じ3インチでWVGA(480×800ドット)のタッチパネル対応モバイルASV液晶。
ウィルコム定額プランを活かす生活密着型端末「HONEY BEE」に新色を投入
WILLCOM 03のほかには、ウィルコム定額プランを目的としてケータイの2台目需要などにより人気が出ている京セラ製「HONEY BEE(型番:WX331K)」の新色も発表された。発表された新色は、沖縄のアイスクリーム店「BLUE SEAL ICE CREAM」とのコラボレーションで「S.F ミントチョコ」「クッキー&クリーム」「ミルクチョコチップ」の3色となる。機能的な変更はないが、壁紙が「BLUE SEAL」モデルとなっているほか、ブックマークの一番上に「BLUE SEAL」のモバイルページが登録されている。これらの新色が発売されると同時にモバイルページにて「BLUE SEAL」の通販が利用できるようになるという。
ウィルコム定額プランの推移
ウィルコム定額プランは、2005年5月に開始され、すでに3年を経過しているが、順調に契約者数が推移しており、2008年4月現在で68.9%のユーザーが利用しているという。
HONEY BEEの販売台数の推移
HONEY BEEの販売台数の推移も順調で、発売以来品薄状態が続いているにもかかわらず、ウィルコムの端末のなかで販売シェアがトップを維持している。
HONEY BEEの満足度
HONEY BEEの「満足」および「まあ満足」と回答した人の総合満足度は80.2%と非常に高い。また、デザインだけに関して言えば総合満足度が98.5%と非常に高く、若者を中心に支持されていることが示された。
HONEY BEEの新色
HONEY BEEの新色は沖縄のアイスクリーム店「BLUE SEAL ICE CREAM」とのコラボレーションで「S.F ミントチョコ」「クッキー&クリーム」「ミルクチョコチップ」の3色が追加される。
BLUE SEAL ICE CREAMのロゴ
BLUE SEAL ICE CREAMでは、コラボレーションモデルの発売を記念して「HONEY BEE」フレーバーのアイスクリームを発売するために開発中だという。
HONEY BEEのコラボモデルの箱
HONEY BEEのコラボレーションモデルは、箱もファニーなものとなっている。BLUE SEAL ICE CREAMは、東京都内では渋谷にあるほか、通販でも取り扱っている。
HONEY BEEの新色を並べたところ
左からHONEY BEEの既存モデルのブルー、新色「クッキー&クリーム」、「S.F ミントチョコ」、「ミルクチョコチップ」となる。キー部分の色が似ているが微妙に変えられている
ウィルコムのさらに先は? モバイルFelica対応機種の投入と次世代PHSについて言及
これらのWILLCOM 03の発表とHONEY BEEの新色のほかにも、2008年度第4四半期(2009年3月をめど)におサイフケータイ「モバイルFelica」に対応した機種を投入予定であることが公表された。具体的なメーカーや時期については不明だが、すでに「Edy」「モバイルSuica」「QUICPay」や航空会社「JAL」「ANA」に対応することが決まっているとのことだ。これらは、より生活密着型端末を投入するにあたり、おサイフケータイは必須の機能だと判断したとのことだった。さらに、2009年度にサービス開始予定となっている次世代PHSについても語られ、サービスブランド名が「WILLCOM CORE」となることが示された。
これらの発表されたことについては、明日(27日)からはじまる「WILLCOM FORUM & EXPO 2008」でも「次世代PHS」についてはより詳しく説明がされるほか、WILLCOM 03やWILLCOM D4、HONEY BEEの新色のタッチ&トライも行えるとのことだ。開催期間が5月27日(火)~28日(水)で、場所が東京ミッドタウンとなっている。
モバイルFelica
モバイルFelicaを今年度第4四半期に投入予定であることも話された。対応端末は、先のことなのでわからないが、Windows Mobileなどの汎用OSに搭載されるのはさらに先になるのではないかとのことだった。
WILLCOM CORE
2009年春に試験サービスが、2009年秋以降に商用サービスが開始される予定となっている次世代PHSのブランド名が「WILLCOM CORE」となることが発表された。