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【新機種レビュー】無駄を省いたコンパクトでシンプルな音声端末/「9(nine)」(WS009KE)
ウィルコムからW-SIMに対応した音声端末「9 (nine)」(型番:WS009KE)が発売された。通話・メール・Webに特化したシンプルな機能をコンパクトなボディにぎゅっと詰め込んだ機種となっている。CPUにARM9を搭載し、高度化PHSに対応した高速通信が可能なW-SIMが同梱されていることで、キビキビ動作するのも大きな特徴。W-ZERO3シリーズとW-SIMを差し替えて使うといったことも考えられるので、紹介しておこう。 薄く小さいサイズで、無駄を省いたミニマルなデザインデザインは無駄を省いたというだけあってスクエアなストレートタイプで、無印良品などのシンプルな雑貨の雰囲気といった感じだ。色はホワイトとブラックがあり、それぞれしっかりした質感で、安っぽい感じはしない。11.5ミリと薄いため、折れそうな感じもするが、樹脂の外装をマグネシウムフレームにより強化しているので、ある程度の強度はあるようだ。 ボタンはフラットでやや小さめ。浅く、硬いクリック感のため、押しにくいということはないが、長時間入力していると疲れるかもしれない。また、デザインが角張っているので、力を入れて持つとやや痛くなることもあるだろう。製品名が9(nine)というだけに、待受中に数字キーの9を長押しすると、裏面のウィルコムマークのLEDがブルーに光るといった凝った機能もあったりする。もちろん、LEDは着信などでもイルミネーションする。また、左側面にあるUSB(miniB)端子は充電や付属の専用ユーティリティを使ってパソコンとのデータ転送が行えるが、モデムとして利用することはできない。 「9(nine)」の箱
いつものウィルコムのデザインだ。 「9(nine)」の梱包物
本体、バッテリー、W-SIM、充電台、ユーティリティのインストールCD-ROM、取扱説明書などが含まれる。 ブラック
ブラックはマットな質感。 ホワイト
ホワイトはつやのある質感。 側面の様子 -1
上側面にはW-SIMスロットやストラップホール、右側面にはロックキーが配置されている。 側面の様子 -2
下側面には充電用端子、左側面にはUSB端子が配置されている。 裏面の様子
裏面にはウィルコムマークの7色に光るイルミネーションやスピーカーが配置されている。 充電台と9(nine)
充電台の色はホワイトのみとなる。 サイズ比較
W-ZERO3 [es]と並べたところ。 高度化PHSに対応した新しいW-SIMカード「RX420AL」が付属9(nine)はW-SIMカードとセットのものと本体のみの単体で購入できる。W-SIMカードとセットのものは、W-SIMカードが新しい高度化PHS「W-OAM(WILLCOM Optimized Adaptive Modulation)」に対応した(株)アルテル製「RX420AL」であることも特徴のひとつとなっている。W-OAMにより、データ通信の最大通信速度が上がり、通話や通信の安定が増している。さらに、W-SIM対応端末としては通話中着信やリモートロックに対応というようにメリットが多い。古いW-SIMカードである(株)ネットインデックス製「RX410IN」でも9(nine)は利用できるが、その場合には通話中着信などの機能は利用できないので注意しよう。 9(nine)のW-SIM
W-SIMカードは高度化PHS「W-OAM」に対応した「RX420AL」が付属。 サクサク動作で通話中着信やリモートロック機能に対応デザインだけでなく、メニューや機能も無駄を省いたミニマルなものとなっており、サクサクと快適に動作する。メニューなどのインターフェースも外装にマッチした落ち着いたデザインで、フォントも丸ゴシック体で洒落た印象を受ける。データ通信中着信だけでなく、通話中着信やリモートロックといった機能も利用可能。通話中着信は、留守番電話サービスを利用していればその場で留守録音に切り替わるので用件の聞き逃しも少なくなるだろう。W-ZERO3シリーズもファームアップでぜひ対応してもらいたい機能のひとつだ。 シンプルな機能ではあるが、Webブラウザはパソコン向けサイトも閲覧できるフルブラウザ「NetFront v3.3」を搭載しており、メールもウィルコムのPDXメールのほかに、POP/SMTPに対応したメールも利用できるなど、最低限のことはできるといった印象だ。文字入力システムには、Advanced Wnn 1.31を搭載しており、ポケベル入力には対応していないが、予測・推測変換、大文字/小文字変換、カナ英数変換、逆トグルといった基本機能に対応している。W-ZERO3のフルキーボードを使った長文入力などは厳しいと感じる人も多いかもしれないが、短い返信くらいなら簡単にできるだろう。 待受画面
