Entry search

【無線LAN機能 】W-ZERO3の世界を無線LANで広げよう

WW_004.jpg

今までに発売された携帯電話のほとんどは、携帯電話専用の電波のみに対応していた。すなわち、インターネットに接続する手段は、携帯電話のネットワークしかなかったのである。これに対して、W-ZERO3は携帯電話のネットワークだけに依存するのではなく、無線LANを利用してより高速にインターネットに接続することができる。そのメリットと魅力をまずは確認しておこう。

そもそも無線LANとはなにか?

無線LANとは、コンピュータをネットワークに接続する際に、「LANケーブル」で物理的に接続する代わりに「電波」を用いる方法である。電波を用いるためにケーブルは必要ないので「無線LAN」と呼ばれる。W-ZERO3は、無線LANの規格の中で「IEEE802.11b」と呼ばれる最も普及した方式に対応しており、理論上はPHSのおよそ100倍程度にあたる、11Mbpsの速度でネットワークに接続できる。


無線LANでネットワークに接続する方法には、アクセスポイントと呼ばれる機器に接続する「インフラストラクチャーモード」と、コンピュータ同士で接続して閉じたネットワークを構成する「アドホックモード」の2つがある。


前者の「インフラストラクチャーモード」とは、一般的にアクセスポイントを経由してインターネットに接続する時に用いられる接続法だ。後者の「アドホックモード」は、携帯ゲーム機のプレイステーション・ポータブル(PSP)でゲームシェアリングなどに用いられる方式で、インターネット接続には使用しない。W-ZERO3ではアドホックモードを利用する用途はほとんどないので、基本的にはインフラストラクチャーモードを用いることが多いはずである。

W-ZERO3の無線LANアンテナ

W-ZERO3の無線LANアンテナ

なお、W-ZERO3では上の写真の赤い囲みの部分に無線LANのアンテナが内蔵されている。マニュアルによれば、無線LANを使うときにこの付近を手で覆うと受信性能が落ちるとのことなので気を付けよう。

無線LANでネットワークに接続できるメリットとは?

W-ZERO3は、無線LANに対応することで3つの大きなメリットがある。


まず1つめは、無線LANに接続することで、PHSでできること、すなわち、メールの送受信やWebサイトの閲覧などの処理がすべて高速にできることだ。容量の大きな添付ファイル付きのメールを多数受信するとか、画像がたくさん貼られているサイトを表示するなんてときは、PHS接続では結構な時間がかかる。しかし、無線LANなら(速度は上流のインフラに依存するものの)おおむねPHS接続よりも圧倒的に短時間で完了するはずだ。


2つめは、無線LANで接続できれば、PHS接続の速度では厳しい、ブロードバンド・ネットワークを要求するような用途にも、W-ZERO3を使えるようになることだ。例えば、数メガにもおよぶ画像やビジネス文書を転送したり、音楽や動画のストリーミングなどは、PHSではとても無理な話。無線LANによる高速なネットワーク接続であればこのような用途も軽くこなせてしまう。


そして3つめは、普通の携帯電話と違って、インターネットに接続する手段が携帯電話のネットワークだけではないということだ。携帯電話は、使う場所が自宅であろうが屋外であろうが、常に携帯電話の電波を用いて接続される。どこでも単一の電波で音声通話やデータ通信ができるというシンプルさがある反面、ブロードバンド環境が整っている自宅や会社内で通信するときも携帯電話会社に料金を支払ったうえ、わざわざ遅いネットワークに接続しなければならない。これに対して、W-ZERO3なら、無線LANが使える場所では、携帯電話の料金体系よりも安価かつ高速なネットワークを自分で選択して接続できるのである。


つまり、W-ZERO3では無線LANが使えることにより、速度と料金の面でメリットがあり、なおかつ、新しい利用法さえ見えてくるというわけだ。

z3_56.jpg

W-ZERO3ガイドブック』(アスキー)より

This article posted by on 2006/03/13 06:53