プリインストールされ標準ブラウザとなったタブブラウザ「Opera Mobile 8.6」/W-ZERO3 [es] 最新レビュー -その5(Opera)
ウィルコムの2006年夏モデルとなる「W-ZERO3 [es] (WS007SH)」にはこれまで無償の公式アプリケーションとしてダウンロード配布されていた「Opera Mobile 8.6 for W-ZERO3」がプリインストールされ、「Internet Explorer Mobile」に代わり標準ブラウザとして設定されている。プリインストールされたOpera Mobile(以下、Opera)は、すでに配布されているOperaから横幅を無視した表示が可能な「PCモード」が追加されているなど、多少のバージョンアップがされている。ここではそんな新しくなったOperaについて簡単に紹介していこう。
Operaがプリンストールされ、標準アプリケーションへ
W-ZERO3 [es]では、買った状態からすでにOpera Mobile 8.6がプリインストールされており、電源を入れ、セットアップすればすぐに利用可能となっている。ただし、購入後には、まず「オンラインサインアップ」をする必要があり、これまでと違い、オンラインサインアップの最後に「通常使用するソフトウェアを選択してください」という設定画面が出てくるようになっている。ここでWebブラウザを「Internet Explorer Mobile」と「Opera Browser(Opera Mobile 8.6)」のどちらにするか、選ぶことができる。ほかにもメールアプリケーションが、新しく搭載された「W-ZERO3メール」と「メール(Pocket Outlook)」から選択可能だ。また、この設定をした後に自動で再起動されるので注意しよう。
もちろん、これまでのダウンロード配布によるOperaも標準アプリケーションとして設定することは可能だったが、ユーザー自身がOperaをダウンロード・インストールする必要があるため、「Internet Explorer Mobileから乗り換える」というニュアンスが強かった。一方、W-ZERO3 [es]では、(Internet Explorer Mobileも選択可能だが)どちらかといえばOperaがデフォルトとして用意されているといってもいいだろう。Operaもバージョンを重ねるごとに機能や安定性がアップしており、使いやすくなっているので、多少起動が遅いなどの問題はあるが、推奨されている通り、基本的にはOperaを選択していいように思う。
標準アプリケーション選択画面
オンラインサインアップの最後にブラウザ、メールソフトを選ぶことができる。
メニュー構成が若干変更され、「PCモード」が追加された
本サイトでは、旧バージョンとなるOpera Mobile 8.5についてはすでにレビューを行っているが、その後、WS004SHが発表された2006年6月6日に新しいOpera Mobile 8.6 for W-ZERO3がW-ZERO3向けにダウンロード配布されている。公式のバージョンアップ内容は以下のようになっている。
ユーザーインターフェースの改善による操作性の向上
フレームを含むページのレンダリングを最適化
ダウンロードダイアログの追加
パフォーマンス、安定性の大幅な向上
キーボードショートカットによるカット・コピー・ペースト機能の追加
エンコード選択機能の追加
プロキシ・セキュリティプロトコル設定項目の追加
現在ダウンロードにより配布されているバージョンは、ビルド番号が1678となっているが、W-ZERO3 [es]の試作機にプリインストールされているOperaのビルド番号は1697となっており、さらに新しくなっている。W-ZERO3 [es]の製品版ではさらに新しいビルドになっている可能性もあるが、ひとまず、ビルド1697の変更点を紹介する。ちなみに、W-ZERO3 [es]にプリインストールされるものと同等のビルド製品がほかのW-ZERO3向けにも配布されるかどうかは未定である。
新しくなった点はおもに画面の横幅に合わせないで表示する「PCモード」が加わった点だ。ほかはユーザーインターフェースの改善やプラグインの有効・無効設定など細かい点となる。これまでにも画面の横幅に合わせないで表示することは可能だったが、「画面幅に合わせる」と「PCモード」を選択するユーザーインターフェースに変更された。
PCモードでは大きな写真や地図画像なども縮小されていないきれいな状態で閲覧できるので使い分けると便利だ。また、拡大率を変えても横幅を無視し、200%まではきちんと拡大されるため、やや細かい画像なども拡大して見ることができるのはうれしいところだろう。このバージョンでもウィルコムの「WXシリーズ」のような音声機種で利用できる位置情報サービスなどは利用できないが、今後も着実にバージョンアップを重ね、使いやすくなって欲しいところだ。
「メニュー」の内容
メニューの第1階層に「終了」の項目が移動してきた。右上にある「×ボタン」で終了した場合にはメモリ上にアプリケーションが残っているが、メニューから「終了」を選んだ場合には完全に終了するという違いがある。 |
「メニュー」→「ディスプレイ」メニューの内容
新しく「PCモード」が加わった点が機能的には大きい。以下に、横幅を画面に合わせない「PCモード」と横幅に合わせる「画面幅で表示」モードで見え方がどう変わるかのサンプルを、いくつかのページを例に紹介している。 |
「メニュー」→「ツール」メニューの内容
「終了」や「ブックマークに追加」といった項目がほかに移動したため項目数が減っている。バージョン情報は「Operaについて」で閲覧できる。 |
「アクション」メニューの内容
「ブックマークに追加」がメニューから移動してきて、「ホームページを開く」が削除されている。ブックマークの項目とその他の項目の上下が入れ替わったりしている。 |
「画面幅で表示」サンプル -1
画面幅で表示するモードで「ウィルコムファン W-ZERO3」のトップページを表示したところ。縦画面、タブを3つ開き、拡大率100%、通常表示。「トップ」、「特集記事」などが並ぶメニューバーのデザインが多少崩れているのがわかる。 |
「PCモード」サンプル -2
同様に「ウィルコムファン W-ZERO3」のトップページをPCモード、縦画面、タブを3つ開き、拡大率100%、通常表示したところ。横幅を合わせない状態ならデザイン的にも問題がない。 |
「PCモード」サンプル -5
横幅を調整しないPCモードなら「ディスプレイ」メニューから拡大をしても、きちんと画像が大きくなるので見やすい。画面幅で表示するモードでは、拡大しても横は画面幅より大きくはできない。 |
「設定」→「一般設定」タブ画面
基本的にはビルド1678と同じだが、画面の小さなW-ZERO3 [es]に合わせて最小フォントサイズが14から16に変更されている。 |
「設定」→「履歴」タブ画面
標準の「Internet Explorer Mobile」にはない履歴やCoookie、キャッシュが削除でき、キャッシュサイズも設定できるのはうれしい。 |
「設定」→「ネットワーク」タブ画面
プロキシサーバーなどを設定したり、暗号化通信となるSSLやTSLを利用するかどうかを設定可能だ。このあたりはビルド1678と同じだ。 |
「設定」→「その他」タブ画面
新しくビルド1697には「プラグインを有効にする」という項目が増えた。FLASHなどのプラグインを使った機能を有効・無効を選択できる。 |














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