オリジナル画像や時計・カレンダーが表示可能。 メニュー画面
9分割のシンプルな内容となっている。 通話中着信機能に対応
新しいW-SIMのRX420ALによって通話中でも着信を逃さなくてすむようになった。 リモートロックに対応
万が一紛失しても、パスワードなどで内部の情報を守ることができる。 ライトメールの作成例
カラフルな絵文字やカナ英数変換にも対応。 待受画面の背景を選択
画像や音楽ファイルなどのデータは、メールに添付したり、付属専用ユーティリティを使ってパソコンから転送することができる。 フルブラウザ搭載でパソコン向けサイトも閲覧可能フルブラウザの基本機能は、およそ1年前に発売された「WX310SA」や「WX310J」などと同じだが、処理速度や通信速度が増したため快適に表示できるようになっている。表示モードは、ケータイサイトを表示する「ケータイモード」、横幅を読みやすいようにフィットさせる「Smart-Fitモード」、パソコンと同じようなデザインで表示させる「デスクトップモード」の3種類で、通話キーの長押しにより切り替えることが可能だ。 3ページまでのタブに対応しており、リンクを選択しているときに決定キーを長押しすることでポップアップメニューが表示され、新しいタブで表示するといった使い方ができる。ただし、ページ読み込み中は他のタブの操作はできないので、ページを読み込んでいる間に他のタブを閲覧するといったことができないのは残念な点だ。 試しに「SPEED TEST」(データサイズ160KBのダウンロード)を利用して、W-OAMに対応したRX420ALと従来のネットワークを利用するRX410INを差し替えて、4xパケット方式および2xパケット方式による通信速度を高速化サービスを利用しない状態で測定してみた。測定は、東京都新宿区のW-OAMに対応した基地局が見える場所でで行った。ただし、目視できるW-OAMに対応した基地局のほかにも多くの基地局と通信できる状況下にあり、そうした基地局のすべてがW-OAMに対応しているかは確認していない。その点、すべてにおいて厳正な測定とはいえないが、W-OAMに対応した基地局が導入されている首都圏など都市部ではよくある環境といえることは確かだ。 結果を見れば明らかにW-OAMの効果が見られ、W-ZERO3に差し替えてもW-OAMの効果が期待される。W-ZERO3でのW-OAMの効果は別途まとめて掲載する予定だ。また、通話と同様に移動中のデータ通信の安定性も増しており、より快適にWeb閲覧ができることも確認できた。 9(nine)による通信速度測定結果
タブブラウジングの様子
フルブラウザは3ページまでのタブに対応。 Webページを縮小して表示
25~200%の拡大縮小が可能。画面サイズやページの内容に応じて変更しよう。 「ページ内操作」メニュー
メニューからはWeb検索や翻訳なども簡単に実行できる。 速度測定をした結果
従来のW-SIMと比べると明らかに速度が増していることが確認できる。 W-ZERO3とW-SIMを差し替えてうまく活用したい9 (nine)はW-ZERO3シリーズのような汎用OSを搭載したスマートフォンとは違い、普通のケータイとなるので、W-ZERO3ユーザーからすると機能的に物足りないといったこともあるかもしれない。ただ、その分、サイズが小さく、通話やメール、Webブラウズといったことを行うだけなら持ち歩くのは楽なので、普段はW-ZERO3でバリバリと仕事をし、ちょっと休日に持ち歩くのに9(nine)にW-SIMを差し替えて使おうといった目的には最適だろう。逆に、普段はカメラ付携帯電話を持ち込めない会社で働いていたり、ノートパソコンを持ち歩いているからケータイは9(nine)の機能程度でいいが、休日はノートパソコンは持ち歩きたくないので、W-ZERO3で済ませてしまうといったことも考えられる。もちろん、9(nine)だけでも魅力的な製品だが、W-ZERO3とW-SIMを差し替えて使うことで、TPOに合わせて、うまく利用したい。
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posted by memn0ck
on 2006/12/21 00:20
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